「好き」のエネルギーが万能だと思い込んでいると苦しくなるよな
本日、自分の通っている(とはいえオンラインの)スクールSHE likesで、2021年を振り返るイベントがあったので受講した。とはいえ開催されたのはもちろん2021年で、わたしはアーカイブ配信をペン片手に視聴した。
毎月ごとのハイライト、今年アガッたこと、下がったこと……記憶に残る2021年を書き留めるまで想定内だったのだが、その中に「アガッたこと・下がったことのWHYを深掘りしましょう」というワークがあった。これによって私は長年の自分のモヤモヤと決別できそうな気づきを得た。
ちょっとでも下がると、1日を「下がった日」にしてしまう
わたしは、思い描いた通りに行動できないと気分が下がってしまう。そして、寝るまで引きずる。
たとえば、朝は6時に起きて、8時までに好きなことと朝食を済ませて、勉強を始めようかな……と思い描く。そしてその理想からたとえ15分でも過ぎてしまうと、「ああ〜!もう今日無理!ダメな日ですわ!終わり終わり〜〜〜!!!!!」と下がってしまう。書いている今は極端すぎておもしろいくらいだが、その時は真剣に絶望している。
気分が下がるだけにとどまらず、昼食をどか食いして後悔しながら昼寝したり、畳に寝転がりながらInstagramの育児漫画を一生読んだりしてしまう。
たった15分思い通りにならなかっただけで、1日の残り15時間を棒に振ってしまうのだ(しょうもないけど頻発する実話だ)
こんなしょうもないメンタルジェットコースターを繰り返すのは、自分の「好きなこと」に対する思い込みが強くあったからだった。
好きなことのためならストイックになれる幻想
わたしは、好きで勉強している。自分の意志でオンラインスクールのSHElikesに入ったわけだし、勉強は楽しいし。そして、ライターの仕事も望んでやっている。文字通り「好きなことを仕事に」しているのだ。
だから、「気が向かなくてなかなか手につかない」自分や、「思ったより苦戦して時間が長引く」自分を許せない。好きなことに消極的になったり、ぐだぐだと思い悩む自分を認められていなかった。
「好きなことなんだから、最優先で勉強するはず」
「好きなことなら、どれだけやっても苦痛じゃないはず」
そんな、「好きなことのためならどこまででもストイックになれる(そして、ストイックであるべき)」という幻想をずっと抱いていたのに気づいた。
「理想通りに過ごせず気分が下がる」原因は「ストイックであるべき」という固定概念だった。原因が分かれば、手放せばよい。
わたしはめんどくさいので、いつもなら手放すまでに「ストイックになれない自分」にまた絶望してから立ち直る過程を挟むのだが、今回は楽だ。ストイックになれない自分に絶望はしないし、責めるつもりもない。
音楽で一回通った道だ。
わたしはめちゃくちゃ欲張りなので、何かにストイックになれない。(欲張りであり続けることに対してはストイックだと思うけど)
これは揺るぎない自分の本質なので、ストイックになろうとしていたことが誤りだ。すごくすごくスッキリした。
ライフログに感情を書き込んで冷静になる
固定概念に気づけたからといって、100%気分の落ち込みを回避できるわけではない。こういう時にライフログは便利だ。
タイムラインにマーカーで線を引き、ライフログを残す。「ほんとは30分で終わりたかったのに」などと恨み言を書き残すと、気分を外に出せてちょっとはすっきりする。
思いがけない効果だったのは、自暴自棄タイムが減ったことだ。
「あ〜〜〜〜!!!!今日は終わり終わり!!ムリ!!ダメな日!!!」と午前9時の欄に書き込んでいると、ふと冷静になるのだ。
就寝時間の23時まで、まだ真っ白な手帳。ここからどう時間を使うかで、ライフログの内容はどうにでも変えられることに気づく。「……でも、あと13時間をダメにするのは馬鹿らしいよね」とそっと書き足せるようになるのだ。
「タイムライン付きの手帳」という、時間が可視化できるアイテムならではの効果だと思う。
自分の人生にイチャモンつけたくなる裏には固定概念がある
ここ1〜2年は「効率的な時間の使い方」が流行っているし、自分も関心があった。自分の時間の使い方を優劣で評価することが多くて、どう過ごせばいいかでずっと悩み続けていた。
でも、そういった考えや感情を抱くようになるには、なにか原体験や固定概念があるからだと今回のワークを通して分かった。これから何かにモヤモヤしたときはWHYで深堀ることにする。なんとなく、対処していけるような気がする。
自分の生きざまに優劣なんてないはずだ。
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