見出し画像

【#Real Voice 2024】 「人間は性悪だが、組織は性善になれる」 2年・関紀信

個人でできることは限られている。
だからこそ組織が必要で、リーダーが必要だ。
これは、私の「宣言」である。




こんにちは。今回部員ブログを担当させていただく社会科学部2年の関紀信です。
1年間の本音を書きました。最後まで読んでいただけると幸いです。




シーズン初めの、鹿島遠征。


私は、Iリーグカテゴリーに所属しており、鹿島遠征でもIリーグ帯同だった。また、当時のFCカテに欠員が多かったこともあり、後日行われたFCカテの鹿島遠征にも帯同した。


2度、鹿島ハイツに行って試合をし、MTGで試合を振り返る。この経験は私に自信をくれた。


2023シーズンは、ほとんど試合に絡めなかった。唯一スタメンで出場した試合では、思ったパフォーマンスを出せず、1試合でスタメン交代。


とにかく、試合に出たかった。カテゴリーを上げたいという思いよりも、もしかしたら強かったかもしれない。


FCカテに帯同したCBは4人。ここで競争に勝ち、スタメンの2人に選ばれれば、来年はFCで試合に出場できると感じた。「これはチャンスだ」と、サッカーに打ち込んだ。


結果は、FCに残ることができなかった。それどころか、Iリーグ開幕戦では、ベンチ外。「ベンチにも要らないか。」チームに必要とされていない、そう感じた。


それでもチャンスはやってきて、シーズンの前半戦は、4試合にスタメン起用された。


これがその結果だ。


第三節 vs産業能率大学U-22 C 3-2 ⚪️
第六節 vs慶應大学U-22 A  0-1 ⚫️
第七節 vs中央大学U-22 B  6-2 ⚪️
第八節 vs國學院大学U-22 A  2-5 ⚫️


2勝2敗
11得点10失点
クリーンシートなし。



己の実力不足とともに、対外試合の難しさを感じた。


相手によって、フォーメーションが違う。FWのタイプが違う。攻め方が違う。守り方が違う。当然のことだが、困惑した。


自分が得意なことと、相手のスタイルがはまった試合は、いいパフォーマンスが出せたと思う。それでもCBとして、欠かせない選手になるという合格ラインには達していなかった。


でも、別に「対外試合」が初めてだったわけでも、久しぶりだったわけでもない。
シーズン前からたくさんの練習試合に出た中で、本番への意識が足りていなかった。当時はもちろん全力を出していたし、私生活含めコンディションは整えていた。しかし、公式戦でその成果が出せなければ、意味がない。日頃から監督(兵藤慎剛監督)や小澤コーチ(小澤雄希コーチ)に言われているように、「やった気になっている」だけだった。泉くん(4年・泉颯)が言っていたように全ては結果だ。私は、練習試合で出た課題、できなかったことを蔑ろにしてしまっていたと思う。振り返りが全くできていなかった。


その証拠として、後期は試合に絡むことができなくなった。


また不思議と、試合に出ている間も満足感は得られなかった。


あれだけ渇望した「スタメン」なのに。


あれだけ羨ましかった「スタメン」なのに。


結果が出せないと、なんの意味もないことに気がついた。


スタメン組ではない時、自分の中にあった「俺のほうがいいプレーしてんのに」という感情は、他人にベクトルを向けていた証拠だと、今更ながら感じる。


それでも、出れていない現状に安心している自分もいた。


後期に入り、全勝すれば全国大会が見えてくる。チームには確かに勢いがあった。


「今、CBとして出されても困る。」


ふと、そんな風に考えてしまうことがあった。


ベンチから泉くんと、佳太(2年・小林佳太)のプレーを見て、


「あれは俺にもできる。」


「あれは俺にはできない。」


そんなふうに比較をする週末。


プレーをしていないのに、自信を失っていく。そんな感覚だった、


私は、一番重要なことを忘れていた。


メンタルが大事だということ。


メンタルが良ければ、どこにパスを出すか迷うことは減る。また、自分のコンディションに余裕があるから、仲間に干渉して、コニュニケーションをとれる。私の課題の大部分は、メンタルによるものだったのかもしれない。


しかし、メンタルを常にいい状態で保てる選手などいないのも事実だと思う。


明るく元気で、悩みひとつない増川(2年・増川暖)も、「今日の走りはなんだろう」と顔を曇らせるし、誰もがマグネットが下にあった時は、メンタルがぶれてしまう。


でも、


そういう「言い訳」を、チームとして表に出すか出さないかで、結果が出せる強いチームなのか決まってしまう気がする。


人として弱い部分はあって当然、それを認めた上で、強いチームを目指していきたい


そのためには、リーダーが必要だ。


話は変わるが、


将来の夢はプロサッカー選手と、最後に言ったのはいつだろう。


小学6年生の頃かもしれない。


プロを目指していない自分にとって、ア式で活動する意味はなんだろうか。


ア式で活動する以上、全員がプロを目指さなくてはいけないのだろうか。


ア式の門を叩いた時から、ずっと頭の片隅にあった。


プロ志望の選手とプレーする中で感じていた「負い目」は、2年目が終わる今、全く感じなくなった。それは、私がア式で活動する意味を見つけたからだ。


『同期全員で笑って卒業する』


これを達成するために、リーダーとして貢献する。


これが私の目標。


笑って卒業するためには、結果を出さないといけない。「日本一」を目指す。

誰1人欠けることなく、全員で。


目標設定は難しい。普通に過ごしていて達成できるようなものでは意味がないし、ある時点で達成不可能が決まってしまうような目標も、かえってやる気を削ぐことになってしまう。


「この目標が達成できなかった時のことを考えると、腑が煮え繰り返るような感情になる。」


これを基準に目標設定をした。


同期は、早稲田大学ア式蹴球部102期は、私の代だ。
決して、そんなことにはならぬように懸命に、組織に、人に、また自分自身に向き合わなければならない。去年のブログで、夢や目標を掲げる余裕はなかった。あの時、無理やり目標を掲げなくてよかった。弱さを認めたことで、目標を見つけ、今の私がある。

では、どのようにして実現していくのか。






私が圧倒的なリーダーとして台頭する。


誰よりも弱いからこそ、弱さを自覚しているからこそ、人の弱さに向き合うことができる強いリーダーになる。それが私の理想のリーダー像。




 「2年には、圧倒的なリーダーがいない。」


学年MTGで髙橋智(2年・髙橋智裕)がそう言って、私を含む全員が「確かに」と納得をした。


悔しかった。


それでも、その発言に対して、「圧倒的なリーダーになる」と宣言できない自分がいた。


楽な道を選んでしまった。


副務になった今だから思う。
リーダーとして価値を示すことができなければ、私の存在価値はない。



多くの同期がそうしたように、私も強く宣言したい。



『次ブログを書くときまでに、この代には圧倒的なリーダーがいると、全員を納得させてみせる。』




次のブログは、健伸(武沢健伸・鹿島アントラーズユース)です!!
耳を澄ませてみてください。健伸の鳴き声が聞こえてくるはずですよ。

「えええええい!」

聞こえてきましたね。健伸がファウルを求める音がしました。今頃、寮外生にやいのやいの言われている頃でしょう。
そんな彼ですが、強靭なフィジカルと、正確無比なキックが持ち味のスーパーな選手です。今年は社会人リーグのアシスト王にもなりました。平和な世の中くらい尊いブログを書いてくれるのを心待ちにしています!!!



◇関紀信(せききしん)◇
学年:2年
学部:社会科学部
前所属チーム:早稲田実業学校高等部

【過去の記事はコチラ↓】


いいなと思ったら応援しよう!