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【大人の調べ学習】イーロンマスクが立ち上げた「つまらない会社」が渋滞のイライラを解決する。

GWに入ると、人の移動が盛んになる。
当然問題になってくるのは車の渋滞だ。
突然だが、イーロンマスクが立ち上げたボーリングカンパニー(つまらない会社)を知っているだろうか。
テスラ、スペースx、x(旧Twitter)の事業をもっていることで有名なイーロンマスクだが、他にも様々な事業を行っている。
そのうちの一つが「ボーリングカンパニー「The Boring Company」だ。

この会社は交通渋滞を解消し、迅速な地点間郵送を実現し、都市を変革することを使命としている。
安全で掘削が早く、低コストの交通、公共事業、貨物トンネルを建設することに特化。
地上の貴重な土地の使用を最小限に抑え、既存の交通システムとの衝突を避けるため、トンネルを活用する。こうすることで、都市がどれだけ大きくなっても、さらに多くのトンネルの層を追加することができる。

ここまでが簡単な説明だ。
そんなこと可能なのかと疑問に思った。危険性が高いのではないかとも思うし。
なぜ空飛ぶ車ではないのかと気になると思う。
この会社とイーロンマスクが何を考えているのか調べてみることにした。


【設立の経緯と目標】
2016年12月、イーロンマスクはロサンゼルスの交通渋滞に不満を抱いていた。
そして突然xで「ボーリングマシンで掘削を始める」と宣言した。

2017年1月11日に「TBC-The Boring Company」として正式に登録されトンネルネットワークの確率が経済的に実行可能になるまでトンネリング速度を向上させることを目標としている企業として立ち上がった。

【独立企業への移行】
当初はスペースXの子会社として設立されたが、2018年に独立した企業に移行した。2018年12月の時点で株式の90%をイーロンが、6%はスペースXが所有している。

【地下トンネルの実現】
ロサンゼルスの地下では高速交通システム用の地下ホーソーン試験トンネルを開始、2018年12月18日に一般公開された。また、オースティンでも地下交通システムを計画しているそう。

【サービス】
ループと呼ばれる全電動、ゼロエミッションの地下公共交通システムでは、乗客は途中停車なしで直接目的地に着くことができる。ラスベガスコンベンションセンターにあるLVCCループは、最初に商業運用を開始したループシステム。
これは1.7マイル(2.7km)のトンネルからなる3駅の交通システムで、2023年7月時点でリゾートワールドへのセグメントもオープンして、アンコールとウェストゲートリゾートへのトンネルも最終調整の段階に入っている。
このシステムを、ラスベガスに合計68マイル(約109キロ)のトンネルをつくる計画がある。

会社設立当初は宣伝のためと称して企業ロゴを入れた火炎放射器を販売するなど、冗談とも本気ともつかない動きが目立った。非常にイーロンマスクっぽい。

実際に車がトンネルを通っている映像についてはNHKがコラムにしていた。未来が少し垣間見える。

なぜ地下にインフラを築くことにしたのだろう。
テスラ、スペースxという空のロケットと陸の自動車メーカーの事業もやっているイーロンは空飛ぶ車を夢見なかったのか。
この理由について2017年TEDスピーチでこう語っている。

空を飛ぶのはもちろん好きだ。ロケットも作っているしね。
ただ空を飛ばすのは問題もある。
とてもうるさいし、大きな風を起こすんだ。
たくさんの空飛ぶ車が私たちの頭の上を飛んでいるのは、あまり安らぐ状況ではないしね。「今日はすがすがしいな」とは思わないでしょう。

イーロンマスクTEDにて。

ここまでの話、かなり将来を期待できる。
ただ、トンネルを作るのは簡単ではない。
イーロンマスクによるとロサンゼルスの地下鉄を4キロ拡張するのに20億ドル(3兆円)かかったという。
たった4キロで3兆円だ。恐ろしい、、💸
そこで10倍コストをたった2つの方法で削減するという。

【コスト削減の方法】

1.トンネルの直径を半分以下にすること。
2.掘削機の作業効率化

2017年TEDスピーチよりイーロンマスクの発言

1.普通のトンネルはトンネルの直径が決まっている。
アメリカでの法律だとは思うが緊急車両が出入りできるよう、またはガソリン車の廃棄ガス換気のため8mか8.5mにするよう規制がある。
これを4mまで縮めるという。

2.掘削機は穴を掘っている時稼働させ、半分は掘った穴の補強のため休ませる。
掘削と穴の補強を同時に行うことで効率を2倍に増やすという。
プローフロックという最新の掘削機は、数年かかるメガインフラプロジェクトを数週間で構築するよう設計させている。前世代のTBM(ゴトー・プラス)よりも6倍早い。これでもイーロンが飼っているカタツムリの「ゲイリー」の方が4〜5倍早いらしい笑。

TEDで「これにどのくらいの時間を割いているのか?」という司会の質問に対して驚きの回答をしている。

たぶん・・2〜3%といったところですかね。

イーロンマスクTEDにて。

これがイーロンにとって趣味の程度とはハードワークぶりに空いた口が塞がらない笑

ボーリングカンパニーは、まだまだ課題もあるが、イーロンが示す未来像は非常に合理的だ。彼の野心的な目標は、都市の交通問題を解決し、持続可能な未来を実現することだろう。
テスラやスペースX,X(旧Twitter)でよくニュースに取り上げられるイーロンマスクだが、ボーリングカンパニーもこれから目を離さず注目していきたい。

また次回の記事で〜👋


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