限界集落はほんとに限界なのか…?
こんばんは。
読んでいただいてありがとうございます。
「限界集落株式会社」という本を読んだ。
もともと興味はあって書いたいなと思ったんですが、なんと職場に置いてあった。
即持ち帰って、土日で読み切った。
内容としてはすごく惹かれるもので、自分が目指していくもの、これからの日本の農業や農村が目指すべきものってこういうことなんじゃないかなと思った。
限界集落に若者達が入り、再生し、興していく。
行政の力も借りず地元の魅力や強みを理解し、自分たちの力で。
行政として働く自分にとっては、行政が敵にされていたのは少し悲しかったが、まさにその通りだと思った。
限界集落からだと諦めず、自分たちでできることをやる。
自分たちの強みを理解し、他に売り込み、結果を出す。
農業や農村は「守る」対象ではなく、「活かす」対象なんじゃないかと思えた。
曲がりなりにも一年間行政で働いてみて思ったこと。
日本時代の力は少子高齢化をみるように、確実に弱くなっていく。
そして、今の農業や農村は色んな補助や施策がありすぎる。
何をやるにも支援、補助金、ばら撒き…。
まあ、そんな簡単なことでは無いんだろうけど。
正直そこまでの補助をしてまで守る必要があるんだろうか、と思ってしまう。
バラマキの先に残るのは、自分たちで考えることをやめ、いざ補助がなくなるとバラマキを求める生産性の無い人々なんじゃ無いか。
今回の本に出てきた人たちは、皆自分たちで考え、どうしたら限界集落を再興できるのか、持続可能にしていけるのかについて考えている。
そうしなければ今後人口がどんどん減っていく中で、農村は生き残っていけないんじゃ無いか、と思う。
自分も一年だけだが、役所で働く中でよく地域からの声を耳にする。
でもそれはほとんどが政治的アピールからのものだったり、政治家に近い農家からのものだったり、ただのバラマキの要求だったり。
もちろんそればかりでは無いが、どうしてもうんざりしてしまう。
本当に自分達の地域をよくしたい、農業農村をよくしたいと思っているのか…???
そのうち働く意味がわからなくなった。
これで本当に良くなっているのだろうか…?
たった一年だけじゃんっていう人もいる。
仕事ってそんなもんだよっていう人もいる。
でも、どうしてもその考えが頭から抜けない。
自分が実際に農村へ行った方が早いんじゃ無いのか…???
現に地域に根ざして、地域おこし協力隊や農泊、就農を行って地域を盛り上げている人はたくさんいる。
この人たちの方がよっぽど日本の農業、農村を考えているんじゃないのか…?
そういう人の話をもっと聞いてみたい。
聞いた上で自分の仕事の意味を理解できればそれでいいし、そっちの世界に足を踏み込んでみても面白そうだし。
今ある肩書きを使ってどこにでも飛び込んでみる。
この一年は人生、仕事、趣味、全てにおいて勉強になった一年だった。
正直辛いことばかりだったけど、その日々を乗り越えられたら確実に今よりはいい未来が待っている、と信じる。
夢物語と言われればそうなのかもしれない。
でも一年考えてそうとしか思えなかったし、どうしても妥協が出来なかった。
たから、動く。
いろんな人の話を聞いて、飛び込んで、勉強する。
農業や農村、田舎の暮らしが好きだし、それを良くして行きたいから。
まだまだ未熟者だからこそ、頑張らなきゃ。
まあ、無理しない程度に。
読んでいただいてありがとうございました。
また書きます。
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