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「いい会社」に騙されるな。


 皆さん、こんにちは。社会を語る無職、木賃ふくよし(芸名)です。
 ええ。無職のワタクシが偉そうに社会を語ったところで、

 「今の立場でそれをおっしゃられても、、、」


 と言われたら、もう何も言えねえ。

 とは思わないのである。

 成功の理論と
 失敗の理論と
 生存バイアスの問題だ。


 例えば、成功者に「もともと大金持ちなんで、資産の1/20ぐらいで会社を興したら、実家のコネでガンガンに仕事が入って儲かりましたよ!」って言われても、

 (´°Д°)」 何の参考にもならん。


 しかし、失敗者の「よくわからないから、部下にマネージメントを任せてたら、会社を乗っ取られました」とか「商売が波に乗って成功したので、調子に乗って愛人とかギャンブルに手を出したら大火傷。会社も低迷してボロボロです」ってな「何が失敗だったか」は多くの人間に共通する。

 そして生存バイアスである。
 「私はコレで成功した!」って話は、多くの人が知りたいところ。なおかつ、成功しているから聞いてもらえる立場だし、出版にこぎつける力もある。
 逆に、失敗者なんか誰も相手にしないし、話を形にする手段もない。

 つまり、成功者の話より失敗者の話の方が有益だし、それを形にできる人は少ないのである。

 てぇ事は、だ。つまり、だ。


 無職の話は、
 聞く価値がある上に
 レアなのである。


 そーゆー事なのである。

 と言うワケで、有難い無職のおっさんの言葉を、いずれ働く若者たちに授けたいと思います。
 よく、大人が言いますよね、


 いい会社に就職しろ、って。

 アレ、聞かなくていいから。


 名門大学は「ブランド」を必要とする場面において概ね有利に働く。だから、無条件にいい大学を出ておいて損はない。
 出身大学が名門でデメリットを被る場面ってのがない訳じゃないが、Fランク大学で得られるメリット、被るデメリットに比べれば、恩恵は大きいだろう。だから、少しでもいい大学に入った方が得である。学費を込みで考えても長期で見ればプラスである。
 但し「大学に行かない」という選択肢は全く別物なので、あくまで大学に入るなら、1つでも上のランクの方が良いという話である。

 で。中卒か高卒か大卒かは知らんけど、ほとんどの人間は働かなきゃいけない。会社員か公務員か自営業かは知らんが、まあ、割合的に見ればほとんどの人間が会社員になる事だろう。だから、大人はこう言う。

 いい会社に入れ!


 って。

 だが、この意見は、無視していい。


 まず、いい会社かどうかは、

 勤めるまで (´°Д°)」 わからん。


 だから、いい会社に入れってのが相当に無責任な発言だと知って欲しい。
 自分のやりたい事や性格、能力に合う会社、楽しく仕事が出来る職場、かつ福利厚生がしっかりして給料が良くてちゃんと休める会社がいい会社なのである。

 そんなの入ってみなきゃ、わかる訳がない。


 いい大学を出てれば、その時の選択幅が増える。これがいい大学のメリットのひとつだ。
 ただ、あくまで選択肢が増えるってだけなので注意して欲しい。
 どれだけ選択幅があろうと、基本的に選べる会社は一度に一社だけだ。
 逆に言えば選択肢がなくても、当たりの会社を引く事はある。そして当然、選べる方がいい。審美眼は必要だが、選べる方が当たりの確率は上がる。

 だが、いずれにせよ、当たりかどうかは働いてみなきゃ、なかなか判別出来ないのである。

 だから「いい会社に入れ」なんて言って来たら聞き流せ。どんな仕事が向いていて、どんな仕事が出来る会社なのか、その上で「自分にフィットする会社」の話をしようじゃないか。それこそが必要なアドバイスなのである。

 だがしかし、このnoteという媒体は、基本的にこちらの一方的な言説を述べる事しかできない。要するに、「キミに合った仕事」の話が出来ないのである。

 したがって、万人に言えるアドバイスは限られてしまう。

 そこで、ワタクシは考えた。

 ほぼ万人に言えるけど、他の人があんまりしてないアドバイスをひとつ。割と重要なことなので、心して聞いてほしい。



 大きい会社に入りなさい。




 (´°Д°)」 いや、それ、いい会社に入れとどう違うんだよ!? ってツッコミが入りそうですが、そうですね、


 あんまり違いません。


 それじゃ他の人があんまりしてないどころか、一番言われてるアドバイスだし、しかもさっき自分で否定したじゃねーか!!って思う事でしょう。はい。そうです。それでいいんです。


 ワタクシ、接客業を30年ぐらいやって、色んな人を見て来たのでハッキリ言いますが、


 つらい仕事、
 大変な仕事、
 厄介な仕事。


 ってのは、

 ほとんどありません。


 あるのは、


 つらい職場、
 大変な職場、
 厄介な職場。


 です。

 もっとわかりやすく言いましょう。そりゃ、責任の重い仕事や、つらい仕事や大変な仕事、厄介な仕事はありますが、どんな職業も、


 仕事の大変さに
 雲泥の差はありません。


 どんな仕事もそれなりに大変だし、それなりに楽だったり、それなりに楽しかったり、それなりにツラかったりします。
 仕事は大変だけど給料は良かったり、仕事自体は楽だけど心が痛んだり、楽しいけど儲からなかったり。キツいけどやりがいがあったり。そんなもんです。大差はありません。前述のように自分にフィットしてるかどうかの方が大きい。その程度です。

 逆に、


 「仕事つらい」
 「辞めたい」
 「もうイヤだ」


 って人たちの大半は、


 職場の「人間関係」で
 そう嘆くのである。



 (´・Д・)」 そろそろ、おわかりいただけただろうか。


 (´・Д・)」 ワタクシがデカい会社に入れ、ってのはソレなんですよ。


 大きい会社は人数が多いので、ソリが合わない人間との接触度合が希薄なのである。濃厚接触する期間はあっても、大きい会社なら転勤も部署移動もある。最悪の場合なら人事部に掛け合えるし、その点でフレキシブルなのが「大きい会社」の利点なのである。

 んで、つらい仕事もキツい仕事も大変な時期も厄介な案件も、働いてりゃそれなりに出くわしますよ。そーゆーもんです。仕事なんだから。


 けど、人間関係さえ良好なら、助けてあげられるし、助けてもらえる。


 それが「いい会社」ってヤツですが、そんなの付き合ってみるまでわかりゃしない。
 人は見た目が9割なんて言いますが、見目が悪けりゃ付き合ってもらえないのが現実。

 アイツが顔でモテてるように、
 あなたは学歴で判断され、
 会社は給料や待遇で判断される。


 そんなもんです。

 そして、退職理由の筆頭は「人間関係」


 だから、それが悪化しにくいデカい会社を選びなさい。
 そのデカい会社を選べるように、いい大学に入りましょう。その、いい大学に入る為に勉強しなきゃね、ってこった。

 大人も頭ごなしに「いい会社に入れ! 勉強しろ!」って言ってる訳じゃないんですよ。
 ただ、説明が下手なのが面倒なのか知らんが、


 雑すぎる (´°Д°)」んだよな。


 「いい会社に入れ」ってなんだよ。「エヴァに乗れ」ってゲンドウを笑えねえぞ。雑過ぎんだろ。


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 なお、この先には「そうは言うけど、大きい会社は取ってくれないしなァ…」という人向けのアドバイスが書かれています。

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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。