hiropapaman

現実世界から逃避して　この場所に遊びに来ています。 僕の頭の中のテレビに出てくる住民た…

hiropapaman

現実世界から逃避して　この場所に遊びに来ています。 僕の頭の中のテレビに出てくる住民たちと　皆様が交流できますように・・・

  • 映画と車が紡ぐ世界

    現実世界から逃避して　映画と車と音楽に戯れています。 そんな世界で出会った住民たちのHeart Warmな記憶をShort storyで・・・

  • じいちゃんの左手

    学校から帰ってくると　 縁側には　いつも　群青色の市場帽子を斜にかぶった　じいちゃんがいた　 右手にワンカップ　左手で　“わかば”　を　ふかしている ピント外れの会話だったけど　心は　いつもポッカポカ そんなじいちゃんと　 あの縁側が　今もあったら・・・　きっとこんな　会話になっただろう・・・

  • その他もろもろ・・・

    ふと　書きたくなった時の物語

映画と車が紡ぐ世界chapter142

フォーエヴァー・ヤング 時を越えた告白：BMW i8 I12型 2014年式 Forever Young　BMW i8 I12 2014 景気の底上げによって 日本中が活気付く中　僕の会社は波に乗り遅れた しわ寄せは　社員に凝縮された結果　僕は休み返上で　業務についた そして今夜も　 自宅についたのは　ガラスの靴の魔法がとける時間を超えていた 「ただいま・・・」 8.5ｍ先の　リビングに立つ　カノジョの後ろ姿は マネキンのように微動だにしない 僕の知らないうちに　防音壁

hiropapaman

    • じいちゃんの左手　その56

      学校から帰ってくると　 縁側には　いつも　群青色の市場帽子を斜にかぶった　じいちゃんがいた　 右手にワンカップ　左手には　“わかば”　 田んぼの案山子のように　僕の問いに　何でも答えてくれた　じいちゃん 今思えば　ほとんど　的外れだったけど　心は　いつもポッカポカ そんなじいちゃんと　あの縁側が　今もあったら・・・　 きっとこんな　会話になっただろう・・・ 『かに座』 「じいちゃん　 　今日は6/22　今日から　かに座なんだって　かあさんの星座なんだ」 「セイザ・・・　

      hiropapaman

      • 映画と車が紡ぐ世界chapter141

        ルーパー マツダ ロードスター NA8C型 1992年式 LOOPER　Mazda MX-5 1992 地方都市の”道の駅”に夜行バスが停車した バスの中には　小さなカウンターにトイレも完備されていたが 男は　道の駅の向いに見えたバーの ネオンサインに引き寄せられるように　バスを降りた ♪　Chuck & Mac - Powerful Love　♪ 70年代のミュージックが流れる中 時おり通過する大型トレーラーのエンジン音がアンサンブルを奏でる 男はカウンター席に座る

        hiropapaman

        • 映画と車が紡ぐ世界chapter140

          戦艦バウンティ号の叛乱 ポルシェ911 GT3 2014年式 Mutiny on the Bounty　Porsche 911 Gt3 2014 私たちの島には　 伝統的な漁法がある 引き潮になった入り江に　魚を追い込むため 舟の上や海岸から石を投げる　投擲漁法だ 祖父は　 島一番の投擲漁師だったが　父の代になると 効率の良い　沖合漁法が隆盛し　 投擲漁法は　神事でしか見られなくなった しかし・・・　あの悪夢の日曜日・・・　 突発的に発生した嵐　 海は　父を　ワタツミの神

          hiropapaman

        映画と車が紡ぐ世界chapter142

        hiropapaman

        マガジン

        • 映画と車が紡ぐ世界
          141本
        • じいちゃんの左手
          54本
        • その他もろもろ・・・
          2本

        記事

          映画と車が紡ぐ世界chapter139

          レ・ミゼラブル　アウディ・Q3 8U系 2017年式 Les Misérables　Audi Q3 8U 2017 ♪ TEL ♪ 「Sayoko　電話よ！」 「はーい」 ！！ 母に呼ばれて　ダイニングの電話に出ようとした私の前に　突然大きな壁！ 「こんな時間に電話してくるなんて　ロクな奴じゃない！ 　そんな男と付き合うな！」 今どき20時を『こんな時間』と呼ぶ父は　元警察官　 21世紀の日本では考えられない　我家のルールが　 私をクモの巣に　はまった蝶のよう拘束し

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter139

          hiropapaman

          じいちゃんの左手　その55

          学校から帰ってくると　 縁側には　いつも　群青色の市場帽子を斜にかぶった　じいちゃんがいた　 右手にワンカップ　左手には　“わかば”　 田んぼの案山子のように　僕の問いに　何でも答えてくれた　じいちゃん 今思えば　ほとんど　的外れだったけど　心は　いつもポッカポカ そんなじいちゃんと　あの縁側が　今もあったら・・・　 きっとこんな　会話になっただろう・・・ 『ローソク』 「じいちゃん　そろそろ梅雨になるねぇ」 どんよりした空を見上げる僕　 Pufaaaaaaaaaaaa

          hiropapaman

          じいちゃんの左手　その55

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter138

          ナイアガラ　ジャガー・XK140 1957年式 Niagara　Jaguar XK140 1957 カノジョは　近所の人に　よく声をかけられている それも　僕に気付かれないように　こっそり・・・ 　 「この間は・・・　ごちそうさま！　またね！」 昨日は 交番勤務のお巡りさん 今日は　新聞配達のお兄さんに　声をかけられていた カノジョは　何をしているのだろう ペトリコールの匂いがツンと鼻を刺激した 見上げると　 モッタリとした都会の晴天 雨の降る気配はないが　僕の中で　小

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter138

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter137

          バガー・ヴァンスの伝説　スバル・エクシーガ YA5系 2015年式 The Legend of Bagger Vance Subaru Exiga Ya5 2015 僕とカノジョ　そしてアイツは　いつも一緒だった アイツとは　正反対の性格だったが カノジョのおかげで　僕たちは　綺麗なピラミッドの関係を保っていた こしあん好きの僕と　粒あん派のアイツ 熱々のコーヒーを頼むアイツと　キンキンに冷えたアイスティの僕 アクション映画しか見ないアイツと　ミステリー好きの僕 カノジ

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter137

          hiropapaman

          じいちゃんの左手　その54

          学校から帰ってくると　 縁側には　いつも　群青色の市場帽子を斜にかぶった　じいちゃんがいた　 右手にワンカップ　左手には　“わかば”　 田んぼの案山子のように　僕の問いに　何でも答えてくれた　じいちゃん 今思えば　ほとんど　的外れだったけど　心は　いつもポッカポカ そんなじいちゃんと　あの縁側が　今もあったら・・・　 きっとこんな　会話になっただろう・・・ 『だだん・だん・だだん』 ♪　だだん・だん・だだん　だだん・だん・だだん　 　　だだん・だん・だだん　だだん・だん・

          hiropapaman

          じいちゃんの左手　その54

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter136

          地下室のメロディー　アルファロメオ・ジュリエッタ 750系 1959年式 Mélodie en sous-sol Alfa Romeo GiuliettaSpider 750 1959 午前10時 60度の仰角から降り注ぐ　日差しの中 僕は母校に到着した　 1959 Alfa Romeo Giulietta Spiderの　ステアリングを 4時間　握りしめていた両腕は　いつの間にか　ピンク色に染まり　　 ところどころ　ピリピリとした　パルス信号を発していた ♪　Mélod

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter136

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter135

          鳥　アストンマーティン DB2/4 1954年式 The Birds Aston Martin DB2/4 1954 彼が乗っていた車は　 1954製　アストンマーチン　DB24 Drophead Coupe MkI 今日のように澄んだ青空の日　彼はオープンカーにして港町を駆った フルオートの空調に防音抜群の日本車に慣れていた私には オープンで走ることの楽しみは理解できず いつも　携帯プレーヤーにサングラスをかけて助手席に座った 無数のウミネコたちに支配された空の下を

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter135

          hiropapaman

          じいちゃんの左手　その53

          学校から帰ってくると　 縁側には　いつも　群青色の市場帽子を斜にかぶった　じいちゃんがいた　 右手にワンカップ　左手には　“わかば”　 田んぼの案山子のように　僕の問いに　何でも答えてくれた　じいちゃん 今思えば　ほとんど　的外れだったけど　心は　いつもポッカポカ そんなじいちゃんと　あの縁側が　今もあったら・・・　 きっとこんな　会話になっただろう・・・ 『　母の日　in 2024　』 「じいちゃん 大変だ！ 　母の日なのに　まだ何にも用意してないよ　どうしよう　(;'

          hiropapaman

          じいちゃんの左手　その53

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter134

          スターウォーズ フォルクスワーゲン パサートCC B6系 2008年式 Star Wars VW PassatCC B6 2008 自称ミレニアムファルコン号 （一般的な名称ではVWパサート）の助手席に座ってくれる レイア姫とは　まだ出逢っていない 後部座席を改造したスペースでぐっすり眠っている　 チューバッカとの二人旅 ホワイト＆ブラックのダルメシアンだが ご飯を催促するときの　遠吠えだけは　 森林惑星キャッシーク出身のウーキー族そのものだった Whooooooo

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter134

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter133

          七人の侍 マツダ アクセラ BM系 2015年式 Seven Samurai Mazda Axela BM 2015 ゴールデンウィークを間近に控えたある日 カノジョとのデートを楽しみにしていた僕に 突然のメール ”別れましょう” 僕の20代後半の年表は 5.5文字によって　アトランティス大陸のように 史実から抹消された 次の日 僕は修善寺にいた 5年前　鎌倉2代将軍頼家の墓前に手を合わせる　 ウィステリアのワンピースを着た女性　それがカノジョだった 「優しいんです

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter133

          hiropapaman

          じいちゃんの左手　その52

          学校から帰ってくると　 縁側には　いつも　群青色の市場帽子を斜にかぶった　じいちゃんがいた　 右手にワンカップ　左手には　“わかば”　 田んぼの案山子のように　僕の問いに　何でも答えてくれた　じいちゃん 今思えば　ほとんど　的外れだったけど　心は　いつもポッカポカ そんなじいちゃんと　あの縁側が　今もあったら・・・　 きっとこんな　会話になっただろう・・・ 『東京ドーム』 「じいちゃん！　ジャイアンツの球場が移転するらしいよ」 なにっ！！っと　じいちゃん コボちゃんを見

          hiropapaman

          じいちゃんの左手　その52

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter132

          エレファント・マン ニッサン ブルーバードSSS U14系 1997年式 The Elephant Man Nissan Bluebird SSS U14 1997 映画が嫌いだ 小学生のころ 肥満体だった僕は 走るのが遅く　流行りの服を着ることもできなかった クラスメイトにバカにされる日々 それだけでも　引きこもりになる環境はそろっていた そんな中・・・ あの映画が公開された 『私は人間だ！・・・エレファントマン』 テレビでコマーシャルが流れたその日から 僕のあだ名は　

          hiropapaman

          映画と車が紡ぐ世界chapter132

          hiropapaman