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蹴鞠のトリコ

フリーランスのサッカージャーナリストとして活動する舩木渉が、横浜F・マリノスの練習取材レポートを中心にJリーグや女子サッカー、海外組日本人選手など幅広いテーマでサッカーの魅力をお…
こちらのマガジンでは横浜F・マリノスを中心とした日々の取材記事を発信いたします。月に2本以上お読み…
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記事一覧

「もっともっとパワーを与えられる存在に」。約1ヶ月半ぶりのリーグ戦出場…苦しみ続けた水沼宏太が示すマリノスの未来像

結果が次のチャンスにつながらず… 水沼宏太は苦しんでいた。  ハリー・キューウェル監督が就任した今季は序盤こそ継続的にチャンスを得ていたものの、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝が終わった直後から出場機会が激減。6月中旬以降はリーグ戦8試合連続で出番なし、直近6試合連続でベンチ外となっていた。

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「アタッキングフットボール」とは何か。キューウェル体制に足りなかったもの、巻き返しへの鍵となる要素は?

マリノスが受け継いできた「フィロソフィー」とは「アタッキングフットボール」とは何か。  それはアンジェ・ポステコグルー監督が提唱し、今や横浜F・マリノスにとっては拠り所となる言葉だ。ただ、クラブのアイデンティティともなった「アタッキングフットボール」は戦略や戦術を規定するわけではなく、より概念的で、人によって解釈が異なる。

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夏の補強は必要か? キューウェル監督の契約解除でマリノスに激震走る…新指揮官や中山社長の見解は

欧州からの帰還組が目立つ夏 夏の移籍ウィンドーが7月8日に開き、各クラブがシーズン後半戦に向けて補強や戦力の整理を進めている。  Jリーグ全体を見渡すと、今夏は欧州から日本に戻ってくる選手が多い印象だ。元日本代表の三竿健斗がベルギーのOHルーヴェンから鹿島アントラーズに復帰し、浦和レッズは本間至恩と二田理央を獲得。セレッソ大阪にはバルセロナU-19から元U-20日本代表の高橋仁胡が加入し、ライバルのガンバ大阪はシント=トロイデンVVからアカデミー出身の林大地を獲得している

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マリノスの選手たちは何を語ったのか。「申し訳なさでいっぱい」なキューウェル監督との契約解除、これから進むべき道は?

選手たちにも寝耳に水だったキューウェル監督の契約解除 横浜F・マリノスは7月16日、ハリー・キューウェル監督との契約解除を発表した。この日はチーム練習の公開日でもあり、終了後には選手たちが報道陣の取材に応じて退任が決まった指揮官への思いを語ってくれた。 「サッカー界では責任を取るのが監督になる」

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中山昭宏社長がハリー・キューウェル監督契約解除の経緯を説明。後任はCFGとともに選定、強化体制も見直しか【無料記事】

中山社長がキューウェル監督契約解除について説明 横浜F・マリノスは7月16日、ハリー・キューウェル監督との契約解除を発表した。  今季のJ1リーグでは初の監督交代であり、クラブとしても16年ぶりの途中解任。選手たちも「ニュースで知った」とキューウェル監督の契約解除に驚きを隠さず、チームに激震が走った。  同日午後には強化責任者を兼ねる中山昭宏代表取締役社長が報道陣の取材に応じ、「ピッチ上で我々の選手が生き生きと、我々横浜F・マリノスのアタッキングフットボールをやっている

ジョン・ハッチソン暫定監督が語った横浜F・マリノスのこれから「最も重要なのはクラブのアイデンティティ」【一問一答】

キューウェル監督と契約解除。ハッチンソン体制で再スタート 横浜F・マリノスは7月16日、報道陣に練習を公開した。  練習開始後には、ハリー・キューウェル監督との契約解除も正式発表に。選手たちには練習前にキューウェル監督の退任が伝えられ、ジョン・ハッチンソン暫定監督のもと新体制がスタートを切った。

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頼もしかった飯倉大樹の存在。鹿島アントラーズ戦で際立った展開を読む力「俺が出たら俺の形でチームを鼓舞できる」

「勝てていない状況で自分たちが立ち返る場所は何なのか」 明治安田J1リーグ第23節が7月14日に行われ、横浜F・マリノスは鹿島アントラーズに1-4で逆転勝利を収めた。  ポープウィリアムに代わってリーグ戦では2試合連続の先発起用となった飯倉大樹は「やっと勝ちました。よかったです、勝って」と安堵した様子だった。続いて口にしたのはファン・サポーターへの感謝だ。

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“新9番”西村拓真が表現した「マリノスらしいサッカー」。鹿島アントラーズに4発快勝、さらなる巻き返しへ「僕らなら絶対できる」

攻撃を加速させたハードワーク「マリノス最高!」  帰ってきた“新9番”が勝利の余韻が残る日産スタジアムの夜空に拳を突き上げた。  横浜F・マリノスは7月14日、明治安田J1リーグ第23節で鹿島アントラーズを4-1特出した。リーグ戦で勝利するのは約3週間ぶりのこと。上位の相手から大量得点を奪い、4連敗を脱した。

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帰ってきた9番がチームを救う。西村拓真がマリノス再デビューへ「ピッチでの責任を果たすことが勝利につながる」

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マリノス新加入ジャン・クルードが意気込み語る「プレーすることに喜びを感じたかった」。デビュー時期、起用ポジションはどうなる?

ジャン・クルードがマリノス入団会見 横浜F・マリノスは7月13日、UAE1部のアル・ナスルSCから新たに加入したジャン・クルードの入団記者会見を開催した。  トーゴ代表でも主力として活躍する20歳のMFは「自分をより成長させるために、より良い環境に行きたかった。その中で世界でもベストのリーグの1つと言われるJリーグに来たくて、移籍を決めました」と日本への移籍を決断した経緯について語った。

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反撃のヘディング弾、着実に積み上がる信頼。井上健太「壁を乗り越えるためには、目に見える結果が必要だった」【無料記事】

井上健太がマリノスを窮地から救う 不振に喘ぐ横浜F・マリノスの中で、徐々に存在感が大きくなっている選手がいる。右肩のリハビリを終えて4月末に戦列復帰を果たして以降、井上健太は着実に出場機会を増やしてきた。  だが、エウベルやヤン・マテウスの立場を脅かすには至っていない。爆発的なスピードを武器とする井上は、どうすれば彼らからポジションを奪えるのかを知っている。必要なのは信頼に応える「結果」だ。  7月10日に行われた天皇杯3回戦の水戸ホーリーホック戦に左ウィングとして先発

今季3度目の「エドゥアルドが決めて勝ち上がり」。5番手としての厚い信頼「なるべくPK戦に持ち込まないことが幸せだけど…」【無料記事】

大苦戦の末に4回戦進出 横浜F・マリノスは7月10日、天皇杯3回戦で水戸ホーリーホックと対戦しPK戦の末に4回戦進出を果たした。  決して簡単な試合ではなかった。水戸が15分までに2点を先行する展開となり、マリノスは常に追いかける立場。84分に植中朝日のゴールで同点とし、なんとか延長戦に持ち込むことができた。  後半から途中出場したエドゥアルドは「チーム全員が目標のために最後まで諦めずにハードワークして勝ち取った次への切符だったと思います」と4回戦進出を喜びながらも、苦

マリノスの新戦力、ジャン・クルードってどんな選手? 移籍実現の特殊な背景、20歳のトーゴ代表MFが秘めるポテンシャルを読み解く

トーゴ代表MFジャン・クルードがマリノスに完全移籍加入 横浜F・マリノスは7月9日、UAE1部のアル・ナスルSCからコジョ・ジャン・クルード・アジアンベを完全移籍で獲得すると発表した。  2003年12月14日生まれで現在20歳のジャン・クルードは、トーゴ代表で9試合の出場歴を持つMF。直近はウクライナ1部のゾリャ・ルハンスクに期限付き移籍しており、2023-24シーズンのUEFAヨーロッパカンファレンスリーグにも出場していた。

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喜田拓也の一言目は「甘いですね」。マリノス主将が背中で見せた勝利への執念、チームメイトたちはどう応えたか?

4年ぶりの3連敗。失われたかつての勢い「甘いですね」  喜田拓也の一言目は強烈だった。試合に敗れた悔しさを噛み潰すかのように、じっくりと言葉を紡いでいく。5秒ほどの間を置いて、厳しい口調でさらに続けた。

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