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和裁:道中着を作る ③ふくよかサイズを製図する&型紙配布
マガジン作りました。
ふくよかサイズを製図して、生地の裁ち方を考えます。
ふくよかサイズの寸法
![](https://assets.st-note.com/img/1705739076778-nbXv48Iz7Y.png)
衿幅についてですが、通常の15㎝から18㎝まで増やしています。
たて衿がない代わりに衿が衽の役目をしていると思うので、身頃以外でも足りる分まで衿を足そうと思います。
製図
製図して出来た型紙がこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1705739926815-J4xMHW0VpD.png)
それぞれに合ったサイズで作っていないので、裄が足りない場合は型紙に肩山から身八口までそれぞれ1㎝足すだけで補正できます。袖は標準サイズと共通です。
![](https://assets.st-note.com/img/1705740046543-VHcwjrkAyx.png)
衿は標準サイズよりも大きめなので、半分にしました。
布に合わせて生地の取り方を考える
和裁と同じ要領で作っていきたいので、生地は直線に裁断したいと思います。標準サイズもですが、110cm幅だと一つ身で作ることが出来ます。
![](https://assets.st-note.com/img/1705740627402-U8BPjjLgsk.png?width=800)
基本的には図3になりますが、問題は衿幅が足りないということです。
なんせ18㎝なので、最低38cmが必要なのに足りないじゃん!!となります。なので、ふつうは生地を衿の丈分買えばいいだけなのですが、今回の記事では妥協案を出します。衿幅15㎝で幅が足りる場合は、標準サイズの衿型紙が使えます(下の部分を数㎝長方形を足すだけで補正できます)。
![](https://assets.st-note.com/img/1705741252099-a6iVhUouPi.png)
簡単に言うと、衿を縦半分で繋ぎます。
半分にした直線部分をつなぎ、キセを裏側の衿に向かってかけて、毛抜き合わせではなく、内側に控えて決めた幅に折り、つないで出来たキセを見せないようにします。プレタの道中着でも時々そのような作り方を見かけます。
![](https://assets.st-note.com/img/1705741657260-VtxdII7uJd.png)
前述の衿を考慮すると、大体5.5mでふくよかサイズの道中着が作れます。
衿幅は15㎝幅にするのであれば、標準サイズと同じようにおよそ4mで道中着が作れると考えられます。
型紙配布
私は今縫製中ですが、試作段階で良ければ。
前回から、印刷用紙が無駄に多くならないように、パーツはバラバラで配布することにしました。
道中着 身頃 ふくよかサイズ A4 20枚
※修正する必要があるので非公開
道中着 衿 ふくよかサイズ A4 5枚
道中着 袖 標準共通サイズ A4 4枚