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本のよみかた #08

最近、本を読むスピードがだいぶ落ちた。読む時間を作ることも下手になった。なので、面白そうな本を買っても積むばかり。読みたいのになかなか読めない。むかしはあんなに読めたのになぁ。ついつい若い頃と比べてしまう。自宅だと逆に集中できないかもしれないと本を持って喫茶店に行ってみても、ちがうことをしてしまったりしてやっぱり読めない。


さて、どうしたものかなぁ…と読書好きなひとたちのSNSをちらちらと眺めていたら「パッとひらいたページから読んでいる」というのがあって、これだ!と思った。試しにやってみたら結構読めてしまう。わたしは短編集とかエッセイ、日記の本が多いのでぴったりだ。 


考えてみると、本は頭から読まなければいけないとどこかで決めつけていた。たとえ日記やエッセイだとしても時系列や登場人物がわからなくなるしとにかく冒頭からじっくりと読み進めていく、というのが自分の読書スタイルだった(しかも一冊読み終えるまでは次の本に着手してはいけないとも頑なに決めていた笑)。


しかし実際、本屋さんで手に取った本をパラパラめくっている時や、掃除の合間に懐かしい本などを見つけてしまった時、ついそこから時間を忘れて読み進めてしまったりした経験がある。



直感。瞬発力。
その時自分が求めている言葉や文章って、ちゃんとからだの内面が探し当ててくれているのかもしれない。



というわけで、ここ一週間くらいは積まれてゆく本たちへのプレッシャーがだいぶ軽くなった。決して時間が足りなかったわけでもなく、集中力が無くなったわけでもなく、自分が若い時から勝手に決めつけていた読み方のルールを手放しただけ。おかげで、並んでいる本を見ながら、さて今日はどの本のどのページをたのしもうかな♪とワクワクしている。



読書は生活の一部。
気張る必要なんてなかった。
その時にあった自分らしい読み方で、
末永く本を楽しんでいきたいと思う。


★最近パラパラと読んでいる本

2022.2.1 新月

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