僕らはもう愛でしか食っていけない
目が覚めて、冷たい水を流し込んで、
朝日を浴びて、
誰もいないベッドを見て、
わかりきっていたことを、もう一度、確認した。
愛しかない。
僕らが食っていくには愛しかないんだ。
ポエムを書きたいのではない。綺麗事を綴りたいのではない。
今、記しているのは、ただただ当たり前の事実だ。
美しいほど残酷な事実だ。
愛以外で食っていけるほど、もはや世界はイージーじゃなくなっている。神様のルールは単純じゃなくなっている。
それは、この先、もっと顕著になっていく。
いいものを食いたい、いい服を着たい、いい部屋に住みたい、
子どもをいい学校に入れたい、
高級なアクセサリーを身に着けたい、
どんな欲望だっていい。どれも、愛なしには成し得ない。
愛とは真逆にあるような欲望だって、
なおのこと愛を求めなくてはならない。
それなしに実現することなんてできない。
今はまだかろうじて、なんとかなる。
愛なしに食っていける。
でも、明日、明後日、明々後日、
一週間後、一ヶ月後、半年後、一年後・・・
愛なしに得られるものは、
確実に目減りしていく。
ならば今、この瞬間から始めないといけない。
愛で食っていくんだ。
愛なんて幻想だーー
そう笑うために、
愛を、掴め。
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