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【#Real Voice 2022】 「やり抜く力」 2年・原壮温

ア式蹴球部に来て3シーズン目を迎え、5日間の原因不明の高熱から脱し、何を書こうか考えている。そんな時、最近私が見ているTEDでアンジェラ・リー・ダックワースさんの「成功のカギはやり抜く力」という動画を思い出した。

学校や士官学校で行った実験で、やり抜く力を測るアンケートをして、どの生徒や教師が成功を収めるかを監察する実験をした。その結果やり抜く力の強い生徒や教師が成功を収めた。やり抜く力は家族の年収、偏差値、社会での成功においてもいえることである。そして、やり抜く力を育てる1番良いものは、成功思考である。成功思考とは、学習する能力は固定しておらず、努力によって変えられると信じることだという。

ざっくりまとめるとこんなものだ。
中でも、最後の学習する能力は固定しておらず、努力によって変えられると信じること、というこの言葉が私には大きく響いた。

簡単なことだ。

そう思うかもしれない。

本当だろうか。

現在の自分ができないことを、努力次第でできるようになると信じてやり抜くことが簡単なわけがない。それは私のもうすぐ20年になる人生の中で嫌なほど感じてきた。

みなさんも達成できると思って目標を立てたが、努力をしている過程でもう無理だ、達成できる訳がないと諦めたことがあるだろう。

私にもできなかったことがいくつもある。

話の途中だが、そもそもなぜ私がこんなにも厳しかったシーズンの部員ブログにやり抜く力という希望に満ちているような内容を書こうと思ったのか。
その理由は、大きく2つある。
1つは、今シーズンの前半やり抜くことを諦めてしまった期間があり、自分の人生にもう2度とそんな事が起きないようにする戒めである。
もう1つは、チームが降格したこんなシーズンだからこそ、部員ブログを読んでくださる方々(その多くは部員なのかもしれないが)に共感だけでなく、少しでもプラスとなるようなことを発信できればという思いからである。
しかし、断っておけば、昨シーズンは私にとってもとても厳しいシーズンとなった。学年でミスが多発し、あの日を超えたあとにもかかわらず、私自身が犯したミス。多くの怪我に見舞われたシーズン前半から、自分が感じている状態と去年も書いた他心との軋轢に苦しみ、自分の理想と現実の大きな溝に悩まされ、まともに睡眠をとれないことが続いたシーズン後半。どうしたら上に上がれるのかよりも、なんで上がれないのかと考えることが多くなってしまったことも多々あった。
こんなシーズンだから、厳しいことはいくらでも外から言われる。だからこそ、自分だけでも自分たちだけでも、ここから立ち上がって成功につなげることをしなければならない。

反省したふりもしないし、

落ちこんでいるふりもしない。


話を戻すと、幸い、私には先ほど言った学習する能力は固定しておらず、努力によって変えられると信じることで成功した体験が大きく3度ある。
1度目は、中学生時代にBチームからAチームのレギュラーに上がることができた経験。
この時は、自分の実力意外にも多くの幸運があった。(自分の努力だけで成功することなんてないのだが。)
2度目は、高校受験である。絶望的な偏差値から都立日野台高校入学まで取り付けた。
3度目は、大学受験とランテスト。ア式蹴球部に受かるまでが受験だったので1つとする。
絶望的な偏差値からしかも苦手な文系で勉強を始め、なんとか合格。受験でボロボロになった体を奮い立たせてランテストにも合格した。
これを書いていて思い出した。確かに信じていた。努力をすれば必ずできると。信じてやり続けていた。とても辛く苦しい期間があり、達成できないかもしれないと考えてしまうこともあった。それでもやり抜き、結果が出た時の嬉しさ、達成感を知っている。これまでの3度の大きな成功が(もしかすると無数の小さな成功)が今の私を確かに支えている。


そして、今、4度目。

挑戦している。

いや挑戦させてもらっている。

あと3ヶ月で20歳を迎え、すでに選挙権も与えられているこの歳にもなって、自分の挑戦を支えてもらっている。
とてもありがたいことだ。
だからこそ、これまでの挑戦と成功の経験を信じ、今の苦しい現状も必ず変えられると信じ、やり抜く。

そして、この必ず現状を変えられると信じてやり抜くことはア式蹴球部として、捉えなければいけないことだと思う。
確かに、まだまだ課題が多く難しい状況にあるが、必ずこの状況を脱し関東1部に戻ることができると信じて戦おう。


この文章を読んで、今抱えている課題に対してやり抜き、成功させようという気持ちになっていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

◇原壮温◇
学年:2年
学部:教育学部
前所属チーム:都立日野台高校


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