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渡辺皓太、16年ぶりJ1復帰目指す古巣・東京ヴェルディにエール「いつも通りのサッカーをすれば大丈夫」。2日にJ1昇格PO決勝【無料記事】

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J1昇格プレーオフ決勝が12月2日に開催

 Jリーグ各カテゴリの戦いは最終盤を迎え、12月2日にはJ1昇格プレーオフ決勝で東京ヴェルディと清水エスパルスが激突する。

 創設初年度からJリーグをけん引してきた「オリジナル10」の両クラブは、日本サッカーの聖地・国立競技場で「最後の1枠」を争う。清水が昇格すれば、1年でのJ1復帰。ヴェルディが昇格すれば、16年ぶりのJ1返り咲きとなる一戦だ。

 現在、横浜F・マリノスでプレーするヴェルディOBのMF渡辺皓太は1日、練習後の取材で「本当にヴェルディに昇格してほしい」と古巣にエールを送った。

 J1昇格プレーオフが行われる時間帯は翌日の試合出場のため京都へ移動中の可能性が高いが、「しっかり応援します」とDAZNで観戦予定。そして「来年ヴェルディがJ1の舞台に上がってきてくれればいいなと思います」と、古巣との対戦も心待ちにしているようだった。

プロ1年目と2年目に味わったプレーオフの難しさ

 渡辺はヴェルディの育成組織出身で、2017年にトップチームへ昇格。若くしてチームの主軸となり、プロ3年目の2019年夏にマリノスへ移籍した。ヴェルディではプロ1年目と2年目にプレーオフを経験しているが、J1昇格は成し遂げられなかった。

 ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の就任1年目でもあった2017年はJ2で5位につけてJ1昇格プレーオフに進出するも、準決勝で4位のアビスパ福岡に0-1で敗れて夢叶わず。翌2018年はJ2で6位だったものの、J1参入プレーオフの決定戦まで進出。しかし、J1で16位だったジュビロ磐田に0-2で屈し、再び夢破れた。

 2017年も2018年もプレーオフ全試合に出場している渡辺は「あと1勝というところで負けているので、最後まで何があるかわからない」と、その難しさを誰よりもよく知っている。それだけに古巣が5年ぶりに手にしたJ1昇格のチャンスを逃してほしくないと、心の底から願っている。

今年のヴェルディは「勝負強い」

 では、今年のヴェルディを渡辺はどう見ているのだろう。マリノスで在籍5シーズン目を迎えた25歳のMFは「僕は昇格していないから何も言えないですよ」と前置きしながら、「僕の時はJ1クラブとの入れ替え戦だったので、変にフワフワしてしまったんです。でも、いつも通りのヴェルディらしいサッカーをすれば大丈夫だと思います」と現在のヴェルディに大きな期待を寄せる。

「(今年のヴェルディは)勝つべき時に勝っているイメージですし、このままの勢いで昇格してきそうだなと感じています。僕がいた時よりも勝負強さが出てきていますね」

 今季のヴェルディはリーグ戦42試合で21勝12分9敗、勝ち点75でレギュラーシーズンは3位だった。2位でJ1への自動昇格権をつかんだジュビロ磐田と同じ勝ち点で、両者の運命を分けたのは得失点差だった。なお、ヴェルディが獲得した勝ち点75はJ2が42試合制の現行フォーマットになった2012年以降最多の記録だった。

 そのチームをけん引したのは、渡辺と同じくヴェルディの育成組織から輩出された選手たちだった。ユース同期のDF深澤大輝や1学年下のDF谷口栄斗はヴェルディの主力に成長し、2学年下のMF森田晃樹はチームキャプテンを務めるまでになっている。彼らをよく知る渡辺は「同期もいますし、ユースで被っている後輩もいるので、ヴェルディユース出身のみんなには期待したいです」と述べ、同門の仲間たちの大活躍を願っていた。

 ヴェルディが清水と対戦するJ1昇格プレーオフ決勝は2日の14時、国立競技場でキックオフ予定。そして、渡辺の出場が見込まれるマリノスのJ1最終節・京都サンガF.C.戦は3日の14時にサンガスタジアム by KYOCERAで行われる。

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