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中銀カプセルタワービル 10平米のカプセルでの日常。 いつか日常が終わる日までの記録用…

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中銀カプセルタワービル 10平米のカプセルでの日常。 いつか日常が終わる日までの記録用。 ※内容と更新の時間軸歪んでます※

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カプセルとの出会い

私が建築に知見がないからか カプセルに遊びに来る友人たちは カプセル見学ではなく 私の部屋に遊びに来る人が多い。 扉以外の5面がどことも接していないカプセルは 扉面以外から他カプセルへの音漏れが少ないのだ。 コンサートや舞台の鑑賞会には持ってこいの場所である。 光る棒片手にサイレントコンサートを 開催することもしばしば。 サイレントとは体であり、 なかなかの音量で楽しむ。 ▲夜は丸窓と共に しかし「推し」を前にしたら声は出る。 換気開放中の扉から棟

    • 水も湿気も大敵

      カプセルは湿気だらけ。 冬も加湿器とは無縁の日々だ。 梅雨から秋まで除湿器は何ヶ月も強でフル稼働。 1日2回は確実に満水。 水は重いのだ。なかなかの重労働。 それなのに夏には水風呂のために除湿水を貯めた。 いま考えると意味がわからない。 湿気もだが、雨も大敵。 外で雨が降れば棟内も雨が降るし 晴れていても水が出てくることもある。 ある日帰ったら扉を水が伝っていた。 困るような状況ではなかったものの 見たことのない状況にとりあえず混乱。 上下左右の扉を

      • 夢のような時間とは

        カプセルに住んでいると メディア露出することもあるらしい。 わたしは本宅がカプセルだったこともあってか 取材を受けたことはなかった。 緊急事態宣言も明けたある日、 ある連載の取材を受けるとこになった。 そこで出た言葉 “夢のような時間” についてすごく考えた。 現実をいきるわたしたちにとって ここでの生活は “夢のような時間“ なのだろうか。  毎日夢に帰ってきて現実へ出掛けているのだろうか。 インタビューしてくれたかたの言葉を借りると どれも夢の

        • わたしとカプセル

          有限のカプセル生活はいつか終わりを迎える。 その日が迫っていた。 住人からプレゼントをもらっては 丸窓で撮影する。 毎晩誰かのカプセルに押し掛けては 日付が変わるまでいて 翌朝寝坊する。 そんな日々が続いていた。 こんな日々ももう終わると そんな台詞をみんな口にしながら。 有限だとわかっていた。 終わりはくると知っていた。 それでももう少しだけ カプセルと共に、みんなと共に、 過ごしたいと思う。 📷️ 引っ越し祝いと丸窓。中身は多機能ホットプレー

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        カプセルとの出会い

          カプセル引っ越し大作戦

          カプセルが引っ越したのではなく わたしがカプセル内で引っ越しをした。 ネズミに限界を感じて他のカプセルに 寝泊りしたところその静けさに感動。 大好きな部屋(カプセル)を離れるのがいやで 渋ったものの鳴き声に押されて引っ越しを決めた。 ▲一瞬だけ効くやつ 雨が降る中での引っ越し。 カプセルに慣れた友人がせっせと カプセル間を行き来してくれて 私はとにかく片付ける。 それを見た他カプセルの人たちが 荷物運びを手伝ってくれて あっという間に引っ越しが終わっ

          カプセル引っ越し大作戦

          湖カプセル プールカプセル

          引っ越し先のカプセルは水回りが少々不調だった。 住居としてカプセルを使う私にとって それは不便であり不安であった。 修理できるようで安心していたが 一筋縄でいかないのがカプセルだ。 工事当日あれよあれよと水があふれて カプセル床上浸水。 そもそも底が地面に接していない カプセルには”床下浸水”の概念がないが 完全に床上に水かたまって湖だった。 ▲冷蔵庫と青絨毯とその上にひいていたマット、そして水 一報を聞いて駆け付けた人には プールカプセル と言われ

          湖カプセル プールカプセル

          様々なカプセルと人生

          この建物にはいろんな人生がつまっている。 つくづくそう感じる。 たまに廊下で挨拶する程度の仲だった人が 廊下で片付けをしていたある日。 いつも通り挨拶すると退去とのこと。 もう20年以上使っていたカプセル、 築49年のうち20年も連れ添った主との別れ。 もう汚い部屋だよと笑っていたけど まるで親子の別れか 長年連れ添った友人との別れのようで かなしかった。 最近になって雨漏れしだしたそうで 手作りされた雨どいがつけられていた。 昔はあそこのカプセル

          様々なカプセルと人生

          妄想テレビ取材

          最近カプセル周辺で盛り上がる内容といえば もし取材されるなら何の番組? ・警察24時ならぬカプセル住人24時   水、虫、ねずみ他トラブル多発 ・家ついていっていいですか?   どや顔で帰宅する住人と熱く語られるカプセル愛 ・ザノンフェクションinカプセル  (波乱万丈?スナックママに密着) ・プロジェクトN  (中銀のN。内容は思いつかない)  そんな中でもひときわ盛り上げるのが ”ドキュメント72時間”だ。 タイトル通り3日間/72時間取材班が その場に

          妄想テレビ取材

          カプセルだから。住居だから。

          カプセルも住居なのでいろいろな家電がある。 冬~梅雨はふとん乾燥機、 梅雨~夏は除湿器、 冬はホットカーペット、 そして1年中はたらいてくれる サーキュレーターとエアコン。 今回、エアコンを業者さんに清掃してもらった。 フィルターは掃除していたが においが気になり清掃依頼することに。 内部もカバーもぴっかぴかにしてもらったが 掃除した水(業者さんが持って帰ってくれる)が 真っ黒でびっくり。 業者さんからしたら普通なようで冷静。 ちょっとお話ししたら

          カプセルだから。住居だから。

          ねずみは同居人かペットか

          私のカプセルにはネズミがよく出ていた。 姿を見たことはないが 足音も鳴き声も聞こえる。 足音の大きさや速さで 今日はお散歩、今日は運動会と 毎日勝手にランクを付けていた。 ネズミ退去機を試すも あまりにもずっといるので 駆除に動いたこともあった。 しかしネズミたちがあまりにも毎日いるので ちょっとかわいそうになったりもした。 はやく逃げないと駆除されちゃうよと 天井に話しかるも足音は止まらない。 全然逃げなかったので駆除されちゃったこも いるのか

          ねずみは同居人かペットか

          めんどくさいことはめんどくさい

          不便の次はめんどくさい。 カプセル生活ではめんどくさいことが沢山ある。 例えば洗濯。 洗濯機がないのでコインランドリーか手洗いか 洗濯サービスを利用する人が多い。 週末に自転車でコインランドリーは大変。 インドア派なのに毎週自転車なんてどうかしてしまう。 手洗いは面倒の極み。 洗面台が小さかったり ヒビが入ったりしているので 専用のバケツで洗うのだがこれが時間がかかる。 ▲バケツで洗おうとした日々 カプ会なんぞやろうものなら まず洗濯に手を付ける元気

          めんどくさいことはめんどくさい

          有限のカプセル生活

          カプセル生活には必ず終わりが来る。 その理由は、賃貸だからがひとつ。 そして現状 半分以上のカプセルに人が住んでおらず たとえ保存されても再生されても これまで通り日常生活を送る人の為のもの にはならないと思うからだ。 いろんな考え方があるが 私は有限であると考えた。 そしてその有限の時間をできるだけ楽しく 楽に生きたかった。 寂しい日は友人に連絡したりカプ会を開いたり。 (コロナ禍は大変しめやかな会) 銭湯で無駄に番台さんに話しかけたり。 (コロ

          有限のカプセル生活

          不便は楽しい?

          カプセルに特段の思い入れがない私にとって カプセル生活での不便は「不便」でしかなかった。 Wi-Fiがない。 お風呂がない。 テレビがない。 キッチンがない。 雨漏りする。 ねずみが出る。 Wi-Fiとテレビは会社で、 お風呂は銭湯でまかなっていた。 キッチンはどうしようもないので 電子レンジと洗面台で代用。 とはいえ料理らしい料理はできないので、 コンビニやテイクアウト、 近所のスーパーを駆使して乗り切っていた。 これを楽しめる人がすごいなと思

          不便は楽しい?

          カプセルは事務所?住居?

          私のカプセルは完全に生活拠点としての住居だ。 家具家電に掃除用具なんかもある。 テレビはないがDVDやBlu-rayは見れるし スマホがあれば動画や書籍もすぐに見れる。 電気でいきるペットもいる。 私の帰る場所であり、お家なのだ。 事務所として使う人、セカンドハウスや 多拠点生活のひとつとして使う人。 みんないろんなスタイルでカプセルを利用している。 以前の記事にも書いたが、私は母の好きなこのカプセルを 好きになりたくて住んでいるようなものだ。 1分…は

          カプセルは事務所?住居?

          思い出の街 銀座

          小中学生のころ銀座でよく遊んでいた。 といっても友達とではなく母と買い物に来るくらいだ。 銀座ライオンのタイル画、虎屋の赤飯、 博品館のストラップ売り場、 文教堂の絵本売り場に、 裏路地の絵具屋さんや文房具屋さん。 最後は駅前のサンリオに寄って帰る。 当時はケータイを持っていなかったので 記憶を頼りに歩いて回っていた。 歩いているだけで楽しい街だった。 何でもそろう百貨店に、 小さな店にいろんなものがある裏通り。 裏通りの小さな店はたまにどこにあったか

          思い出の街 銀座

          住み家(すみか)とは

          「中銀カプセルタワービルに住んでいる」 そんな話をすると カプセルホテルだと思う人もいれば あの有名な!?と驚く人もいる。 とても有名な建物だそうだ。 かくいう私はこの建物に住んでいたが この建物に特別詳しい訳ではない。 生みの親である黒川紀章氏のことも さほど詳しくないければ とても興味があるわけでもない。 ただ母が好きだった美術や建築の中に 黒川氏のものがあった。 少し話がそれるが私は好きな人の真似事が好きだ。 ピンクが好きだけどランドセルは姉と

          住み家(すみか)とは