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深すぎる孤独

「波」  作詞・作曲どんと

波に抱かれて 島の唄を唄へば
ホロホロ涙が こぼれおちる
ここはお国か 波の音もなくて
叫んでみたけど 届かぬ想い

おーい おーい おーい 波
おーい おーい おーい また
おーい おーい おーい 波
答へておくれ

波は汚れて 黒くなってもいいのさ
この世がくちても 終わりはしない
生きているなら 何か話しておくれよ
お前にはこのおれが 見えないのかね

おーい おーい おーい 波
おーい おーい おーい また
おーい おーい おーい 波
答へておくれ
どんと「DEEP SOUTH」より


どんとの「波」という曲です。
もう25年くらい前の曲になるのかな?
これを聴くたびに思うんです。
孤独というものは

どんなに愛されても
どんなに褒められても
どんなにお金持ちになっても
どんなに笑っても
どんなに求められても
どんなに許されても

そういう一切の事柄とは
全く無縁に存在するものだと。
心の奥底にあって、
誰とも共有できない想いだということ。
あの人も孤独、この人も孤独、
でも一緒にいても孤独は埋められなくて。

こうなったら消えるとか、
救われるとか、
そんなものはなくて。

ただ抱えているだけ。

2番の、

波は汚れて 黒くなってもいいのさ

この歌詞が胸に刺さり、それは見てはいけない、他人の心の深淵を覗いてしまったようで、それでいて自分の心象風景とも重なるのです。

深すぎる孤独にかける言葉もないけれど、誰かの海になれないとしても、通り過ぎる風くらいには、なれないものかと思ってしまうのです。

リンクはBEGINのカバーです。
どんとの公式のものが見当たらなかったので。

BEGINのアレンジも好きです。
変に感情的じゃないところが、逆に優しく染み渡るのでしょう。
どんとへのリスペクトを感じます。