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有限のカプセル生活

カプセル生活には必ず終わりが来る。


その理由は、賃貸だからがひとつ。


そして現状

半分以上のカプセルに人が住んでおらず

たとえ保存されても再生されても

これまで通り日常生活を送る人の為のもの

にはならないと思うからだ。


いろんな考え方があるが

私は有限であると考えた。


そしてその有限の時間をできるだけ楽しく

楽に生きたかった。


寂しい日は友人に連絡したりカプ会を開いたり。

(コロナ禍は大変しめやかな会)


銭湯で無駄に番台さんに話しかけたり。

(コロナなので要マスク)


ボスにダル絡みメッセージをしたときもあった。

(大抵返信をくださる心の広さ)


そうやって周りの人に支えられながら

どうにかこうにかカプセル生活を続けられた。



有限だから。



それは私の中でとても大きな問題だった。



無限だったらたまに来るセカンドハウスでよかった。


風呂に入りに銭湯に行かず実の家に帰ればよかった。


洗濯の心配せず実の家でたまに洗濯すればよかった。


でも有限のこの生活を「生活」として成り立たせたい。



なぜかその意思は私のなかで大きなものであった。


結果として住居としてメインの家とし

銭湯も洗濯もカプセルとその近辺で

完結させることを選んだ。



有限とは恐ろしい。


仕事で締切が恐ろしいように

終わりがくることに直面すると

人は何かと力を発揮したり

考えが変わったりするようだ。



そして、私も漏れなくその一人であったということだ。

📷️ ちょっと横からみたカプセルタワービル

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