【#Real Voice 2024】 「イメージする」 1年・神田拓人
こんにちは。ア式蹴球部1年の神田拓人です。頭が良くないので読みづらい文になっていると思いますが、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
いきなりだが、サッカーをするうえで成長するために必要なことは何だろうか?
このような問いに多くの人は「ひたすらボールに触れ、努力する」といった答えを頭に思い浮かべるはずだ。
しかし、私は「頭を使い、常にイメージする」ことが何よりも重要だと考える。
では、なぜこのように考えるようになったのか。実際に高校時代に経験したことを基に述べていこうと思う。
「選手権に出たい。」「優勝したい。」
こういった目標を持ち、地元である川崎を離れ福島にある尚志高校に入学した。
アルゼンチン代表のリオネル・メッシに憧れ、小学二年からサッカーを始め中学を卒業するまでの期間、一度も試合に出場できないということがなく当たり前のように出続けることができた。その時は何の悩みもなく、ただ純粋にサッカーを楽しんでいた。
「多分高校でも最初から試合に出ることができるだろう。」
こういった生半可な気持ちで高校に入学した私は痛い目に遭ってしまう。
入学して一年目。チームメイトのレベルの高さにただただ驚いた。試合ではほとんどスタートから使われないどころか、ベンチにすら入れないこともあった。遠征で居残り組の10人に選ばれてしまったことも懐かしく感じる。
今までとは違い、高校になると全国各地から優秀な選手が集まるため試合に出ることは簡単なことではなくなる。そんなことも考えずに入学してしまったのだ。
これが私の体験した最初の挫折である。
その影響もあり、これまで楽しんでいたサッカーもだんだんとつまらなく感じ、一時期は辞めようかまで考えていた。何のために、誰のためにやっているのだろう。それでも、YouTubeやテレビなどでトップレベルの選手のプレーを見るたびに憧れの感情を抱いていたことに変わりはない。こういったことを繰り返し「サッカー選手になりたい。」ともう一度サッカーに対する熱が入った。
まずはひたすらボールに触れ、練習しよう。
私も最初はそんな考えをもってサッカーに取り組んでいた。チームでの練習後に自主練習をする。これによりパフォーマンスが向上すると勝手に思い込んでおり、自分に満足していた。
しかし、なかなか試合に活かすことができず、自身の成長を感じることはない。何か今までやってきたことを変えないといけない。ただ練習するだけでも駄目だ。
ここで私は「頭を使い、イメージする」ことを意識し始めた。
ただ自主練習をするのではなく、常に試合をイメージし「どこにパスを出したらより得点に繋がるか」「どのくらい寄せたら相手からボールを奪えるのか」「どこにボールを置けば相手から取られにくくなるのだろう」
こういったことを考え日々過ごしていた。
これが自分自身を大きく成長させる第一歩となった。
不思議といつもよりも良いプレーをすることができ、これまでよりもボールを奪えるようになった。また足元の技術も多少上がったように感じた。なぜだろう。誰よりも練習に打ち込み、努力したわけでもない。
「常に試合をイメージし、上手くなるために必要なことを考え続けた」からだ。
これまでの自分と比べ間違いなく上達したし、サッカーの楽しさを再認識することが出来た。
何もイメージせず、ただ練習に取り組んでいた時間は無駄であったことに気づかされた。これにより自信も身に付き、自分の色を存分に発揮することが出来たことで毎日が気持ちの良い気分だった。
高校2年の2月、夕方に監督から一本の電話が掛かってきた。
「お前、代表選ばれたぞ。」
今までにない嬉しさだった。嬉しさのあまり、母親に即座に電話したことを鮮明に覚えている。ここからコンスタントに選ばれるようにまでなった。これは間違いなく、サッカーに対する考え方を変えたことが根本だろう。
頭の中を整理し、自分がレベルアップするために何をするべきなのか考え方を変えることで、より選手として成長できるきっかけの一つになると思う。
しかし、レベルが上がるにつれて練習量というものも重要になってくる。
私自身、現状に満足しているわけではない。まだまだ上手くないし、未熟だ。
「誰よりも練習すること」、そして高校時代に気づくことのできた「常に試合をイメージする」。
この先、この2つを意識して取り組み、
大学日本一・代表に呼ばれ続けること・将来世界でトッププレイヤーになること
この目標を必ず叶えることが目標だ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
必ずビッグになります。
次回のブログは学生コーチとして活躍する平野裕大くん(1年・都立大泉高等学校)です。
人一倍サッカーに対する想いが強く、とてもおもしろいブログになるはずです!
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