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飛行機は怖いから好きなものの力を借りる

先日、飛行機に乗りました。人生3回目の空の旅です。

1回目は幼少期。ディズニー仕様にラッピングされたJALドリームエクスプレスに乗せてもらいました。すごく酔ってトイレで泣いていた記憶があります。

2回目は大学生1年生の春休み、友達とタイ旅行に行くために。このときも行きの飛行機で酔い、日記に「もう途中で降ろしてほしかった」と書くほど苦しみました。

たった2回のフライトでどちらもとても酔った思い出があることと、テレビ番組の飛行機墜落系のドキュメンタリーの記憶が強すぎること(犬夜叉→コナン→世界まる見え世代です)、手続きが煩雑でうまくできる自信がないことから、飛行機は避け続けた人生でした。

とうとう今回、沖縄に行くために初めて一人で飛行機に乗りました。鹿児島からフェリーで行く方法も見つけたのですが、沖縄に行くには、飛行機が速くて安かったのです(当たり前かもしれませんが)。

旅の始まりの雰囲気を楽しむ

すっかり味をしめて、沖縄滞在中は
よく那覇空港で仕事をしていました

空港もあまり来たことがありませんでした。「何十分も前に手続きさせられて、暇を持て余すんかいな」と思ったらそんなことは全くなく。

空港って、たくさんお店があるんですね。それに、国際便のターミナルも近くて、旅の雰囲気を味わえたのもよかったです。大きなフライト案内の液晶があったり、大きな荷物の海外旅行客がいたりと、旅がはじまる非日常の空気をギュッと集めたような場所が空港なのだなあ。

念には念を入れて、かなり早く着いたので、展望デッキで飛行機を見ながら仕事をしたり、トラベラーズファクトリーに寄ったりと、空港を満喫できました。

トラベラーズファクトリーの戦利品。
空港っぽいグッズが。

ただ、荷物預かりの後プラプラ散歩をして直前に搭乗口に向かったのですが、結局ギリギリになって間に合うかドキドキしてしまいました。すぐに保安検査に向かうのがいいようです。(検査を通過してからも、しっかり待てる場所があるんですね!)

飛行機は苦手は好きなものに助けてもらう

今回旅を共にしたリスの赤ちゃん

飛行機は本当に苦手ですが、離陸した瞬間「わあ、空を飛んでいる!」と、自分の子供心が喜んでいる部分も、少しはあります。

離感動があるものの、一番怖いのも離着陸の角度がついた飛行のときです。ここでは、わたしが離陸のときに行った飛行機対策を紹介します。

まず飛行機に乗り込んで席についたら、シルバニアファミリーの人形をとりだして、手でしっかり握りしめます。日頃から一緒に旅をしている相棒のようなものがそばにあると、怖いときに力になってくれます。

あとは離陸の瞬間まで、居眠りしようと心がけます。緊張しているので眠ることはもちろんできないのですが、可能な限りボーっとした状態で離陸のときを迎えたいのです。

いよいよ離陸、となると、わたしはジブリの「魔女の宅急便」のあのシーンを思い浮かべます。映画のクライマックス、キキがデッキブラシで飛ぼうとするシーンです。

加速するエンジンの音が、キキの髪や服が風にはためくシーンに重なります。

離陸のときはキキのように「とべ」と小さくつぶやきます。ふわっと浮くタイミングと合うと、怖いながらもなんだかちょっと楽しくなります。(それに、飛行機がデッキブラシほど暴れることもないので、きっとあのときのキキよりずっと楽に空を飛んでいるはず。)

角度をつけてどんどん高度を上げているときは、頭の中にナウシカがメーヴェで飛んでいるときの壮大なBGMが流れています。

曲にマッチした景色の美しさに勝てず、うっかり涙ぐんだりなんかして。

そんなふうに、好きなものに勇気づけてもらいながら、苦手な飛行機を乗り越えています。

帰りの便では飛行中に揺れても「死ぬときは死ぬし、わたしにできることはない」と覚悟ができるようになったので、アジア圏内の数時間のフライトであれば、これからも挑戦できる気がします。

旅は自然と背伸びをしたくなる

那覇市の「波の上ビーチ」

わたしは30歳で初めて、一人で飛行機に乗りました。慣れている方にとってはたったそれだけで、と思われるかもしれませんが、挑戦であり、冒険でした。

旅をして暮らしていると、このようなほんのちょっとした背伸びや、小さな挑戦をしてみようかな、と思う機会が多いように感じます。

ADDressでの旅暮らしは3月で終わってしまいましたが、これからもちょっとした挑戦と旅を日常に持って要られたらと思います。

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