見出し画像

【コラム】専門職の副業・複業は今後の主流になる?

【SYNCAオープン!】

経営管理部門・バックオフィス特化型の転職サイト「SYNCA」(シンカ)がオープンしました😁
皆様是非ご活用ください!

はじめに

WARCは創業者が両方とも公認会計士で、かつ、元CFOなので、会計系の色彩が強い会社ですが、実は人材紹介業を行う会社でもあります😍
最近ではベンチャー界隈でWARCの人材紹介の知名度も少しずつ上ってきて、約700社ほどの企業様と人材紹介や会計コンサルのお取引をさせていただいています。
近い将来、1000社を超えると思います。
この記事が公開される頃にはもう超えつつあるかもしれません🤔
最近契約書チェックの数が倍増しているので、あっという間だと思います。
そのため、私のような法務畑の人間であっても人事・採用・会計の業界に興味関心が出てきます。

最近の大きなトレンドはズバリ「副業」「複業」です。

WARCでも最近、以下の2つのサービスをリリースしました。


【公認会計士のための案件マッチングプラットフォーム「WARC MORE」】

読み方は「WARCMORE(ワークモア)」です。
このサービスは、公認会計士と「会計系の案件」をマッチングするプラットフォームです。
監査法人や公認会計士事務所で働く公認会計士の皆さんは、キャリアアップのための「経験」を欲しています。

それもそのはず。
監査法人では主に監査ばかり、公認会計士事務所では主に会計処理ばかりを取り扱うので、経験値が限られているのです🤔
先々公認会計士として独立することや事業会社での要職に就くためには、他の経験も必須です。
特にIPOに関する業務大きなファイナンス(資金調達)案件に関わる経験が必要になってきます。

しかし、これらの案件は極めて機密性が高く簡単には機会に巡り会えません
そこで、700社以上のベンチャー企業(上場企業含む)とコネクションがあるWARCが、そういった「案件」と「公認会計士」を繋ごう!ということで始まったのがWARCMOREサービスです。
お陰様で公認会計士業界では最大規模のプラットフォームとなっています😍


【公認会計士のお試し転職の機会を創出!「SYNCA」】

読み方は「SYNCA(シンカ)」です🎵

こちらのサービスは、『先々ベンチャー企業に転職しようかなぁ』と思ってくださっている公認会計士の皆様に「お試し転職」をしてもらおうというコンセプトで立ち上げたサービスです。
まさしく副業ですね😁
ちょっと空いている時間に働いてみて、相性が合うと思えばそのまま転職してもいいですし、そのまま案件を受け続けてもOKです。
もっと自由に公認会計士のキャリアが描けてもいいじゃないかという思いで始まったサービスです。

つい先日公開したばかりですが、すでに多くの公認会計士さんにご登録いただき、企業様からも続々と案件が流れてくるので、マッチングに至っています。
ありがとうございます!


このように、専門職の副業・複業は、今や大きな流れとなって人材業界を駆け巡っています😍
他社様も続々とサービスを公開しているので、この市場はこれから一気に拡大すると予想しています。

私の知る専門家の多くも所属先を複数持つ人が増えてきました。
私自身もすでに3年くらい前から複数の会社・事業に携わっています。

そこで今日は、副業・複業について少し考えてみたいと思います。


画像3

1.副業と複業の違い

まずは「副業」「複業」の違いから行きましょう!

この点について信頼できる権威による定義は出ていませんが、業界内で使われているニュアンスを基に考えると、以下のような意味になります。

「副業」とは、主業が別にある人が、副業として別の業務を行うこと
したがって、業務間にメイン・サブという序列関係があります。

「複業」とは、複数の事業、業務を同時に行っていること
つまり、業務間にメイン・サブの関係がなく、どちらも主業です😁


自分が副業者なのか、それとも複業者なのかの峻別は、今の所感覚でしかありません。
どっちもメインのつもりで働いているなら「複業」というという感じ🤣

厳格に分けるならば、所得の多寡でメインとサブを分けることになるでしょう。
しかしそうなると、ほとんどの複数業務従事者が「副業者」という扱いになると思います。
それはちょっと違いますよね?🤔

とある公認会計士が、独立のために少しずつ種まきをして、新しい事業を立ち上げようとしている場合、新規に立ち上げた方が所得は低いはずですが、今働いているところと同等に大切な事業なはずです。
そうだとすると「複業者」でよい!

なので、やはり本人の気持ち次第ということで良いと私は思っています😁
空いた時間にちょろっとアルバイトという感覚であれば、副業。
どっちも本気でやっている場合は、複業。

その程度の違いだと思ってくだされば🎵


画像2

2.副業・複業に向いている職種

私は企業内の一部の職種と弁護士のことしかわからないので、それを前提にお話させていただくと、副業・複業(以下、まとめていうときは「複業等」)に向いている職種は以下のとおりです。
※エンジニア・デザイナーは複業世界で最強種なので省いています。

(1)経理・財務
(2)マーケティング
(3)広報/ライター
(4)人事
(5)営業
(6)事業開発
(7)法務
(8)労務

以下、一つずつ簡単に解説していきます!


(1)経理・財務

経営管理部門の職種の中で、今最も熱い職種といえば、誰がなんと言おうと経理・財務です🙄
日々ベンチャー企業に関わるWARCでは、経理・財務の需要の高さをヒシヒシと感じています。

全然人が足りていないのです。
だからこそ、公認会計士・税理士・簿記1級保持者・ベンチャー企業や上場企業での経理・財務経験者の複業等が活発に行われています。

経理・財務人材の皆様は是非WARCにご一報ください(笑)
本当、人が足らなくて困っているので、いつでもお声掛けください!
だいたいいつも需要が旺盛なので、複業等をしたい場合は比較的すぐ見つかると思います。

画像4

(2)マーケティング

マーケティング(特にWEB・SNS)領域も需要が旺盛です。
そもそもまともにマーケティングができる人がほとんどいないのです。
肩書だけはウェブマーケターとなっていても、実力が全く伴わないということも多いので、一部のプロマーケターに仕事が集中し、否応なしに複業者になってしまっています🤣

基本的にPCがあればできる職種なので、地方に住んでいても仕事を請け負うことができます。
そのため、複業等との相性も抜群!
実力さえあれば紹介で次から次へと仕事が入ってくるケースもあるので、大忙しになります。

その結果、マーケティング会社を立ち上げる人も多いです😁

画像5

(3)広報/ライター

最近は、対面による周知イベントがなかなかできない時代ですから、広報活動は主にライティング活動に移行しつつあります。
多くの会社がSNSやブログ、note等を運用することで広報活動を頑張っています。

それに伴って、文章を書き続けられる人が求められており、結果的に広報・ライター職の案件が増加しています😁

今まさに私もライター業をしておりますが、やってみてはじめてわかる大変さ……
休日もネタとなる論文を読み込んだり、調査したりするので、実質休みなんかありません🙄
しかも、テーマ次第ではかなり高い専門性が求められるので、ただ文章書けるだけでは全然通用しません。

そして、一生懸命調査した結果、ボツにすべきだとわかったときは、テーマがないのに締め切りだけが迫ってくるという恐ろしい状態になるので、メンタルが崩壊しかけます(笑)

結構メンタル強い方ですけど、一日中ずっっと記事のことを考えているので、「ぬわぁぁぁあああああああ」となるときがあります。
そんな特殊な職種ですが、世の中には文章を書くことが大好きな人がいるので成り立っています。
若い人でもしライターになろうと思っているのであれば、まずは自分の専門分野を一つ持って、そこで日本屈指のレベルになりましょうw

画像6

(4)人事

ここ数年、ベンチャー界隈では人事代行・採用代行という複業等が流行っています。
しかし、これは一歩間違うと違法となります。
人材紹介業に該当するようになる場合、許可が必要だからです🤔

なので私はあまりオススメしません。
やるならしっかり許可を取るか、又は雇用契約を締結して、従業員として副業すべきだと思います。
主業の会社にも伝えて、社会保険関係の手続きもしっかりしておけば大丈夫です😁

画像7

(5)営業

営業の複業等は昔から定番でした🎵
私も若い頃は営業マンだったので、複業等は日常的に行っていました。
営業力の高い人材は、営業マン全体でみると5%程度しかいないので、どこの企業でも営業力のある人材を求めています。

専門性の高い営業職(保険・証券など)であれば、資格や登録が必要となることもあるので、複業等が難しくなることもありますが、商材系ならいくらでも複業等が可能です。
営業を極めると、営業代行を業として行う『代理店事業』が行えます。

商材なんていくらでも溢れてくるので、営業力を身に着けておくと一応一生食いっぱぐれないことになります😁

ただ、コロナ時代になって、今までのような対面型営業は鳴りを潜めています。
オンライン営業が得意な人材がこれからは主流になるでしょうね。
家に居ながら物が売れる人材こそ、今の時代の最強です😱

画像8

(6)事業開発

ベンチャー企業では時々見かける事業開発の複業😁
これは、元々PM(プロジェクトマネージャー)をやっていた方やプランナー(事業企画者)をやっていた方が、複業として他社で事業開発を担当するケースが多いです。

PMって夢のある職業なんですよねぇ🤔

例えば、事業会社で一つのプロダクトを生み出したPMがいたとします。
そのプロダクトが徐々に有名になり、大きな利益を出すと、プロダクトの知名度と共にPMの知名度も上がるのです。
ドラクエのPMとかファイナルファンタジーのPMとかを想像していただければイメージがつくかと思います。

そういう人には本当に多くのお声がかかります😱
私の知人がちょっと有名になったプロダクトのPMをやっていたのですが、彼には少なくとも毎月1社はアポイント取ろうとして来ていました……。
会社に名指しでヘッドハンティングの電話がかかってきたことも何度もありました。
そこまで有名ではないプロダクトですらそれくらいなので、超有名プロダクトになると凄まじいことでしょう。

その結果、事業開発コンサルとして仕事が発生するのです。
案件によっては主業の半分以下の時間で、主業の倍の報酬がもらえたなんてケースもあるので、ドリーミィ(夢のある)職種です。

ただ、事業の成功はPMだけの力ではなく、組織全体の総合力と強力な運によって成り立つものなので、あまり上手く行っているケースを見たことがありません🤣
その結果、企業側が高いお金を払って、無駄になったというケースが多いですね……

画像9

(7)法務

あまりオススメはしませんが法務の複業等も存在します。
しかし、これは一歩間違うと弁護士法違反になります(笑)
弁護士資格を持った人間にだけ許された特権みたいなものだと思っていただければいいですね🤔
いうてしまえばただの顧問契約です。

ただの法務部員ができる仕事ではありません。
もしやるのであれば、雇用契約を締結して、アルバイト(副業)としてやるしかないです。
業務委託とアルバイト何が違うねん!と心の中では思っていますが、形式上、そうしておいた方が良いです。

もしくは、行政書士資格を保有して、行政書士として仕事を請けるかです。
行政書士資格は比較的簡単な士業資格なのでありかもしれません。
ただ、その場合でも行政書士法・弁護士法に触れないように細心の注意を払う必要があります🙄
面倒くさい……。

企業側から見た「優秀な弁護士」は少ないので、経験豊富な法務部員の方に頼みたいケースもあるでしょう。
しかし、法が複業等を許さないのです😅
アホらしいなと私も思っていますが、現状は限られた方法でしか法務の複業等はできません。
法務の複業市場相当大きいと思うんですけどねぇ。

画像10

(8)労務

こちらも法務と同様、若干の注意が必要です。
社会保険労務士資格を持っている方は問題なく複業等を行えます😁
ただ、あまり見かけないケースです。
労務自体がすごく忙しいので、複業等を行う余裕はないかも……
それに、社労士事務所に任せた方が安いというケースも多いので、実質的に複業市場はそこまで大きくないかもしれません。

画像11

以上が簡単な解説です🎵
やはり経理財務が最強だと思います。
安定して需要があるのに、供給が全然追いついていないという素晴らしい市場です。
若い人たちには是非会計士を目指してほしいです🤣


画像1

3.複業等に対する私見

私の個人的見解ですが、これからの時代は複業等が当たり前になると考えています。

そもそも、一社に専属して、人生すべてを賭けるのはリスクが高すぎる気がします🤔
23~4歳で独立するようなちょっと頭のネジが飛んでる人間(私)のいうことなのであまり参考にならない気がしますが、それを差し引いても、一社の経験に依存するのはかなり危険だなと思います。
その会社で積める経験機会には限りがあるし、様々な人材と競争しないといけないのです。

私は自分が凡人以下だとよく理解しているので、より多くの経験を積んだり、より多くの人たち(できれば経営層)と関わることで知見を貯めていきたいと考えています。
もし本当に素晴らしい知見が得られるなら、無報酬でも全然良いです。

経験にこそ価値があるという考えです。

そのような思考の人間にとって、「複業等」は、経験を2倍にも3倍にもできるチャンスなんですよね🙄
そして、複業等で学んだことを他の業務でも活かせば、良い還元ができる。
会社にとってもメリットがあることです。

だから、どんどん広がっていけばいいと思います。

「今、どんなことやってんの?」

って聞かれたときに

「あれと、これと、そういえば最近これもやってるよ!」

って社内で自由に話せる世界になってほしい😁
皆が気軽に会社を興したり、YouTuberになったり、投資家になったり、他社の事業を手伝ったりできる環境が整ってほしいと心から思っています。

優秀な人達は皆、そういう自由な働き方が大好きだと思います。
優秀な人材には、縛られない生き方をさせることが大事だなと。
それを教えてくれたのも実はWARC創業者の山本さんです(笑)

山本さんは今でこそ「WARCの創業者」という顔がありますけど、あの人の顔は一つじゃないですからね🙄
いや、イヤラシイ意味じゃなくてw
いくつも会社を持っているし、エンジェル投資家でもあるし、公認会計士でもある。
これは結構前からです。
山本さんは20代の後半くらいから、ずっと複業者です。

そういう自由なおっさんに私はなりたいのです🤣

そして、ベンチャーの世界に入って、そういう複業者が非常に多いということを知りました。
ベンチャー界隈は、優秀な自由人にとってはパラダイスみたいなものです。
エンジニアで複数の企業の案件を引き受けている人なんて山程いますし、ベンチャー企業で普通に働きながら休日に会社を立ち上げた人も何人もいます。

新しい働き方がドンドン浸透していって、最近では東証一部上場企業で働きながら、ベンチャー企業のお手伝いもするという人もチラホラ出てきています。
素晴らしい流れです。

このままこの流れが広がって、副業・複業が当たり前の世界に変わっていくのだと信じています。


ただし!

しっかり確定申告しましょうね!
複業者はいわば小さな経営者みたいなものですから、税務知識は当然に有しておきましょう😁



おわりに

ということで長々と複業等について語ってまいりましたが、複業等が当たり前になってきているのは本当に喜ばしいことですね!
WARCが副業・複業をサポートできるのも嬉しいことです😁
今は公認会計士向けのサービスしかないんですが、そのうち職種を広げていく予定なので、是非ご期待くださいませ!

では、また次回🎵




【お問い合わせ】

WARCで働きたい!WARCで転職支援してほしい!という方は、以下のメールアドレスにメールを送ってください😁
内容に応じて担当者がお返事させていただきます♫
recruit@warc.jp

【WARCで募集中の求人一覧】

【次の記事】

【著者情報】

著者:瀧田 桜司(たきた はるかず)
役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長
専門:法学、経営学、心理学
いつでも気軽に友達申請送ってください😍

Facebook:https://www.facebook.com/harukazutakita
LinkedIn:https://www.linkedin.com/in/harukazutakita/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?