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世田谷から茅ヶ崎海岸まで50km歩いた話-前編- 【長距離歩行第2弾①】
前回吉祥寺から檜原村まで歩いてから1か月、季節は夏になりました。
そして、当年の新入生のK君がこの奇妙な会に賛同し、参加してくれました。(この話はいずれまたどこかで)
新たなメンバーが加わり3名となった【Wayfaring】ですが、先日の成功体験もあり、途方もない計画を思いつきます。
それは……
「伊豆まで歩いて海に行こう」
……行けるか?
【長距離歩行 第2弾】
— Wayfaring【歩きの会】 (@wayfaring_japan) August 31, 2021
2016年夏、伊豆までの長距離歩行の前哨戦として、神奈川県茅ヶ崎海岸まで歩いたときの写真です。
出発はAM 12:00頃。最初は霧がひどく水滴が肌にまとわりついて不快でしたが、非日常的で神秘的な光景は心に沁みました。
次第に日の出とともに霧も晴れていきます。
(続く) pic.twitter.com/q6WI5rlXbl
1.きっかけ
Y君の遠い日のおもひて。
小学生の頃、毎年の夏休みに家族と伊豆へ旅行に行っていました。海水浴をしたり、旅館でおいしい料理を食べたり、楽しい思い出がたくさんある伊豆へWayfaringのメンバーと一緒に行きたいなと思ったのです。
どうやって行くかって?
もちろん徒歩です。
2.本当に伊豆まで行けるのか……?
東京から伊豆(河津駅)までの距離を調べたところ、およそ150Kmです。前回檜原村へ歩いた時は11時間で41kmのペースだったので、伊豆まで歩いて行くには前回の3倍以上の時間(33時間以上)がかかる計算です。
![スクリーンショット 2021-09-19 22.19.14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61598611/picture_pc_f153392aebedb5f3089a2313935d9fdc.png?width=1200)
YくんとDくんは前回の徒歩旅行でそのつらさを痛感していたので、流石に150kmをぶっ通しで歩き続けるのは無理だろうと考えました。
そこで、こんな妙案を思いつきます。
「1日の歩行距離の限界が50kmくらい。だったら行程を3日に分けて、1日50kmのペースで歩けば大丈夫でしょ」
しかし、長距離歩行はまだ2回目。前回から1ヶ月のブランクもあります。
まずは"足"慣らしとして、伊豆までの行程1日目にあたる世田谷〜茅ヶ崎までの行程を歩くことにしました。
3.歩行データ
【出発地】東京都世田谷区 桜上水駅
【目的地】神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎海岸
【歩行距離】約50km
【所要時間】14時間
【必要歩数】71,428歩(1歩は70cmで換算)
4.出発
出発は夜の12時。世田谷区最北端の桜上水駅から出発です。
当日は初夏のジメジメとした天候で、霧が濃く出ていました。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61600313/picture_pc_0cf1d9d0a082a6671d177c8dca5f52c3.jpg?width=1200)
途中、酔っ払いの大学生に
「タマプラーザは近いデスカ?」
と駅までの道を聞かれるというハプニング(?)もありましたが、前半はサクサクと歩を進めます。
5.邂逅
出発から4時間ほど経ちました。
この時点では歩行を続けるのが困難なトラブルはありませんが、段々と3人の口数も減り、疲れはじめていました。
途中コンビニがあったので、ここで一度休憩することにしました。中に入っていろいろ物色していると……
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61833270/picture_pc_b421b4f1404fa8f990b1a4f78a1a0924.jpeg)
(写真はイメージです)
懐かしのブタメンに出会いました。
小学生の頃にはよく食べていたブタメン。大人になり、手に取ることはすっかりなくなっていました。思わずテンションがあがった3人はブタメンを買って、コンビニの駐車場で食べることにしました。
ズズッ……ズズッ…………!!
「クゥーッ!!」「沁みるナァ〜〜!!」
久しぶりに食べる素朴な味のブタメン。それは歩き疲れた3人の腹を満たし、心をも温めてくれるのでした。
6.夜明け
身も心も回復し再出発。そして、歩きはじめて1時間ほどで夜明けを迎えました。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61834449/picture_pc_58c85ae4869a7d43c5aa80007b8c8b50.jpg?width=1200)
霧はさらに深まり、眼前には幻想的な風景が広がります。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61834626/picture_pc_b8c21fd9713fc8b674097fce663108b7.jpg?width=1200)
早朝の郊外の道には人っこ1人さえいやしません。静かな道を歩いていると……
「◎△$♪×ケキョ…¥●&%ホーホケ…#!?」
どこからか不思議な音が聞こえます。幻聴でしょうか。いいえ、確かに3人とも聞こえているのです。ふと上を見上げると、
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61599816/picture_pc_e2a4f64532e5f9a8f75e464a3435fede.jpg?width=1200)
(電線にとまるウグイス)
鳥がいました。
はじめはスズメかと思いましたが、その鳥が鳴く声を聞いてウグイスだと気づきました。かなり近くで(それも街中で)鳴いていたので驚きました。
7.まとめ
そんな些細な出来事がありつつも3人は歩き続け、やがて日の出とともに霧は晴れていきます。
そして、日が昇り気温と景色が変わるにつれ、さまざまなトラブルに襲われることになる一行なのでした……。
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