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【#Real Voice】 「自信と他信」 1年・原壮温

こんにちは。本日のブログを担当させていただくア式蹴球部1年原壮温です。ブログというものを初めて書くため何を書けば良いのか迷いましたが、今回はこれまでの自分を振り返りながら私が大切だと考えているものについて書いていこうと思います。
拙い文章となってしまうかもしれませんが、最後まで読んでいただけると幸いです。

現在私は早稲田大学ア式蹴球部の部員として、整った人工芝のグラウンドや、サッカーが上手く何よりサッカーに真摯に向き合う人たちの中で、幼い頃からずっと好きなサッカーができる最高の環境での幸せな日々を過ごしています。
 
幸せとは言いましたが、現在私は大きな課題を抱えています。それは、公式戦に出場できていないということです。
先日、新人戦大会の初戦で初めてベンチ入りさせていただきました。しかし、結果的にはこの試合でも出場することはできませんでした。試合後、「出す予定はあったが試合展開を考えて出すことができなかった。マイナスなものではないから、落ち込む必要はない。」と試合の指揮を取っていた方に励ましていただきました。
公式戦に初めて絡めたため試合に出ることを期待していたので正直帰って落ち込みました。そして、試合に出ることができなかった原因を考えました。考えたと言っても、本当は自分の中で答えは出ていました。出られなかった原因は、まさに題名にもある「他信」です。「他信」を得られていなかったためです。「他信」とは、主にビジネスなどで他者からどれだけ信頼されているかという意味を指します。この文章では、自信は自分が何かを成すことができるかの自分への信頼という意味で使います。私は、これまでのサッカー人生での経験やア式に来てからの半年を振り返り、この自信と他信がこれから先サッカーをすることに限らず本当に大切なものだと感じました。

 
他信についての話の途中ですが、ここで私のこれまでのサッカー人生を簡単に振り返ります。
幼稚園から兄の影響でサッカーを始め、小学校では地元のチームにいくつか入り、中学はセレクションを受け中央大学スポーツアカデミー(以下CSAとする)というクラブチームに入り、高校は都立日野台の部活動でサッカーをしてきました。
初めは友達がみんなやっているサッカーで活躍できることが楽しくてサッカーをしていましたが、中学に入ると自分より上手い人だらけで、試合には出ることができませんでした。試合にも出られない私を見限らずに、当時のCSAのコーチは熱い指導をしてくださいました。厳しい指導もありましたが、その度に「お前ならできると信じているから厳しい指導をしたり、ここまで熱くなっている」と言っていただいていました。当時の私にはその期待がとても嬉しく、上手くなるために自分ができることは何でもやりました。オフの日にも走り込んだり、練習の1時間半前に来て練習をしたり、ガムシャラに。その甲斐もあり2年、3年では徐々にレギュラーに定着することができました。
それでも試合になると緊張してしまうという話を当時のコーチに話すと、「ピッチに立っている人間で1番努力したと言えるほど努力すれば緊張なんてしなくなる」と言われました。この言葉を聞き私はより一層努力することを誓い、上手くなるために努力し続けました。
そして、この言葉に影響を受けた私は中学卒業が近づき、高校受験でも当時の私では入るのが難しい高校に受験し、その高校の受験生の誰よりも勉強したという自信を持って受験し、合格することができました。

私は高校でも、ガムシャラに努力をしました。誰よりも真面目に練習し休み時間も練習に使うことがほとんどでした。しかし、部長としてチームを率いた高校では何も結果に出せないしうまくいきませんでした。当時はどうしてこんなに上手くいかないのかと毎日悩んでいました。
そして、大学受験でも自分がサッカー以外に使える時間は全て使い自信を持って受験し、結果的にはギリギリとなってしまいましたが入学することができました。

 
ア式に来てこのブログを書いていて、高校でどうして何も結果を残すことができなかったのかが納得できました。私がやっていたことは、自分に自信を持たせるためのただの自己満足だったからです。サッカーは1人ではできない。1人で受ける受験とは違う。一緒にプレーしてくれている仲間も含め、支えてくれる方々、使ってくれる監督など多くの人の信頼の上でサッカーができていた。そんな当たり前のようなことに気付かず、周りからの信頼を高めようということはほとんど考えず、自分の熱量にみんながついて来て、自分の経歴に良い成績を残して大学でサッカーをするということを考えて、1人で焦っていただけだったと気付かされました。そんな人間が、サッカー選手として成功するはずがありません。
ア式では今「人との繋がり」を意識することがよく言われます。そして、その繋がりの中で相手にプラスの影響を与える事が大切だと気付かされました。ア式では、ピッチ内でワンプレーにこだわって試合に流れを持たせる選手、声で味方を鼓舞し続けることでチームに活力を与える選手、献身的なプレーでチームを支える選手は試合に出るチャンスを得られるように思います。そういうプラスの影響を与える選手は周りの人からの信頼を集めます。他信を受けることはとても難しいことです。ですが、自分だけの評価では成長は少ないと私は学んできました。他信がなければもちろん試合にも出られません。
私がやってきたことを信じ自分ならできると思う「自信」、周りとの繋がりを意識して周りに良い影響を与えることで初めて得られる「他信」。この先サッカー選手として、そして人として成長していくために、この「自信と他信」を大切にして日々この最高の組織で頑張っていきます。応援されるような選手に必ずなるので応援よろしくお願いします。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。



◇原壮温(はらまさはる)◇
学年:1年
学部:教育学部
前所属チーム:都立日野台高校

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