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墓場珈琲店。

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現代社会における『死』をテーマとした、フィクションの短編集です。抵抗のある方はご遠慮ください。
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#死

墓場喫茶店3。

墓場喫茶店3。

私は朝早く、山を登っていた。
雪で不安定な足元に、杖を刺しながら登る。

私は時計を見た。

針は、午前6時を指している。
時間はあまり、残されていないようだと笑う。
雪混じる空気が、肌を刺している。

私の周りに、登山者はあまりいないようだった。
当然だ、皆、もう山頂にたどり着いているだろうから。

だが、それでいいのである。

私はグサッと杖を刺し、一旦休息を取った。
タイムリミットギリギリで

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墓場珈琲店9。

墓場珈琲店9。

つねに笑顔を絶やすな、
愛らしくあれ。
ファンから要求されることは、真っ向からは絶対に断るな。

そんなことばかり言われて育ってきた。
ボク自身、そうありたいと思っていた。

しかし、どうやらそれも限界らしいと感じている自分があった。

ボクは、目の前の長蛇の列を見た。

ボク一人の為だけに、こんなにたくさんの人がやってきてくれている。
そう考えると、まぁ、まだなんとかやっていけそうな気になった。

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