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【コラム】マネジメントスタイル類型化します!

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はじめに

皆さんは初めて部下を持ったのはいつですか?😨
私は20代前半です。記憶が正しければ23歳ごろには20人くらい部下がいました。
営業職は数字さえ出せば勝手に昇進していくシステムなので、若くして部下を持つことが多くなります😒

でも、マネジメントなんて誰も教えてくれませんでしたから、最初は失敗ばかりしていて、部下との信頼関係を作れずに苦労しました。
自分の持っている知識やスキルを部下に共有するという感覚もよくわからず
『自分が苦労して身につけたことをなぜ無償で他人に共有せないかんの?何の得があるんや!』
と心の底から思っていました🤣

案の定、20代前半で作った組織は、それはもう酷い状態に仕上がりました😍
20代後半からは『このままじゃビジネスマンとして終わる』と思って、いろいろな会社の経営者の皆さまとお話したり、本を大量に読んだりして、マネジメントを学んでいきました。

そうやって学んでいく中で、マネジメントスタイル(やり方)には人によって傾向・特徴があると気づき始めました。
そこで今日は、マネジメントスタイルを類型化してみようと思います😍
私の脳内にある類型論を言語化して、まとめようというただの自己満企画です!

マネジメント領域のお話が好きな方、是非お付き合いください😊


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1.指導型(カリスマタイプ)

まずはなんと言っても指導型(カリスマタイプ)ですね😍
この類型は、マネージャーのカリスマ性で組織運営を行うマネジメントスタイルです。
若い頃、こういう経営者・マネージャーに憧れました。

この類型の人は良いこといっぱい言うんですよね。
名言集が作れるくらい素晴らしい言葉の数々😊

話を聞いているだけでなぜかモチベーションが上がるし、努力しよう!頑張ろう!って思える。
そんな不思議な声の能力・言葉の能力を持ったマネージャーのマネジメントスタイルがこの類型です。

人を落ち着かせる声、活力を与える声には「1/fゆらぎ」(えふぶんのいちゆらぎ)というものがあるのかもしれないですね🤔
1/fゆらぎの研究では東京工業大学名誉教授の武者利光先生が有名ですが、今後研究が進んでいけば、カリスマ性を持った人間の声の特徴などが明らかにされるかも知れません。

このマネジメントスタイルは、真似をしようとしてもできるものではありません。
持って産まれたリーダー気質がないとできないでしょう。
私はこのマネジメントスタイルを実行できるマネージャーを「覇王色の覇気を持っているマネージャー」と表現しています🤣

たまにいます。
ベンチャー企業の創業者などに比較的多いマネジメントスタイルだと思います。

ちょっと古い例ですけど、HONDAの本田宗一郎さんとかはまさしくカリスマタイプだと思います。
ソフトバンクの孫正義さんもカリスマタイプだと思います。

このマネジメントスタイルは、人材採用で困ることがあまりありません。
組織もまとまりがあって、ビジョンも明確で、非常に熱意のある人材で構成されます。
理想的なマネジメントスタイルだと思います。

しかし、このマネジメントスタイルには大きな問題が一つあります。

それが、後継者育成です。

そもそもこのスタイルは、カリスマの存在を前提にしているので、その人がいなくなるとガタガタと崩れる可能性が高いのです😨
2代目、3代目のカリスマを見つけ出さないといけません。
しかし、そんなに簡単にカリスマ性を持った人間がいるわけがないですし、カリスマ性を育てることはほぼできないでしょう。

孫さんも、ソフトバンクアカデミアを開校し、後継者育成を頑張っていますが、まだ孫さんに匹敵するような後継者は育っていないはずです。

仮に孫さんレベルの人が育ったとすると、おそらくソフトバンクの経営者ではなく、自分で創業するでしょう😣
そのため、このマネジメントスタイルは人生の後半で大きな課題を抱えがちな類型です。


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2.師弟型(レクチャータイプ)

師弟型(レクチャータイプ)は、マネージャーが部下を教育し、師弟関係を築くことで組織をまとめるマネジメントスタイルです。

私はこの類型を得意としています。

このスタイルは、教えることを前提にしているので、現時点での力量をあまり気にしなくて良いというメリットがあります。
つまり、新卒採用や若手採用に適したマネジメントスタイルです。
育てられる力があるからこそできるスタイルともいえます。

ただし、師弟間の相性の問題があるので、人選は非常に偏りがちです。
教える側が教えやすい人材じゃないと育てられないからです。

そのため、私自身も採用時はかなり偏った人材を採用します。
参考までに要素を公開すると、私は以下の4要素がすべて満たされた人材じゃないと採用しません。

・誠実性
・勤勉性
・素直さ
・奉仕精神

これらの要素を満たす人材は、教育効果を最大にしてくれるだけでなく、後進の育成にも尽力してくれます。
また、長く同じ組織に居続けてくれる人が多いです。
しっかり成長し、しっかり貢献し、長く一緒に働ける😁
そのため、私のチームにいる人間は基本的に真面目で良い奴ばかりになります😍

私自身はそれが最高の組織だと考えていますが、別の見方をすると、尖った人間がいない組織です。
教育し始めてから数年後には尖る人材になりますが、採用時点ではポテンシャル(潜在能力)が高いだけの普通の子達です。
ただ、ポテンシャルは普通の人達には見えないし、測れないものなので、客観的には「普通の人が集まっている組織」にしか見えないと思います。

また、このマネジメントスタイルは、組織が有効に機能するまでに時間がかかります
どんなに成長が早い人でも、一人前になるまでに1~2年かかりますから、その間は戦力としては普通以下です。
そのため、しばらくの間は辛抱しないといけません。

しかし、3年以上経つと、最初のメンバーがかなり育ってくるので、組織として極めて強固な信頼関係ができあがり、安定します
最初のメンバーが新しいメンバーを育てるという文化も出来上がるので、新卒が安心して働ける組織が出来上がります😊
私は良い仲間たちと長く働きたいタイプなので、このスタイルを採用しています。

でも、この良さをわかってくれる人はベンチャーにはあまりいません😥
ベンチャーの多くは、サッとプロを集めて、サッと稼いで、サッと解散(転職)という文化が強い気がしています。
急激な成長を要求される世界なので、アメリカっぽい感じですかね。
それもまた一つの正解なのだろうと思いますが、寂しい感じがします。

さらに、このマネジメントスタイルには、できる人がほとんどいないという最大の欠点があります。
そのため、大抵の経営者が3年もたたずに諦めて、他のマネジメントスタイルを採用します。

教える力、教える能力というのは、極めて特殊な能力です。
教育という行為に興味を持っている人間自体がそもそも少ないですし、教育技術を極めようと思って学んでいる人も少ないでしょう😨
その結果、ビジネスの世界でこのマネジメントスタイルを実行できる人は少数派です。

学校には結構いるんですけどね。


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3.並列型(パートナータイプ)

並列型(パートナータイプ)は、組織の上下をあまり明確に定めず、それぞれがプロフェッショナルとして並列で存在するというマネジメントスタイルです。

このような組織では、マネージャーは、ただの役割にしか過ぎません。

マネジメント(進捗の管理という意味合いが強い)という業務を専門に行う人というだけです😁
そのため、昇進や昇格という概念も薄く、それが外的インセンティブになることもあまりありません。
組織内の多くの人材が並列なので、チームとしてとても上手く機能しやすいマネジメントスタイルです。

しかし、これはあくまでも小規模スタートアップ・ベンチャーでのみ機能するマネジメントスタイルだと私は考えています。

組織の規模が大きくなり、年齢層もバラバラになってきた段階で、どうしても役職上の上下関係ができあがっていきます😣
なぜなら、プロフェッショナルじゃない人も組織に入ってくるからです。
そういう人たちに対しては、他のマネジメントスタイルを採用せざるを得ないのです。
その結果、並列ではいられなくなる。

並列型で拡大し続けられるのは、100人くらいまでが限界じゃなかろうかと思います。
早ければ20名くらいからこのマネジメントスタイルは崩壊すると思います🤔

ただ、小規模のプロジェクトマネジメントなどで活用するのにはもってこいのスタイルなので、できるに越したことはないです!


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4.友情型(フレンドリータイプ)

友情型(フレンドリータイプ)は、組織内を友だちでいっぱいにするマネジメントスタイルです。

並列型との違いは、プロフェッショナルであるかどうかを基準にしていないという点です。

友情型のマネジメントスタイルは、マネジメントがとても楽です。
同級生や友達で組織内が満たされているので、気心も知れていますし、険悪なムードになったら他の友が仲裁に入ってくれます。

ただ、良くも悪くもお友達なので、ビジネス色は薄くなります。
つまり、利益を出せない組織になる可能性が高いマネジメントスタイルです。
ビジネスは、最終的には利益を出してなんぼなので相性がよくありません。
並列型と異なり、プロフェッショナルではない人も多く入るマネジメントスタイルなので、利益マネジメントの難易度はとても高いです。
そのため、誰でもできる単純な作業を行うようなビジネスモデルやNPOなどの非営利団体で活用すると上手く行きやすいと思います😁

一方で、急激な成長と拡大を必要とするベンチャー業界ではなかなか定着しづらいマネジメントスタイルだと思います。

今の所、株式会社形態の組織で、このマネジメントスタイルで上手く行っている組織は見たことがないです🤔
一時的に上手く行っているように見えた組織はあったんですが、その後、ちゃんと崩壊して、別のマネジメントスタイルを採用するマネージャーに引き継がれました。


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5.支配型(ドミネイトタイプ)

支配型(ドミネイトタイプ)は、人を精神的に支配することで自分の意のままに操るマネジメントスタイルです。

このマネジメントスタイルが得意な人は、若干サイコパス指数が高いです😨

このマネジメントスタイルでは、人を恐怖や罰、アメとムチ、その他巧みな言葉で洗脳して精神的に支配していきます。
もちろん私はこのマネジメントスタイルを妥当だと思っていませんし、嫌悪しています。
それでもなぜわざわざこの類型を一覧に加えているかというと、比較的よく目にするからです……。

このマネジメントスタイルでは、以下のような言動がマネージャーからよく出ます。

「お前のことを一番考えているのは俺だ」

「俺のそばから離れたら、お前はどうしようもなくなるぞ」

「俺がお前を育ててやっているんだ。お前はここ以外では絶対に役に立たない」

「お前のことを思っているから俺は厳しくするんだ!」

などなど。

支配型は、十中八九独裁政権のような組織になります。
このマネジメントスタイルを採用するマネージャーの下には、その人を盲信する信者のような人しか残ることができないので、好き嫌いがハッキリと分かれます。
ただ、残った人に関しては、マネージャーのいうことを100%聞くので、思いのままに動かせます。

しかし、当然のことながら、優秀な人材はあまり残りません😁
むしろ、優秀な人間から辞めていきます。

その結果、マネージャーより劣る人材だけが残る組織になります。
営業系の組織に多いマネジメントスタイルですね😨

問題の多いマネジメントスタイルですが、それでも無くならないのは、経営者から見ると非常に都合の良い組織になるからです。
100%いうことを聞く人間しかいない組織ですから、極めて動かしやすい。
簡単な営業や簡単に売れる商材を扱っている場合は非常に効率的な組織です。


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6.恋愛型(ロマンスタイプ)

恋愛型(ロマンスタイプ)は、仕事に恋愛をガッツリ持ち込むマネジメントスタイルです。

このスタイルは、恋人同士で事業を興す場合や、夜の商売などでよく見られます。
十中八九、長くは保ちませんが、楽しい時間を過ごせます(笑)

異性でも同性でも恋愛感情は成立しうると考えていますが、いずれにしても、相思相愛の状態は信頼関係を構築している一形態です。
それはきっとマネジメントという観点から見ても一種の完成形なのだろうと思います。

相思相愛の状態だと、相互に相手のことを思って行動できますから、業務も円滑に回るのでしょうね。
全然ありです。

ただし、すべてのカップルが上手く行くわけではないですし、大抵のカップルは別れます。
したがって、十中八九長くは保ちません😘

そして、極めて小規模の組織でない限り、周りが認めてくれないでしょう。
特に恋人がいない人から見たらイラッとすることしか無いと思うので、オススメはしないマネジメントスタイルです。
まぁ望んでこのスタイルを採用している人は超少数派ですけどね……。
大体はそうなってしまったパターン😑
毎日長時間一緒にいるわけですから、まぁあり得ますよね。


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7.家族型(ファミリータイプ)

家族型(ファミリータイプ)は、その名の通り、家族(またはそれと同等の関係性)で組織運営を行うマネジメントスタイルです。

このマネジメントスタイルは、同族企業や小規模の中小企業でよく見られるマネジメントスタイルです。
社員同士の仲がよく、同じ釜の飯を食うくらいの距離感で組織運営を行います。

組織内の人間の距離が極めて近いので、合う合わないがハッキリ出ます😨
ただ、合う人だけで構成された場合、中のメンバーが10年以上変わらないくらい定着します。
私の知る家族型の組織では、20年以上勤続しているメンバーがゴロゴロいます。
全員が辞めようなどとは一切考えていないそうで、社員の一人が結婚した際には、部長が実のお父さんより泣いていたというエピソードで盛り上がっておりました🤣

こういう組織も悪くないですよね。
とても居心地がいい。
実家に帰ってきた感じで仕事ができる。
私の地元にはファミリータイプで運営されている企業がまだ結構残っていて、微笑ましいです。

ただ、実際にベンチャーでこのマネジメントスタイルを採用できるか……
ゲキムズだと思います🤔

もしできている企業があったら、是非研究させていただきたいです。


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8.業務型(ビジネスライクタイプ)

業務型(ビジネスライクタイプ)は、必要最低限の関わりだけで組織運営を行うマネジメントスタイルです。
このスタイルは、コミュ障スタイルと言い換えてもいいです。

このスタイルでは、組織内の人間に必要以上には関わらない、話しかけない、踏み込まないを徹底します。
業務遂行上必要な報連相のみおこなう🙄

受託開発系のエンジニア組織などには向いているマネジメントスタイルだと思います。

ただ、組織内の関係はとってもドライです。
おそらくチーム内の人間の年齢もわからないですし、下手したら名前と顔が一致していないメンバーの方が多いなんてこともありえます。
『誰がいつ辞めても構わん』という強い心を持ってマネジメントを行わないといけませんし、誰がいつ辞めても困らないオペレーションシステムを構築しないといけません。

意外かもしれませんが、ベンチャー企業にはこのスタイルの組織は比較的多いです。
ベンチャーの離職率は、大手企業と比べると高いですし、急拡大をしている最中はどんどん新しい人が入ってきて、基本的に皆さん社歴が浅く、関係値も浅いです。
そんな組織でマネジメントを担う人が一番採用しやすいマネジメントスタイルがこれです😨

なので、狙ってやっているというより、それしか方法がなかったという方が正しいかも知れません。


おわりに

長くなってしまった😨
今日はマネジメントスタイルを以下の8つの類型に分けてみました😁

1.指導型(カリスマタイプ)
2.師弟型(レクチャータイプ)
3.並列型(パートナータイプ)
4.友情型(フレンドリータイプ)
5.支配型(ドミネイトタイプ)
6.恋愛型(ロマンスタイプ)
7.家族型(ファミリータイプ)
8.業務型(ビジネスライクタイプ)

自分でもできそうだと思えるマネジメントスタイルはありましたか?

優れたマネージャーは、上記の8つの類型の2つ以上を上手に使い分けていることが多いです😁
ハイクラス層には並列型、後輩たちには師弟型という感じです。

最初からすべてできる人はいませんので、まずは自分の得意な類型をしっかり見極めて、そこを徹底的に磨き上げましょう!


では、また何か思いついたら書きます🤣


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【著者情報】

著者:瀧田 桜司(たきた はるかず)
役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長
専門:法学、経営学、心理学
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