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ちょっと無理な人の大逆転

帰り道のコンビニで大学入学当時に大流行りしていたワンダイレクションの曲が流れていて、あの頃の気持ちを思い出した火曜日の夕方です。


大学に通っていたり仕事をしていたりすると色んな人と関わるけれど、人間だもの、どうしても苦手な人と遭遇することがある。

そんななかでたまに起こる逆転現象について書こうと思う。


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この人ちょっと苦手だな、と思う人はいても、嫌いな人はなかなかできない。

苦手だな、が行き過ぎると嫌いになるかもしれないが、そうなる前にその人から離れることが多いからだろう。


でも、離れることができない場合もある。

例えば、長期のグループワークで同じ班になってしまったり、研究室が一緒になってしまったり、仕事で同じ職場だったり。


「よりにもよって…」ということが起こるのが人生であると、だんだんと分かってきた。


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ちょっと苦手だな、と思っていた人と否が応でも長い時間一緒にいることになると、当然、その人の嫌なところが目についてしまう。

良いところが見つけられて、苦手度が下がればいいのだが、第一印象はけっこう当たっていたりする。


そうしてだんだんと苦手度が上がっていくと、どこかで「ちょっと無理な人」に昇格(ここでいうなれば降格か)してしまうのだ。



そうなったときにわたしはどうなるかというと、ちょっと嫌な態度をとってしまう。

イラっとした態度や、そっけない態度だ。


我ながら大人気ないと思うが、後から「あの態度は良くなかったな、、」と反省することもある。


ただの仲の良い友達には怒ることなどほとんど無いので、そういった意味では「ちょっと無理な人」には感情をひとつ余分にみせていることになる。


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ところがどっこい、ここからさらに進んでいくと、「ちょっと無理な人」が「気の置けない人」になる(これこそ昇格)、ということを何度か経験した。



どうして大逆転できたのか?


考えてみて、わたしなりに理由がみえてきた。


まず、わたしが最初ちょっと苦手だと感じやすい人のタイプが、周りを気にせずに自分の考えをあけすけと言うことができるタイプであるということ。

そういう人は、わたしが(わたしからすると)嫌な態度をとってしまっても、あまり気にしていないようだ。


わたしがひとりで「嫌な態度とっちゃったな。。」と反省していても、そんなこと気にせずにそれまで通りに接してくるのだ。



そして、大逆転の条件として、その人がわたしのことを気にかけていること。
相手もつっけんどんな態度だったらおしまいだが、歩み寄りの態度が垣間見えた。



わたしは人間関係の自分ルールのひとつとして、いくら苦手な人でも、歩み寄りの態度がみえたらわたしも歩み寄る努力をしなければならないと決めている。



そんなこんなで、つまり、いつの間にか、「わたしがどんな態度をとっても離れていかない人」という認定をわたしの中でしていたのだ。


嫌な態度を見せてしまっている分、もう恥ずべきことはない。

嫌な部分も受け入れてくれている(本人は本当に気にしていないだけかもしれないけれど)、という安心感ができているのだ。


そうやって大逆転を遂げた友人は1人だけではない。


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いま、ちょっと無理な人がいるけれど、この大逆転があるかも、と一筋の希望を持ってなんとか頑張っている。


けれど、大逆転できたのは、単にその人たちが素敵な人だったからなのかも、、とも思いはじめている今日この頃です。



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