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世田谷から茅ヶ崎海岸まで50km歩いた話-後編- 【長距離歩行第2弾②】

この記事は前回の記事の続きです。まだご覧になっていない方は前編からお読みください!

1.歩行データ

【出発地】東京都世田谷区 桜上水駅
【目的地】神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎海岸
【歩行距離】約50km
【所要時間】14時間
【歩数】71,428歩(1歩は70cmで換算)

2.霧が晴れてきましたヨ!全員集合!

歩き始めてから6時間ほどが経過しました。時刻は午前6時です。

3人は朝を迎えます。ついに太陽が昇り、あれだけ一面に広がっていた霧がすっかり消えてしまいました。

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現在地は神奈川の青葉台周辺です。霧の幻想的な風景やブタメンでテンションが高まっていて、3人には精神体力ともにまだ余裕があります。いわゆるウォーカーズハイです(?)

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サクサクと歩を進めていると見慣れない看板が...

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WARNING 米国海軍管理区域

赤くスプレーされた文字はまるで血のように垂れています……

ヒエ~!!怖い!!

段々と暑くなっていくなか、背中にじんわりと冷や汗が流れました。

3.田舎に泊まろう

歩き続けて時刻は朝9時頃。神奈川県大和市に入り、のどかな風景が見えてきます。

そんな景色に感動し、3人は時間を忘れて写真を撮ります。

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田園とひらけた空が綺麗です。日本の夏らしい景色ですね。

足の痛みに気づかないフリをしつつ歩き続けます。

4.暑さにやられたんです

そして、次第にジリジリと日差しも強まっていきます。真夏の昼の日差しは強烈で、汗は止まらず頭がクラクラします。

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まずい!このままでは熱中症になってしまう!

というところで、新入生のK君がある奇策を打ち出しました。

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(写真では分かりづらいですが)万一雨が降った場合に備えて携帯していた傘を日傘代わりにさしたのです

ちょっぴり人目が気になるけど、この際恥も外聞もありません。3人は日傘をさして歩き続けます。(ちなみに、この作戦は後の長距離歩行でも大いに有効な作戦となるのですが……それはまた別のお話)

そして、時刻は12時頃。足の痛みはとうとうピークを迎えます

Yくんが不調を訴えて小さなコンビニで休憩することになりました。ベンチで靴を脱いでみると……

足の指先に水膨れできていました。それもそのはず、12時間歩き続けて流石に3人とも満身創痍です。

Y君が小学生の頃、スイミングスクールの終わりによく食べていたサクレのレモンアイスを約10年ぶりに買って食べながら、ここでしばしの間休憩することにしました。

5.目的地まで後少し!ラストスパート!

コンビニを出てからは休憩をせずに目的地まで行くことにしました。

地名はもう茅ヶ崎です。目的地まであと少しというところで、トトロに出てくるような道がありました。ひぐらしも鳴いていて、とてもいい雰囲気です。

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最後の力を振り絞り、みんなで「さんぽ」を歌いながら歩きます。

6.ついに目的地に到着!!

茅ヶ崎駅に到着し、目的地の茅ヶ崎海岸は目前です。

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そして……

ついに……

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到着しました!

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「イエーイ!!」「海楽しい!!」

不眠で14時間歩いたのに、海でテンションが上がってはしゃぐYくんとKくん。

その頃Dくんは……

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さすがにお疲れのご様子。靴を枕にして眠っていました

7.まとめ

夜通し歩き続け、かなりハードな行程になりました。真夏日で気温は30度を越して熱中症になりかけたり、足に水膨れができたり、トラブルが多くあり今後の徒歩旅行に不安が募ります。

……今後の徒歩旅行?

そうでした。今回は伊豆への徒歩旅行の前哨戦です。

今回かなり大変でしたが、距離としては伊豆までの1/3ほどです。「不眠での14時間の歩行を3日も続けるのは無理じゃないだろうか……」と3人は悲観的になりました。

伊豆への徒歩旅行計画は一体どうなってしまうのか!?

Yくんは夏の思い出を取り戻せるのか!?

次回の記事をお楽しみに。

(長距離歩行第2弾 おわり)


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