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世田谷から茅ヶ崎海岸まで50km歩いた話-前編- 【長距離歩行第2弾①】

前回吉祥寺から檜原村まで歩いてから1か月、季節は夏になりました。

そして、当年の新入生のK君がこの奇妙な会に賛同し、参加してくれました。(この話はいずれまたどこかで)

新たなメンバーが加わり3名となった【Wayfaring】ですが、先日の成功体験もあり、途方もない計画を思いつきます。

それは……


「伊豆まで歩いて海に行こう」

……行けるか?


1.きっかけ

Y君の遠い日のおもひて。

小学生の頃、毎年の夏休みに家族と伊豆へ旅行に行っていました。海水浴をしたり、旅館でおいしい料理を食べたり、楽しい思い出がたくさんある伊豆へWayfaringのメンバーと一緒に行きたいなと思ったのです。

どうやって行くかって?

もちろん徒歩です。

2.本当に伊豆まで行けるのか……?

東京から伊豆(河津駅)までの距離を調べたところ、およそ150Kmです。前回檜原村へ歩いた時は11時間で41kmのペースだったので、伊豆まで歩いて行くには前回の3倍以上の時間(33時間以上)がかかる計算です

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YくんとDくんは前回の徒歩旅行でそのつらさを痛感していたので、流石に150kmをぶっ通しで歩き続けるのは無理だろうと考えました。

そこで、こんな妙案を思いつきます。

「1日の歩行距離の限界が50kmくらい。だったら行程を3日に分けて、1日50kmのペースで歩けば大丈夫でしょ」

しかし、長距離歩行はまだ2回目。前回から1ヶ月のブランクもあります。

まずは"足"慣らしとして、伊豆までの行程1日目にあたる世田谷〜茅ヶ崎までの行程を歩くことにしました

3.歩行データ

【出発地】東京都世田谷区 桜上水駅
【目的地】神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎海岸
【歩行距離】約50km
【所要時間】14時間
【必要歩数】71,428歩(1歩は70cmで換算)

4.出発

出発は夜の12時。世田谷区最北端の桜上水駅から出発です。

当日は初夏のジメジメとした天候で、霧が濃く出ていました

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途中、酔っ払いの大学生に

「タマプラーザは近いデスカ?」

と駅までの道を聞かれるというハプニング(?)もありましたが、前半はサクサクと歩を進めます。

5.邂逅

出発から4時間ほど経ちました。

この時点では歩行を続けるのが困難なトラブルはありませんが、段々と3人の口数も減り、疲れはじめていました。

途中コンビニがあったので、ここで一度休憩することにしました。中に入っていろいろ物色していると……

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(写真はイメージです)

懐かしのブタメンに出会いました。

小学生の頃にはよく食べていたブタメン。大人になり、手に取ることはすっかりなくなっていました。思わずテンションがあがった3人はブタメンを買って、コンビニの駐車場で食べることにしました。

ズズッ……ズズッ…………!!

「クゥーッ!!」「沁みるナァ〜〜!!」

久しぶりに食べる素朴な味のブタメン。それは歩き疲れた3人の腹を満たし、心をも温めてくれるのでした。

6.夜明け

身も心も回復し再出発。そして、歩きはじめて1時間ほどで夜明けを迎えました。

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霧はさらに深まり、眼前には幻想的な風景が広がります。

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早朝の郊外の道には人っこ1人さえいやしません。静かな道を歩いていると……

「◎△$♪×ケキョ…¥●&%ホーホケ…#!?」

どこからか不思議な音が聞こえます。幻聴でしょうか。いいえ、確かに3人とも聞こえているのです。ふと上を見上げると、

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(電線にとまるウグイス)

鳥がいました。

はじめはスズメかと思いましたが、その鳥が鳴く声を聞いてウグイスだと気づきました。かなり近くで(それも街中で)鳴いていたので驚きました。

7.まとめ

そんな些細な出来事がありつつも3人は歩き続け、やがて日の出とともに霧は晴れていきます。

そして、日が昇り気温と景色が変わるにつれ、さまざまなトラブルに襲われることになる一行なのでした……。

(【長距離歩行第2弾②】 に続く)

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