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【#Real Voice 2022】 From 「Real Voice」 2年・舩越嶺

今回の部員ブログで何について書くか考えたとき、必然と1つの問いが生じた。

俺の「Real Voice」は何だろうか?

「Real Voice」、つまり「本当の声」。
今の自分が何をどう考えているのか、自分の本音は何なのか、少し考えてみた。


最初に思い浮かんだのが「2022シーズンに対する思い」だった。「2023シーズンじゃなくて?」と思う人がいるかもしれないが、決して誤字ではない。

今年チームはインカレに出場することができなかったため、現在は12月に行われる天皇杯予選に向けて新4年生を中心に活動している。新体制で活動を行っているにも関わらず、来シーズンではなく今シーズンに対する思いや考えが自分を覆っている。いや、新体制で活動を行っているからこそかもしれない。個人として、チームとして今シーズンと同じことを繰り返したくないという思いが強いのが現実である。


2022年1月25日(火)、2022シーズンが始動した。シーズン当初から自分たち新2年生の度重なるミス。何としてもミスを防ごうとしていたが、結果は悲惨だった。「学年で向き合う」という意味を履き違えていた自分。改めて当時の自分の行動を振り返ると、愚かだなと強く感じる。「新1年生の方がよっぽど優秀だよ」と何度も言われた。シーズン序盤で後輩に見せた情けない姿は、今後に響いてしまっているだろう。そうして始動ミーティングから1308時間20分後、成るべくして成ったと思う。まぁでも愚かだなと感じる今の自分がいることは、あの頃から成長していることの証なのかもしれない。そう信じたい。

今シーズンの出だしに自分達が大きく影響を及ぼしてしまったと思っている。悔やんでも悔やみきれない。そのせいあってか、その後もシーズンを通して一貫性の欠けた行動やピッチ内外における隙がチーム全体で幾度も見られた。チームとして「サッカーで結果を残す」と挑んだ2022シーズン。結果は関東1部リーグ最下位。改めて早稲田大学はサッカーだけを追求しても良い結果を残すことはできないと感じた。早稲田大学ア式蹴球部だからこそ、サッカー以外の部分とも向き合う必要があると。


さまざまな都合上、一部省略してはいるが、ここまでが自身の「Real Voice」である。
さて、自身の「Real Voice」を言語化したところで、自分自身と今一度向き合いたい。なかなかチームとして上手くいかなかった今シーズンだが、自分はチームに対して何か行動を移すことができたのか。

練習の雰囲気や試合結果を通じてBチームからAチーム、チーム全体に活力を届けること。1年間、いや昨シーズン含めて2年間、強く意識して実行してきた。無論、チームにとって大事なことである。しかしながら、それだけでは物足りないと今は思う。サッカーをやりたくて部に入ったのだから、練習や試合に力を尽くすのは当然である。
関東リーグに選手として直接関われていないからこそ、サッカー以外でも広報(アルフ班)の活動や仕事の引き継ぎ、早慶戦の企業電話などそれなりにやってきた。でも何か違う。今シーズン感じたやり切れなさは何だろうか。

熟考した結果、今シーズン欠けていたこと、やり切れなかったことが思い浮かんだ。それは4年生とのコミュニケーションである。
昨シーズンは縦割りMTGという機会もあって、同じ縦割り班だった新人監督やB主将の熱い想いや奥深い考えを何度も聞くことができた。逆に自身の考えを彼らに伝えることも多かった。この経験は今の自分の糧になっていると感じる。
一方で今シーズン、チーム、組織について4年生と話したことがほとんどない。というより、自分の考えや疑問、思っていることを伝えたことがない。
発信力の欠如。自身の課題が露呈した。
学年や組織について考えたり、自分が行動で示したりすることは得意分野である。だがそれをミーティングなどの機会がなければ伝えられない。自身の考えを伝える勇気がないのか、嫌われ役になりたくないのか。皆が思っている以上に自分は弱い人間である。

「発信できなければ考えていないのと同じ」

以前、学年リーダーに言われたのを思い出した。何も変わらないのは面目が立たない。二度と同じことを言われないように変わろうと強く思う。それがチームのためでもあり、自分のためでもあると信じているから。自分という枠に収まらず、周りを巻き込む人間になってやる。


先日、自分達が4年生になったときどのような姿、チームでありたいかについて話し合う機会があった。今シーズンIリーグ(インディペンデンスリーグ)で戦った同期の1人がこんなことを言った。

「俺はIリーグの4年生のために頑張りたいと思った。この人たちのために頑張りたいと思われるような学年になりたい」

自分も後輩にそう思われる選手・人間になりたいと強く思った。今シーズンの4年生は個性豊かで優しい人が多かった。声を荒げてピッチ内を駆け回る新人監督、チームのために声を張る応援団長の姿は脳裏に焼き付いている。4年生の部員ブログを読んでも、それぞれの部員がさまざまな思いや考えを抱いている。自分からアプローチして彼らともっと話しておけばよかった。きっと刺激的だったに違いない。
4年生の皆さん、2年間という短い期間でしたが、ありがとうございました。


今回の部員ブログで自分自身を冷静に見つめ直すことができた。自身の思いを言語化してスッキリした今、2023シーズンに対する期待や抱負が自分を覆っている。ア式蹴球部での活動も残り2年。サッカー選手として、人間として少しでも成長できるよう日々考えながら愚直に取り組みたい。

拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今後もア式蹴球部の応援よろしくお願いします。

◇舩越嶺◇
学年:2年
学部:人間科学部
前所属チーム:市立浦和高校



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