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和裁:二部式長襦袢の作り方 ①標準サイズの裁断


二部式長襦袢を作っていきます。
今回は大部分をミシンで縫い、くけをなるべく減らしました。
ふくよかサイズについては、縫い方が違うので後から掲載します。




1 用意するもの


長襦袢 1反
さらしまたは新モス 一反
接着芯 1.6m以上あるもの(ブラウスの衿用)





2.1 裁断する&印付け(半襦袢身頃)


身丈は60cmにする予定なので、縫い代込みで123~126で2枚裁断します。
印付けはすべて外表で両面チャコを使います。


図1 身頃の裁断


背縫いの縫い代を1㎝にして、型紙を置いて印をつけます。半襦袢の裾は三つ折りにしてミシンをかけてしまうので、縫い代は任意です。
身頃を60cm以上にしたい方も同様で、任意で伸ばすことが出来ます。
その場合は、たて衿の型紙も伸ばしてください。




2.2 裁断する&印付け(たて衿)

図2 たて衿

たて衿は、さらしを縦半分に裁断してから印をつけます。
たて衿の長さはおよそ42cmなので、上下の縫い代を足して45cm必要となります。たて衿幅7.5cmで、さらしの半分は約17cmで更に半分にしても8.5cmなので、キセ分を引いても縫い代は十分に確保できているでしょう。
半分に折ってアイロンをかけたさらしに型紙を置いて印をつけてください。
下の縫い代は大体2㎝です。




2.3 裁断する&印付け(袖)


袖は浴衣とほぼ同じなので画像は省略します。袖の生地は100cmに裁断して、半分に折り、袖山から型紙を置いて印をつけるだけです。

ひとえの袖は袖口下を縫わずにそのままにするので、袖口1㎝を取らずにそのまま型紙を耳において構いません。
私は袖口が耳のままなのは気になるので、浴衣と同じように縫い代1㎝空けて印をつけ、そこだけ三つ折りぐけしました。ミシンでいきたいですが、流石に見えてしまう可能性があるので手でくけます。




3 裾よけ


この記事は二部式を2枚作るという考えの元書いたものです。
裾除けもこれを参考寸法とします。

裾除けに型紙は必要ありません。
完成したとき、裾回しが134cmになるよう目指していきます。
長襦袢を81cmで4枚裁断してください。
そして、幅が30㎝になるよう、印をつけてください。
(実際にはキセ分が必要なので30.4cmにする必要がありますが、細かいことは気にしないで作ります)

図3 裾よけイメージ


後は、裾除け用のたて衿も用意します。
完成した裾除け丈は70cmになる予定です。
(もっと伸ばしたい場合は、裾除けの折り返しを減らしてください。たて衿の長さも、希望の長さに変更してください。)
なので、たて衿は上下の縫い代3㎝を足して73cmで裁断して、更に縦に半分に裁断してください。
それだけです。

さらしは出来上がり134cmなので、140cmの長さに裁断してください。
二部作るために長襦袢生地が短くなっているので、今はこのままです。


4 まとめ


今回は標準サイズ裁断だけです。
次回は、ふくよかサイズの裁断について記載します。
縫い方はほぼ変わらないので、同時進行していく予定です。
それでは

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