見出し画像

新卒エンジニアの「やりたいことが見つからない」問題について

新卒向けなような、エンジニアリングマネージャー向けなような気持ちで書こうかなと思った内容です。

1~2年目エンジニアの1on1とかやってると、やっぱり毎回この話題にぶち当たりますね。ここの解決を一緒に探っていくのがマネージャーの腕の見せどころなんだろうなと思ってます。

悩みポイント1:マネジメントって大変そう

マネージャーからの質問において、「これから何がやりたい?」っていう質問の背後に、「マネジメント、チャレンジしてくれると嬉しいな」みたいな無言のメッセージを感じることは少なからずあるようです。そりゃまあ組織なので、管理職側からしてみれば拡大に向けて新たな管理職の輩出は期待してしかるべきなのは致し方ないかなと思います。

一方で、メンバー側からマネージャーを眺めてみたときに

「ピープルマネジメントやプロダクトマネジメントってすごく大変そう、開発してるほうが全然楽しいんだよな」

と少なからず感じてしまうのも常というか、致し方のないことではあります。現実問題として、開発コミットで楽しいのは自分もどれだけ年次を重ねても真摯に同意すること大なので頭ごなしに否定もできません。

悩みポイント2:自分はそんなギークでもない

しかし一方でここ最近は、エンジニアの母集団自体が増えていることによって「僕はそんな技術を突き詰めたいわけでもないんですよね」というコメントは特に違和感なく聞くようになりました(自分がエンジニアになったぐらいの時代では、キャリア序盤戦でこうやって言い切っちゃうのはわりかしレアだったのかもしれません)。

ただそうすると

「じゃあプロダクトマネジメントによっていったりとか、マネジメント系に寄せていったりしたいの?」

なんて質問が必然的にとんできます。大抵の場合それはそれでやったことがなくて解像度が上がっていないため「うーん。。。」となり、悩みポイント1「マネジメントって大変そう」とのコンボ攻撃によって「自分のこの先目指すところとは。。。??」とキャリア迷子の第一歩を踏み出してしまうようです。

悩みポイント3:たまにくる深夜作業とかきつい仕事は、若いうちしか無理だと思う

そして、ちょっとずつモヤモヤを蓄積しているうちに、ふとした時に気づいてしまう問題。

20代の今のうちは開発楽しいし大学生見たいなノリで「今日はいけるとこまでいっちゃうか!」みたいなテンションもあり、音楽聴きながらノリノリで開発するなんてこともまあいっか、と思えるようです。しかし裏を返すと

「30代で結婚して子供もいてってなるとそんな事もできないよな、あと体力はやっぱ心配」

というのは言語化されず表に出ない心の声な様子です。個人的には「自分の場合は体力的には全然大丈夫だった」という身も蓋もない感想もありますが、言っても詮無いことというか、特に誰も幸せにしないのであまり言わないようにしています。

そうなってくると、いまのまま一端のコーダーでいていいのか?体力があるうちにキャリアアップが必要なのでは、しかし「悩み1:マネジメント大変」「悩み2:ギークもなんか違う」とのさらなるコンボ攻撃になって「うわぁあああああ。。。」と袋小路をずんずんと進んでいきます。

悩みポイント4:やってる仕事、再来年やるイメージはあんまり持てない

悩みはとどまることを知りません。さらにどんどん渦巻いていきます。

「このままのんびりしている暇はあるんだろうか。
今の仕事も、会社や世の中で必要とされていることはわかっている。
でも、これは自分のやりたいこととはなにか違う気がする。
あれ?
なんだか
翌々考えてみたら
今の仕事『来年の今頃も同じようなことやってるのはちょっとやだな』。

こんな感じなのかなあと思います。そうしてなにかないか、なにかないか、常に探し続ける状態に自ら足を進めていきます。

悩みポイント5:今の環境の技術スタックしか知らなくて大丈夫か不安

↑ のような悩みの状態に来ると、「もっと世の中に通用するインプットをしておかないと手遅れになる」というような必要以上の焦りを抱えている状態になってきます。

もっと自分の力を発揮して成果を出し、世の中に認めてもらわなければならない。そのために、今の環境で仕入れた情報は世の中で通用するのだろうか。

今の自分のプロジェクトのここって、世の中でいうところの『レガシー』と重なるのかもしれない、こうしたほうが確かに仕事の生産性も高くできそう。よくみると、あっちにはこんなものもあるし、こっちにもこんなものがある。
このままでは、、、置いていかれる。。。

かくして「ここではないどこかで、次なるチャレンジをしてみたい」というという悩みは確信へ。。。

この問題とどう向き合うか

個人的には「マネジメントの素晴らしさ」みたいなものはこの場合あまりインストールしようとしてもあんまり解像度は上がらない(たんなる「美談」を語るのみになって、別段再現性ある話として落とし込まれない)ので、「マネジメントせずに60歳定年までそれなりに稼げるキャリアプランとか考えてみようか」みたいなリアルな路線をあえて一度一緒に模索する必要があるのかなってところです。

まさかこんなに長くなるとは。。。

ということなので、まさかの未完結。今回は課題提起編となりました。都合よく、続きます。

(追記:解決編書きました)

※ちょっとだけCM(いろんな方とこんなお話をしてみたい)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?