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<私のスケッチポイント/作品紹介あれこれ> 神戸北野異人館街と線スケッチ作品(5) 

私が訪れた神戸のスケッチポイントを下に示します。

神戸のスケッチポイント

 これまでは、神戸北野の異人館街を中心にスケッチを紹介してきました。
 今回からは、異人館街の続きではありますが、メインの観光スポットを外れます。

北野異人館街と線スケッチ作品(5)

(1)旧モロゾフ邸前の坂道

旧モロゾフ邸前の坂道(2017)
ワットマン F10  ペンと透明水彩

 神戸の街は、海岸沿いこそ平地ですが六甲山に向かって北に向かうと緩やかな坂になり洋館が残っている場所で急に坂がきつくなります。それが神戸らしい特徴的な風景を形作ります。

 もっとも「あんカフェ」の教室で教えた生粋の神戸っ子の女性は、「この坂のために、小さい時に自転車に乗りたくても乗れなかった、だから今も自転車に乗れないでいる」といささか不満げでした(もちろん本人は神戸大好きなのですが)。

 神戸トアロードを北に上り、突き当りを右、北野通りにはいってすぐ、ユダヤ教教会の「神戸シナゴーグ」が見えます。左に向かう横道に入り、入り口を過ぎてすぐ、この絵に描いた光景が現れます。

 大きな樹木で邸宅は隠れていますが、お菓子で有名な「モロゾフ」の旧邸の石垣とその上の塀が見えてきます。坂を見上げたときのこの石垣と洋風瓦の塀、左奥の純和風建築、そして青空に映える六甲の鬱蒼たる木々の感じが神戸らしい景色でしたので描いて見ました。

 なお、この日は澄み切った快晴の日で、白い壁に落ちた影が美しく、よほどの理由がない限り影は描かないことにしているのですが、この時は人物も含めて影を入れたほうが良いと判断して描き入れました。

(2)旧モロゾフ邸

旧モロゾフ邸北側の風景 (2017)
フライングタイガー・スケッチブック2枚続き ペンと透明水彩

 (1)で紹介した坂道を描いた別の日に出かけました。建物がどんな様子か南側の道からは全く見えなかったので知りたいと思ったからです。北側の塀のある細い道に出たところ、建物の下側は隠れていますがほぼ全体の姿を見ることが出来ました。

 驚くことに窓枠と開き窓がショッキング・ピンクで壁は白壁ですが家全体がピンクに見えます。地中海瓦のオレンジと重なっておしゃれです。

 さらにこの時は丁度梅の花の季節で、二本の紅梅がおあつらえ向きに咲いているではありませんか。紅梅の赤がピンクの家と合います。

 そこで重いフライングタイガーのスケッチブックを取り出してパノラマ描きをしました。

(おしまい)

 前回の記事は下記をご覧ください。  


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