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争いは同じレベルでしか発生しないのか


 皆さん、こんにちは。それでも才能が欲しかった木賃ふくよし(芸名)です。
 今日はちょっと黒板ネタに同期する形の記事になります。
 そんな訳で、まずは本日の黒板。



 (´・Д・)」ま。アレだな。それでも才能が欲しかったって結論は変わらないんですが。ええ。
 ただ、ハッキリ言っておくと、我々みたいな才能がない側にはわからないだけで、才能がある奴らには、あるだけの苦労がつきまとってるのである。
 少なくとも、下からワケのわからん「才能がある奴はいいよなー」って嫉妬の嵐が来るんだからな。

 では、まず比率で考えよう。
 そう。比率。才能ある人ってのが、何パーセントいるのか?って話だ。
 ハッキリ言う。全然いない。何を持って「才能がある」と言うのかは難しいが、簡単に言えば「それで食っていける奴」である。

 近しい友達にプロ野球選手とかTVに出てるアイドルっています? まぁいませんよね。ええ。いないんです。少なくとも自分の周囲には0%だ。いない。すなわち我々は、いもしない偶像に嫉妬しているに過ぎない。なんとも虚しい話だ。

 しかしまあ、虚像ではなく実在はしてるので、いない訳じゃない。アイドルとかビジネスマンだと才能の有無やプロとアマの境目がハッキリしないので、スポーツで説明する。
 
 考えてみよう。草野球とか含めると競技人口が計測出来ないので、高校野球で例えよう。高校野球の選手が17万人いるらしい。割と多い。
 しかしプロ野球選手として登録されるのが840人。12球団×70名しかいない。非登録選手もいるのでもう少し増えるが、一軍が28人。ベンチ入りできるのが25人だっけ?
 細かい数字はともかく、300人しか表舞台に立てない。
 300/130,000,000だ。おっと、外国人選手もいるから更に減るな。高校野球レベルでさえ、300/170,000である。1700人に3人。つまり、600人に1人以下。自分の出身校の人数から考えてみるとどれぐらいレアかわかるだろう。
 まあ、選手の入れ替わりがあるので実際にはもう少し多いと言えるかも知れないが、出ずっぱりの選手の方が多く、ベンチから出られない選手の方が多いと考えれば、300より減って、200人以下。何校に1人いるんだソレ?
 そんな中を争ってる訳ですよ、プロは。
 実際は二軍とかいるから、840人は食えてる訳だが、使えない選手は契約を切られる。人知れず消えていく。それでも、俺に才能さえあればどうにかなったなんて言える? 才能があったって、そんな程度なんだぜ?
 ましてやスポーツなんか、いつ身体の故障で引退を余儀されるかわからない。それでも才能がある方がいいなんて軽々しく言えるだろうか。

 なお、プロサッカー選手で800人。まあ、団体の多さとチーム人数を考えれば、むしろ野球より狭き門だったりする。

 ゴルフは少し多くて、2000人。ただし、レッスンプロ含む。てか、レッスンプロがほとんどで、そもそも賞金争いに参加できない。賞金で食っていけてるプロは、国内に30人もいないだろう。

 では、競技者数なら野球やサッカーに次ぐ、テニス。これならどうか。
 プロ登録者はわずか200人。しかも、試合の賞金だけで暮らせるのは一部。一部ってか10人もいない。スポーツニュースで名前が出続けるレベルの選手だけである。

 日本の伝統、相撲なら?
 ざっと60人。相撲部屋に入門して、そこから番付を上げていかねばならない。ただし、他のプロスポーツと違い、十両以上にさえなれば、相撲協会から「給料」が出る。かなり特殊な例となる。

 プロ格闘家(プロレスを含む。ただし、ボクシング除く)
 だいたい100人ぐらい。これはプロとアマの差別化が難しい上に、所属団体から給料が出るケース、出ないケースが分かれるので、全体像を説明しきれないので割愛させてもらう。筆者は格闘技好きなので、大雑把に説明して誤解されたくないのである。

 で。格闘技の中に含めなかったボクシングである。
 プロ資格保有者は、なんと3400人にも登る。ゴルフよりも多い。すごい。
 しかし、単にプロテスト合格者が3400人というだけで、プロとしての試合をしないままライセンス失効する選手は多い。なお、「日本チャンピオンぐらいでは食えない」という地獄のような世界。ぶっちゃけ食えてるのは世界ランカーからなので、10人もいないだろう

 んで、ウインタースポーツとマリンスポーツを全部ひとまとめにして700人。あれもこれもそれもどれも合わせて、全部で、だ。
 しかもコレはプロ登録者数に過ぎず、多くはスポーツショップやグッズ販売などでネームバリューを活かして生活している。食えてるプロなんて各競技に1~5人しかいないだろう。

 そう考えると、まだプロアマの境界線がハッキリしないとは言え、eスポーツのプロが200人と言われてるのは多い方なのである。意外と言えば意外だ。いや、いずれにせよ狭き門ではあるし、競技人口の多さや、プロの中でも食えてる人数から考えたら、とんでもない狭さだ。

 おわかりいただけただろうか。


 才能がある奴らは、
 猛獣の檻ン中で
 殺し合い、
 共食いしながら
 生き延びてるのだ。



 それが才能ある奴らの生き様なのである。
 いや、アイドルやら漫画家やらビジネスマンには枠がないから、才能があれば、、、?

 いやいや、少年ジャンプ掲載は22作品ぐらいって枠があるだろ。マガジン、サンデーを加えて、チャンピオンで水増ししても100人に届かない。
 青年誌、成人誌、児童向け、広告、新聞掲載など全部含めても、何ならwebや同人誌活動を含めても、食えてる人を考えたら5000人以下なんじゃないだろうか。

 アイドルだって出られる番組枠があるだろ。何十人といるアイドルグループだって、センターは何人なんだ? センターは? ん?

 んで、お前の会社の役員枠は無限なのか? ん? んん? どうなんだ?


 要するに、本当の意味での、


 「争いは、
 同じレベルでしか
 発生しない」



 ってのは、こーゆー事だ。
 「争いは同じレベルでしか発生しない」ってフレーズが、対象を小馬鹿にしている印象を与えるため、低レベルな人種ほど争いたがるってイメージがあるが、違う。
 そんなイメージをよそに、実際は縦軸・横軸ともに合致しないと、そもそも争わせてももらえないのである。そもそも、争っても意味がないし、そもそも、争ったところで勝ち目なんかない。

 なのに、多くの才能がない人間は同レベルの競争相手を見ようともせず、


 才能がある人間の所為で、
 自分たちは苦労している。


 という大いなる勘違いをしている。
 勘違いである。甚だしい勘違いである。
 それでも「才能がある奴はいいよなー」なんて言えるか? ん?


 ワタクシはそれでも、

 才能が欲しかった。



 才能を親の資産と置き換えて考えるとわかりやすい。いや、身体能力や美貌が遺伝なら、親の資産も遺伝なので、才能に間違いないのだが、この話は本題ではないので、わかりやすくする。
 親の資産で遊んで暮らせるって環境があるとしよう。
 しかし、だからと言って金持ちが苦労してない訳じゃない。

 家柄だのプライドだの交流だのとプレッシャーや家庭環境が色々ややこしかったり、遺産相続で骨肉の争いを繰り広げるなんて事を考えたら、莫大な金よりは円満な人間関係の方がいい。
 金持ちだって色々大変なのだ。多分。なった事ないから知らんけど。

 だから、安易に「金持ちはいいよなー」とか言うべきじゃないのだ。
 美形に生まれても、ストーカー被害で悩まされるぐらいなら考えものである。
 だがそれでも、金がない苦労と、金がある苦労を比べたら、金がある苦労の方が楽なのである。多分。持った事ないから知らんけど。


 知らんけど、多分マシ。


 だからやっぱりワタクシは、


 それでも才能が
 欲しかったのである。



 はい。今ここで、「そうは言うけどアンタ、こんな文章を毎日書けるなんて才能あるでしょ?」とか思った奴がいる事だろう。いる事だろうさ。


 冒頭から読み直せ。


 いいか。最初に書いてある。

 「それで食っていける奴」が才能の有無だ。
 毎日書いてるのは努力だ。
 確かに、ワタクシの書いてる記事は、投げ銭方式にも関わらず、1日に1~3個ぐらいは売れてくれている。有り難い話だ。
 どれだけ書こうとも収入に繋がらない奴は山ほどいる事だろう。そこに大きな溝はあるかも知れない。そこはまだ恵まれてるかも知れない。
 だが、


 1日に80~240円

 ※ noteの場合、note側の取り分が15~25%なので、利益は約80%

 じゃ食っていけねえんだよ。


 この部分に文句が言いたい奴は、それこそ記事を買ってから言え。
 今回はわざと記事の値段を¥500に設定した。それを買ってから言え。

 あ。いつもお買い上げの方は、逆にサポートから¥100でご購入ください。


 ※ この記事はすべて無料で読めますが、「とか言いながら、実は食っていけてるんでしょ!?」とか抜かしたいなら、¥500で記事を購入してからにしてください。無理です。食えてません。
 なお、この先には特に何も書かれてません。

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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。