「能力不足」　2年・丹羽匠

コロナウイルスで部活動ができていなかった自粛期間、大阪に帰省している間に小学校、中学校時代のチームメイト、お世話になっているコーチと連絡を取り合っていたときに出てきた言葉が何故か最近になって、頭に浮かぶようになった。

「この世の不利益は全て当人の能力不足」

この言葉は東京喰種という漫画に出てくる言葉らしい。

この漫画を読んだことがないので、使われた場面、真意はわからないが、多分そのままの意味だと思う。

周りのせいじゃなくて自分のせい

うまくいかないとき、他人や環境のせいにする自分が見透かされているような気持ちになった。

ガンバユースに入団して1年目、慣れないポゼッションサッカーで全くうまくいかなかったときも、周りのせいにしていた。

パスが来ないのは出さないやつのせい
したいプレーができないのは周りが理解してくれないせい

周りに比べて、ボールを動かす、回すということをするのが苦手なのはわかっていたが、それでもそれまで府の選抜に入っていたことや年代別の日本代表のトレーニングパートナーとして呼ばれたことがあったので、それなりにやれていると思っていた。
でも、どれだけ他人のせいにしてもうまくいかない状況は変わらなかった。

そこでやっと自分に目を向けた。
自分の能力が足りないからうまくいかないのだと、ずっと目を背けていた部分が全てだった。
何をしなければいけないのかを考え行動に起こしたことで変えることができた。
今思えば、自分がうまくいかないのは自分のせいだということをガンバユースのときに身を持って学んだはずだった。

それなのに、今も他人や周りに目を向けてしまっている。

最近、自分はうまくいっていない。

もしかしたらア式蹴球部に入部してからずっとなのかもしれない。

去年はIリーグ、FC、新人戦など多くの公式戦に出場することができた。
後期には関東リーグに出場にすることはなかったが、ベンチに入ることができた。
今年に入ってからは、関東リーグ開幕戦でスターティングメンバーとして出場、国士舘大学との試合では得点をとることもできた。

結果だけを見ると、むしろ順調で悪いところは特にないようにも感じる。

結果が悪くないのに自分の中でうまくいってないように感じるのは、

サッカーの中の細かい部分で、自分のやりたい事ができていないことだったり、サッカー以外の部分で環境に適応できていないから

それを周りのせいにして、改善しないから

うまく行かないのは周りではなく自分のせい。

自分に能力がないだけ。

現状を変えるために

もう一度自分に目を向けて

行動する。

◇丹羽匠（にわたくみ）◇
学年：2年
学部：スポーツ科学部
前所属チーム：ガンバ大阪ユース