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トレンドワードに近づかない

新型コロナウイルスの感染拡大が謳われ始めた2月上旬あたりから、Twitterでヒマを潰すのも苦痛になってきた。
病状に対する不確実な情報、感染源となった国に関する怒り、海外から日本の対策に関する呆れの声(まだ他国はそれをする余裕があったとは!)、その他各方面への恐怖や怒り……etc
ここまで気分を下げる情報を得るために、Twitterを使っている訳ではないのだが……。

心を安定させるためには、心を鬼にしなければならない。僕は決意した。このような「嫌な情報」と距離を置こう、と。
まず、新型コロナウイルスに関するワードを、全てミュートに入れてみた。早速効果は出た。タイムラインは非常にスッキリとし、不確かな情報や怒りや恐怖にまみれたものを目にする機会はグッと減った。これでストレス無き生活ができる……。

なのに、何でムカムカしているんだろう?
成功したと思われたミュートへの投げ込みが上手くいかない? もちろん、完全にそのワードをシャットアウトできるわけでないので、目にしてしまうこともある。それを差し引いても、ムカっ! とするケースが頻発していた。

ここで冷静に、自分が「どのような流れで、Twitterから情報を得ているのか」を振り返ってみた。どのようにスマホをどう操作しているのかを、意識的に振り返る……。
盲点が見つかった。それは「トレンドワードをよくクリックしている」ということだ。

「トレンド」とはTwitter上で盛り上がっているワードを教えてくれる機能である……というのは、みんなご存知だろう。ただ、ポジティブなワードで盛り上がっているなら構わないのだが、ネガティブなワードで盛り上がっているなら話は別だ。
「ネガティブなトレンドワード」を無意識のうちにクリックする。すると、そこには他者の「イライラ」や「恐怖」であふれている。それにつられて、僕も同じような気持になっている。これこそが、僕がTwitterにストレスを感じている真の原因だったのだ。

では、この負のトレンドワードから、どうすれば自由になれるのだろうか? 残念ながら、Twitterの公式アプリではトレンドワードの機能を取り除くことができない。
「取り除く」以外の方法で、トレンドワードに反応せずに済む方法とは? ここで思いついたのは、「言語を日本語以外にする」というものだ。「読まない」のではなく「読めない」。言葉が読めなければ、言葉に反応せずに済む。

様々な言語で試した結果、「トレンドエリアをドバイにし、アラビア語を流す」ことで落ち着いた。日本語とはかなり距離がありそうな言語。ときおり「Covid-19」などが出てくるのはご愛敬だが、概ね一見しただけではよく解らない。先日は英語で「Ramadan」と出てきて、なるほどなあ、と異文化理解にも大いにつながった。

というわけで、トレンドワードから積極的に離れることは、心の平穏を保つうえで大いに役立つ。そして、社会の混乱が収まった後も、ずっとアラビア語のトレンドを見続けていようかな? と思っているのは、良い意味での副作用なのだろうか

※ちなみに、ドバイのトレンドに出てきた数少ない日本人が氏だったのであります。内容見たら星野源とのコラボについてのニュース。強い(確信)

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普段から書いているこんなエッセイが、一冊の本になったりしています

どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)