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私とフランスとの出会い(1)

Bonjour ! 今回からしばらく『異邦人』と『星の王子さま』の解説はお休みして、フランスに関係のある話を書いていきたいと思います。まずは私がフランスという国に興味をもったきっかけについて。

子どもの頃の私は典型的なインドア少年で、外で友達と遊ぶより家や図書室で歴史漫画をしずかに読むのが好きな男の子でした。といっても、もっぱら日本の歴史の本ばかりで、世界史に興味があったわけではまったくなかったのです。

それが一変したのは、九つの時に読んだ世界史の歴史漫画で、フランス革命( La Révolution française )を描く巻でした。たしか集英社から出ていたものだったと思いますが、国民の意思でうまれた新しい政府の手で王様とお妃様が首を、それもギロチン( La guillotine )という聞いたこともない道具で落とされて処刑されたというのが、子供の私には大変ショッキングな出来事に映ったのです。首を落とした側のリーダーは、当然皆さまがご存じのロベスピエール( Robespierre )という人物ですが、当時はその名前を知ることもなく、ただただ怖い敵のボスにしか見えませんでした。

それから世界史に特段興味を抱くということはまったくありませんでしたが、漫画で読んだこの血生臭い出来事と共に、フランスという国の名前はずっと記憶の中に残り続けました。そして本格的に大革命とこの国に関心を寄せるきっかけを作ったのが、中学二年の歴史の授業でした。生徒に興味をもたせようと熱く語る先生の話にひかれたこともあってか、その年の夏休みに何気なく手に取った学研の歴史漫画でフランス革命の話を読み、そこからどんどんフランスと言う国とその歴史に興味を抱くようになって行きました。

そして高校受験を控えた中学三年の夏、私はある無謀な試みに挑戦します。この続きはまた来週、À la semaine prochaine !

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