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新卒エンジニアの「やりたいことが見つからない」問題について(一応解決編)

 前回、書き始めたらまさかというかなんというか、課題感だけぶちけまけて解決提案をしないまま「続く」とやってしまったので、GWということも有り早々に筆を取った次第です。

 正直なところ、環境や状況や生い立ちや背景その他諸々エトセトラの変数が多すぎるので、「これを意識すればおk!」みたいなみなさん共通の一撃必殺がないのは残念なところです。
 そのかわり、自分だったら1on1でどういう感じで共通解を探っていくかな、っていうのをあれこれ出してみて、どれかが読んでいただいた方にヒットしたら嬉しいですね。

ちょっと時間軸を変えて考えてみる

前回の記事で
「マネジメントに行くのはなんか違う」
「ギークに行くのもなんか違う」
「この先どこに行けばいいかわからなくなる」
みたいな感じの三段論法もどきを少し紹介したわけです。

逆に質問なんですが、

「しかしそしたら、社会人40年あってマネジメント携わることは1回もないんかい?」

というのは個人的にはよく質問しています。大体そうなってくると。

「いやー、流石にどこかのタイミングでやることにはなると思いますね」

という所感は7~8割の人が持っている様子。
では、経験するのが早いか、遅いか、という話になってくるのでまあキャリア的な観点で「組織的な状況ありきのものだから、もしチャンスがあるならいっとけばいいと思うよ」っていうのは割とスッと入ってくるようです。

そもそも40年ずっと同じ仕事続けるわけでもないでしょ

 あとはなんとなく、受験→就職活動→終身雇用、のイメージによる影響なのかなんなのか「選択をしたら一生それでやり通さないと」と思い悩む人は結構多いみたいです。自分のポジションや役割の選択に、「いつまでになる」という条件はあっても「いつまでそれを続ける」という条件が抜け落ちている感じ。

「選んだら、それで行くしかない」
「そう?」

 流石に3ヶ月や半年で見切りつけるのは早いと思いますが、別に40年そのジョブでやり続ける覚悟まで持たなくても良くないかい、というのが個人的な見解です。特に新卒エンジニア1〜2年目くらいの間では。

「逆に言うと『今後もその役割はやらない』みたいな意思決定をする必要もないのではないかい」

 エンジニアなんてのは、今使っている言語やフレームワーク、環境、評価制度、マネジメント方法なんかが20年後も使われ続けると考えてる方がズレてる、というのは違和感ないはずです。どんな役割を選んで、上手くいってもいかなくても、どうせ中長期で見れば求められるスタックや役割はその時々の時流に応じて変わっていきます。

「マネージャーをやらない」とか
「ギークではいかない」とか

 ひょっとしたら今の組織でそういうロールモデルの人がいないだけかもしれないし、自分のその時々のチーム・プロダクトによってはやりたいって思うときが来るかもしれない、くらいに思っておくのが可能性も狭めず、生存戦略として妥当なんじゃないかなと思います。

でも、選択肢知らないのもそれはそれで

 まあとはいえ「じゃあとりあえず昇格目指しておこっか」というのも、それはそれで短絡的で納得いく回答ではないでしょう。

そういうときは「外部エンジニアのインタビューとか事例を上司と一緒に覗いてみる」のは一つかもしれません。

 誠に正直なところ、エンジニアの社員インタビューというのは採用目的で行なっているというのはどこの会社も共通ですので、マネージャーとしてはドキドキと心拍数上がってくるものではあります。
が、どうせご時世的にほっといてもそういった情報はどこからともなく流れてきて、勝手にメンバーが仕入れていってしまうのはもはや避けられないでしょう。

であれば、上司との1on1で面と向かって

「うちでこういうことするにはどうすればいいですか」
「なるほど、こうしたらどうかな」

っていうのを膝を突き合わせて考える方がけっこう健全だよなあというのが個人的に思うところであります。

あと、このタイミングでピンとくるものがなくても良い、というのは一つのポイントですね。

どうせ、社会に自分のやりたい仕事が用意されてるなんて奇跡はありませんので、30代も過ぎて自分のやりたいようにやるためには、自分で社会に貢献する方法を作り上げていくしか有りません。

そのための一つの手段で最も身近なものこそ、上司との1on1だったりするので、その場で思考の幅を広げるための一つの材料としてほしいところです。

やらない方がいいと思うこと

また逆説的にですが、所属を簡単に転々とすることで、自分自身のことを深く理解する人を得る機会を失うのはあまり得策ではないと思っています。上記の通り、やりたいことの実現にはポジションを求めるのではなく創るのが一番ですが、それは一人ではできません。

組織の中でポジションを創るのを手伝ってくれたり、
自分に何ができるのかを一緒に伴走して考えてくれたり、
失敗してももう一度チャンスを転がしてくれたり、

そういった人はとても貴重であり、ある程度の時間の中で関係が育まれてこそ生まれるものだと考えています。なので、上司もしくはそれに類する人を見つけることができたなら、その居場所でしばらくジタバタしてみることを個人的にはおすすめします。

とりあえず、ジタバタするできるよう仕事をいい感じにしよう

と、ここまで語ってみて着地が誠に平易な内容となって恐縮ではありますが、最終的にやる気のスタートは自分の仕事を面白くできないかを上司と模索すること、になるのかなあと思ってます。

・スキだなー、と思う方向性に近づけるか
・今の仕事がうまくいったら、次の仕事でチャレンジできるか
・目標設定とか、もっとテンション上がるものにできないか
・普段とは別の人(他部署・クライアント)からFBをもらって、刺激を入れてみることはできないか
等、等、等。

 こういう、一見して「その場しのぎか?」なんて思える日々の悩みを蓄積してたどり着いた先こそが、血肉の通った納得感のあるその人のキャリアになるのでしょう。
 美しい履歴書・経歴は目にすることもありますが、自分としてはやっぱり都度の仕事において「アレはまじで大変だったゲラゲラ」と笑っている人とこそ一緒に仕事をしたいなと思うものです。(逆が成り立たないというわけではないです)

まとめ

 もともと各内容のアウトラインは概ね決まっていたにも関わらず、なんだか書いてるうちにだんだんとお伝えしたいことが増えてきて、新卒向けなのかマネージャー向けなのか、「で、結局なんなん?」みたいな乱文担ってしまいましたことをお詫びします。

 やっぱりお悩み解決なんて文章で決まった方法論を展開するものじゃないんだなということがよくわかりました。代わりというか、自分はこの辺の話を大人しく聞くこと自体はわりかし得意な部類ではあるかなあとちょっとだけ思ってもいるので、何かあればぜひお話しましょう。お待ちしております。

というCMにしてお茶を濁して終わりとさせていただきます。
おわり。

CM1(サムネ画像はたぶん同期)

CM2(うっかり壁打ちしたい方がいらっしゃいましたらぜひ)


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