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螢/麻耶雄嵩/幻冬舎文庫

※注意※
この記事は私の感想なので口調や言葉遣い、あまり気を使いません。
文章も考えて打ちません。読みにくいでしょう。
そして見ている貴方の、好きなものを否定するかもしれません。
私は私のためにこれを書いているので、ごめんなさい。
それでもよろしければお暇つぶしに眺めてください。






神様ゲームを読んで、
すーぐ好きになった作家さんだ。
麻耶雄嵩。確かその本はジュブナイルとか言ってたと思うんだけど、1ミリもジュブナイルじゃねえじゃん!!!!なんてひどい展開なんや!!!とファンになった。


その本もまた読まねばならないな。
妹かなんかに貸していた気がするから、もらわないとだけど。


さて、今回読んだ螢。
本屋さんで物色をした末に好きな作家さんだからと読んだ本だ。
前に読んだ神様ゲームはもっと短い本だったのでこの人の本をこんな、螢って結構長いと思うんだけど長く一緒にいられるかしらなんてちょっと不安になりながら読んだ。





あらすじとしてはこうだ。
10年前。京都府の山奥に鬼才なヴァイオリニストが所有する舘があった。ファイアフライ館。

なかなか神経質な性格だったものでその舘は完全な防音、
客室が八つほどあったが隣の音も聞こえない、逆にいつでも個人練習ができるレベルの部屋を作ったりなどして自らの楽団を呼び作曲や練習などをしていたという。


世間から評価をされ、
音楽の才能に恵まれていたはずのヴァイオリニストだったがその館で事件が起きる。

日本中に衝撃が走った、
六人惨殺、一人行方不明。犯人は鬼才のヴァイオリニストという事件だ。
もちろん、その犯人とは館の主である。

六人を惨殺した後彼は自らの書斎で憔悴しているところを警察に見つかるのだが、
心神喪失しており口から出るのは
「螢が止まない、螢が止まない…」だそうだ。

その後彼は入院先の病院にて、
衰弱死した。事件の三日後だった。
それが十年前。


現在。
とある大学のアキリーズクラブ…
私は意味とか調べなかったんだけど多分、探検サークルとかそういう意味。
埋蔵金を見つけてみようと調査したり、心霊スポットを巡ったり、時には過去惨い事件があった場所へ行ってみたり。

などをするクラブの部長なのかな?偉い人?
私はサークルの実態を知らないのでなんとも言えないのだけど、
権力を持ったOBの人がいて、その人が館を買取ったとか。

そしてそのOB…佐世保というのだけど。
彼は地道にファイアフライ館を修繕し、なんと惨劇があった元の状況に戻そうとしていた。

曰く、別荘としてはクラブ内の合宿に使えるし、本人は過去事件を起こしたヴァイオリニストにとても興味があったからだ。


彼はなぜその才能がありながら狂ってしまったのか、
舘が可笑しくさせたのかこの場所が悪いのか、彼が同じくなったから舘が陰鬱なのか。
彼の事件に関わる女性遍歴には何があったのか。




そして今年も夏がやってくる…合宿の季節。
これが初めての合宿ではなく、何回かあったのか。少なくとも去年はあった。
今年も有志、我こそはと言うクラブメンバーを集め、ファイアフライ館で合宿を行うこととなった。

メンバーはなんと佐世保を入れて七人。
ちょうど十年前の事件と人数が一緒だ。
そして合宿が行われる日付も、佐世保が凝ったのか同じ日付。

良い天気に見舞われず不穏な中、
合宿一日目にして事件は起こるのだった。


というあらすじだ。
あらすじだけで見れば多分、そこそこに王道な設定なのだと思う。
天気が悪くなる舘物っていうのは大体そこに閉じ込められるのだ。

そしてその中で殺人が起きる、と。
そういう話だ。












感想としては、
私はすごくこれ嫌いじゃない。面白い。
最初からその違和感はあった。
今私は誰?って。


順番に登場人物の名前を追ったりなんかしてるのに、自分が誰の視点なのかわからない。
こいつ……こいつ、か?それともこっち?
みたいになる。


なので最初から結構読みにくい。
登場人物というか、今話している人に感情移入するタイプには労力を必要とする本だ。

多分この書き方が読みにくいせいで単調だとか、
つまらないこれだけ?ってなる人がいるのだと思うんだけどだいぶうまいと思う。多分。

がしかし全て読み終わった後にこれだけ??ってなるのもわからなくもない。
エンドの先にエンドロールが少ないうえに、
話しが小難しいからそこを追求しないタイプからするとだから??になるのかなと。


私は神様ゲームの方で最後ネタっていうか犯人の心情がわからなくて、
ネタバレをみてやっとわかった。

それと同時になぜこうなったのかを考えるととてもこれだけ??には収まらないなんとも言えない気持ちのわるい本だなという結果になった。



から、
これだけ?って言っている人はそこまで興味を持てなかったとか単純に内容理解してないんじゃねと思っちゃう。

ある種この人の本って、
現代版の江戸川乱歩みたいなものだと思う。というか思った。今回ほたるを読んで。
だからそのあたおか加減とか、普通に見えてしまっている普通じゃないものが理解できないとつまらないになるのかなあと。

多分。


トリックとしては、おおよそ読者にわかるであろう部分はわかりやすかった。
実はこの人女性として見られてないんじゃないかとか、
人物の一人称をどこに置くかがポイントかとか。

前も言ったが私ほぼ推理してうーんすっきり!みたいな性格ではないのでさほどそこが面白いともつまらないとも思わなかった。
むしろ男性ばっかのとこによくぎりぎり少女とも言える年齢の子が入れたなとは思った。そこはまあフィクションだね。

普通にいたらばれるでしょう。
いくらなんでもわからないのって男性の学校すぎる気がする。

ちょっと今日本語おかしかったけど私だけわかればいいのでまあいいや。





さて。
もっとこの本がどうだたったのか書きたいんだけど、書くことが思いつかない。
なんでかって書き方が巧妙すぎてもう一度読まないとすっきりできないから。
かといって今からもう一度読むことはしたくない。

またこんなシーンあったなって思いたいのでもうちょっと寝かせてから読みたい…


イサハヤとチヅルのシーンとか、
盗聴していたとは言えそこまで音声だけの文章だったのかな。
イサハヤは~とかチヅルは~とかはあったけど、
あきらかに目の前にいないといけない事象が書いてあったらそれはちょっとマイナスなのかも。

私はそこだけではないけど、
そこのシーンがあるから主人公ってか目線はイサハヤだと思っちゃったからちゃんとナガサキで書いてあるのか確認しなきゃだなあ。
あとはシマバラがなぜいきなりあんなに切れきれ名探偵にいきなり変貌したのかとか若干気になるけど、

館の狂喜のせいだよと書いたらそれはそのまま納得もしちゃうしなあ。



よく考えると何度も読めるほどの本ではないのか?
私は面白かったけども。


全然関係ないが、
今回読んだのはほたるって言うんだけどその本の帯についてたのは同作者の鴉っていう本の帯だった。


私途中までからすを買ったつもりで読んでたのでちょっとびっくりした。
というかなんだろう、ほたるという名前の内容がからすの小説?

鴉も読んでみて面白かったらまやゆたかは面白いということにしよう。



狂気に取り込まれるというか、
悪いものを好きになってしまう感情っていうのは本に起こすとそこそこつまらないと思われるのが悲しい。


どうしてここまで私がつまらないといっている人は~とか書いているのかというと、
私は初見の本に対してちらみのネタバレをみたりしているからだ。

読めばわかるのに、先の適当なページ読んだり、
一番最後のページめくったりね笑
バカだなあと思われるかもしれないがとてもそれは好奇心みたされる行為なのよ。今知りたいことを知れるじゃないけど、覗き見れるっていうのは一種の快感なわけ。
と、あまぞんとかのレビューを見たりしてるの。




そこでなかなか、批判的なこととこれはすごい一冊だの大体どちらかで、
この人にしては…あんまり…とかは見なかったな。少なくとも私は。


なのでそういう人がいるから、面白くなかった人は~なんて書いてるんだけど、
そういう人はまわりにおかしな人とか、怖い人があまりいないのかななんて思う。


おかしいって言うのが、目に見えて、とか極端だけどチェンソーとかを持って振り回す人っていう認識がありそうで、
人に隠れて盗聴したりその興味がいきなり殺意になること、経緯をあまり考えていないのかしらなんて思うからだ。


もちろんどっちも怖いよ?

道端でチェンソー振り回してる人は充分おかしな人だし、
かといって他人の家の盗聴してる人もおかしな人だよ。
どちらがというわけでなくて。



なぜそれを書いたって、
いきなりチェンソー振り回す人よりかは、他人を盗聴して感情が殺意になるほうがこわいと思っているからだ。
よくあるストーカーの典型でもあるけどね。

そういう人は傍から見ていても、ちょっとおかしくて、でもセーフみたいなグレーから、他人としての付き合いがはじまると思うのだけど。
それが徐々におかしくなっていくというか、壊れていく様を見るのはとても怖いのだよ。


最初は見てるだけでよかったのに、モブでいれたのに
いきなり盗聴から得た話題を出したり、盗撮も自分がみたわけでないはずなのに服のバリエーションを知っていたり。


とても怖いことだよ。

個人が、自分のための個人の距離感やスペースを計って生きているのに、
まるで相手はそれを踏み込んでもいい存在だと勘違いして近付いてくるのだから。

という。

おかしな人がどんどんおかしくなっていく過程ってこういう意味で怖いよということなのだけど、
そういう話をまわりで聞いたり、自ら話をみたりしないから、それを見たことない人はこの本の怖さというか、
人が狂う様を文章で見てもだから?になるのかなと。



そして人が狂う様っていうのを理解して、
そして事件が起きることを見ているのが好きなタイプというか、大丈夫なタイプはこの本を面白いと思うのかなと。

だからこそそれが理解できない、やや反対側の人がいて悲しいとか寂しいとか、そういう感じ。



ふう。
相変わらず話しが下手というか、
思いついたように文章を書きなぐっているので何を話しているかわからないねえ。私は。




自分と関係なくて、尚且つ自分に飛び火がない場合の事件の見物人、っていう立場にいると。
事件が起きると面白いって感じてしまうのよ。人間ってそういう面もあると思う。
もちろんもっと悪化しろというわけでなくて。


この人何を思っておかしくなってしまったのだろうって、
これまでその人が死んでも生きてもどうでもよかった存在なのにいきなり興味がわくの。

やじうまってことだねえ。



さて。
書きなぐりの言葉も終わったし今回はこれで終わりにしようと思う。
二回目も読むけどね。

なんか、もうちょっと文章力じゃないけど、日本語がうまくなりたいよねえ(´・ω・`)

おわり。さよおなら。


羽鳥→ついった

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