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「表も裏もない」 3年・松浦一貴

昨日の部員ブログは髙橋(同期。岐阜の皇子。)でしたね。
ちなみに、サウナにドハマりした同期というのは私のことです。
すでに趣味の欄にはサウナと書いています。
彼とは住んでいるところが近いということもあり、よく遊びます。
エピソードを言い出したらきりがないので、やめておきます。
ひとつだけ、今年は寝ぐせで練習しないようにね。


申し遅れました、松浦一貴と申します。
ほまれ(同期のマネージャー。女帝。)の部員ブログでは、いつもつまらない一発ギャグをやっている、いじられキャラのムード―メーカーと書いてありますが、つまらないという部分以外はその通りだと思います。
面白いことが大好きなので、自然とこのような性格になってしまいました。

また、今年の4年生には特にお世話になりました。
部室やグラウンドでの絡みがなくなると思うと、寂しいです。
またコロナが落ち着いたら、飲みでもご飯でも行きましょう。
本当にありがとうございました。


ところで、みなさん「表裏松浦」という言葉を知っていますか?
これは自粛期間に行った企画「ステイングイレブン」で私が解説を務めていたのですが、その時に挨拶として使っていた言葉です。
私個人としてはキャッチーな名前でめちゃくちゃ気に入っているのですが、全く流行りませんでした。
おそらくですが、私の解説がひどかったせいです。
あれ以来、解説恐怖症になってしまいました。
そんな中、ヤシ君(同期のマネージャー。写真家。)だけはインスタで「#表裏松浦」を使ってくれています。
ありがとう。
みなさんも時間がある時に是非「ステイングイレブン」を見直してみてください。

今回はこの「表裏松浦」にちなんで、表も裏もない自分の姿を書いてみたいと思います。
自分が今年何を考えていたのか、そして、松浦一貴とはどのような人間なのか知っていただければと思います。


-活力-

今年のチームでよく耳にしたし、口に出した言葉です。
今では、すんなりと入ってくるけど、最初は違和感を覚えました。
なぜなら、自分にとってサッカーは個人スポーツとなっていたから。

まず試合に出るためには隣にいる部員に勝たなければなりません。
100名近くの部員を倒して。

日々練習する、その中には常に競争があり評価がありました。
序列が上がる時もあれば、下がる時もある。
練習試合でいいプレーをするときもあれば、めちゃめちゃにミスするときもある。
その比較対象は常に「自分」と「他の部員」でした。

チームが勝つことよりも、自分が試合に出ることが最優先。
そのため、自分の出ていない試合はどこか他人事で、メンバーに選ばれなかったときには負ければいいのにとさえ思っていました。
自分がプレーするのは他でもない自分のため。

だから、「活力」という言葉を見たときに違和感を覚えました。

ただ、少し視野を広げて考えてみました。

自分の時間を削ってチームのために行動していた4年生。
勝つために、試合が終わるまでピッチを縦横無尽に走りまわる同期。
溌剌としたプレーでチームに勢いを与えた後輩。
昔と何も変わらずくだらないことで一生笑える親友。
なんだかんだ気にかけてくれる友人。
常に自分を応援してくれている家族。

自分にはこんなにも頑張れる理由がある。

この人たちのために戦いたい。
自分もそんな存在になりたい。

この1年で誰かのために戦うことのやりがいを感じることができました。
今後の軸ができた気がします。
またサッカーが好きになりました。

当たり前で尊いことに気づかせてくれた今年のチームは間違いなく、いいチームでした。


-相手の背景を知る-

コロナウイルスによる自粛期間に「M-1グランプリ アナザーストーリー」という番組を見ました。
内容は、M-1に出ている芸人に密着したドキュメンタリーで、人を笑わせることに人生をかけている人たちの舞台裏に密着するというものです。
ドキュメンタリーを通して、その番組に出ていた芸人の人生やストーリーを知ることで、その芸人の見方が大きく変わり、前以上に好きになりました。

これはア式蹴球部の中でも同じことだと思います。
ア式蹴球部はスポーツ推薦や自己推薦、センター利用、指定校、一般入試など入試形態が多様です。
この多様性はア式蹴球部のひとつの特徴だと思います。
その分、部員1人1人の価値観も多様で、この価値観を受け入れるためには相手がどのような道のりでここまで歩んできたのかを知る作業が必要です。

相手を知れば、相手の価値観を受け入れやすくなり、相手とより強いつながりが作れる。

当たり前のように思うけど、これが意外と難しい。

そのことを今まで以上に学んだ1年だったと思います。


-4年生-

いよいよ自分たちが最高学年、チームを引っ張っていく存在になろうとしています。

期待と不安が入り混じったような気持ちです。

学年ミーティングでは長い時間をかけてチームについて話し合いました。
ここまでひとつの物事に対して時間をかけて考えたことはなかったし、すべてが順調に進んだわけではないと思います。
でも、遠回りしてでも話し合ったことは必ず来年に活きるし、自分たちが迷いそうになった時の道しるべになってくれると思います。

シーズンが始まると自分たちの想像をこえることも起こるでしょう。
チームが上手くいかないときもあるでしょう。
どのような状況に置かれようと、謙虚に・愚直に進み続ける自分たちの姿勢が後輩の道しるべになり、チームの向かうべき方向になるはずです。

早稲田の4年生としての責任と自覚。

口で言うのは簡単だが、行動し続けることが難しい。
ただ、3年間苦楽を共にした頼もしい同期とならできると確信しています。

自分たちの目指すチームに向けて1年間突っ走ろう。

みんなで最後笑って終われるように。



これが表も裏もない松浦一貴の姿です。

この3年間、さまざまなことを学んできました。
つらく苦しいこともあれば、腹がちぎれるほど笑ったこともあります。

ア式は自分の知らない世界を見せてくれました。

残りのサッカー人生もあと1年。

カウントダウンはもう始まっています。

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松浦一貴(まつうらかずき)
学年:3年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:エストレラ姫路U-18


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