impressからexpressの過程を想像する
アルフォートが机の上にあると、ついつい手を伸ばしてしまいます。
なんでアルフォートってこんなに美味しいんでしょうね。
#内容と全然関係なくてすみません
#チョコは食べすぎると気持ち悪くなるのですが
#アルフォートは平気です
#美味しいお菓子
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さて、本日のテーマは
impressからexpressの過程を想像する
今日はタイトル先出し、内容あと更新ではなく一気に書き上げます。
以前にも取り扱った内容ではあると思うのですが、改めて書きたいなと。
上記記事より、impressとexpressの部分だけ引用します。
以下引用(バドミントンの指導理論1 p.3)。
プレーヤー同士のプレーの間には二つの世界がある;だから、この二つの世界をみる目が必要になる。
フォームや運動として「見える世界」と、心や身体の中の出来事のように「見えない世界」がある。
プレーヤーは、相手の仕掛ける圧力作用(press)を貰い、これを受ける(im-)。すなわちimpress(印象)する。相手のpressが「易しかったか」「厳しかったか」、いずれにしても受けたpress(つまりimpress)を、次の瞬間に運動として外に(ex-)出す(express: 表出する)。
プレーヤーのimpressからexpressまでの過程は「見えない世界(black box)」の中にある。ディマンドを満たせたか・否か、指導者は「見えた印象や結果(記録も含めて)」を材料に、「直接は見えない処理過程(プロシーディング)で起きたこと」を、想像・解釈しながら分析し・判断する。
プレーヤーのための課題を見つけ、次のエクササイズを計画立案し、指導する。それが指導者の役割。
プレー中に起きたことを知るには、このブラック・ボックスの中を覗くしかない。
これを覗く眼鏡として、様々な科学的知識と科学的技術、それに経験が要る。
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●見えている世界と見えていない世界を整理する
このテーマで上記のような記事を書いた時には、選手のことを考えていたのですが、今回は異なります。
記事を書くきっかけは、期末レポートを読んでいたことです。
というのも、期末レポートの課題内容として、「これまでの授業で特に印象に残っていること」を挙げてもらうことから始めてもらいました。
すると、こんなにも異なることを思っていたのか、と感心したと同時に、何がどう影響するのかは本当に個別性がとても強いのだと実感しました。
つまり、学生たちがimpress(印象を受けて)の結果、express(表出)したレポートの多様性がとても豊かで、ものすごく面白かったんです。
自分が意図や想定していたこと以上に感じ取ってくれていたり、自分なりにさらに調べて記載してくれたりしている学生もいました。
このような「こんなこともあったんだ」と気づいて、自ら学んでみたいという「モチベーション」になり、実際に学んだことをアウトプットする。
この流れを学生自身がするきっかけを提供できたことが、とても嬉しく思いました。
見えている世界とは、私自身が提供した授業の資料や学生のレポートの文字。
見えていない世界とは、その授業を受け取って、学生がレポートの文章にするまで何を考え、何を感じたのか、そしてどうそれを受け止めたのかという各個人の頭の中の処理過程。
この見えていない世界を、見えている世界であるレポートから垣間見ることが、とても興味深くておもしろいです。
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●見えていない世界は想像しなければ覗けない
よくレポート本当に読んでるんですか、と質問を受けたりします。
答えは、「もちろん、読んでいます」です。
これも個人の嗜好なので、なんともいえないですが、授業評価をするために機械的にレポートを読んで点数づけをする先生もいるにはいます。
ただ、レポートにはその学生の頭の中を「表出」した文字が列挙されているので、この上なくおもしろいんです。
普段全く会話をしない学生でも、レポートでは饒舌で、こちらが感心する文章を書いてくれることもあります。
頭の中は、自分自身しかわかりません。
その頭の中の処理過程や考えを、いかに文字に落とし込んで、アウトプットするのか。
そして、読み手に対して、何を逆にimpressしてもらうことを意図しているのか。
この頭の中のやりとりをレポートを介して行えることが、大学教員としての魅力の一つであるとも思います。
レポートに書かれた文字列をただ読んでいるだけではありません。
学生一人一人が、何を考え、何を感じ、どこが琴線に触れたのか。
あるいは、自分が意図した通りに感じてくれたのか、自分の思惑とは全く異なった部分に学ぶ種を見つけてくれたのか。おもしろいと思ってくれたのか。
これらを感じとることができるのが、レポートです。
この言葉を選んだということは、この学生さんは〇〇を考えていたのだろう。▲▲を言及したけれどこちらに触れなかったのは、授業資料のあの書き方がそう誘導したのかもしれないな。
このようなことを考えながらレポートを見ます。
つまり、学生の見えない世界(頭の中)を想像しながら、自分の頭の中を整理したりして、「impress」を楽しんでいるんです。
大学教員ならではの特権であり、楽しみだとも思っています。
(誰か共感してくれる人いないかな)
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●レポートに表れる個性と「express」の能力
このように、レポートを読むことはとても楽しいです。
と同時に、レポートを読むことで、一人ひとりの人間性や個性、「頭の中を言語化する|express」の能力の優劣がとても如実にわかります。
これは日常的に、自分がimpressしたことをどれくらい具体的な言葉に落とし込んでいるのか。面倒くさがらずに言葉に変換しているのか。あるいは、「楽な言葉」だけ使っていないか、という日常の習慣的な言葉遣いに左右されます。
どういうことかといえば、いわゆる「若者言葉」や「省略言葉だらけ」の会話をしていると、こうした「express」の中身が貧相になるということです。
レポートを読んでいてもよくあるのが、「ヤバイ」「すごい」「ためになった」などの言葉です。
これらはレポートの中に書いてあることで、その人の感じ方がとても浅いところにあることを表しているのだと感じます。
何が・どう「ヤバイ」のか。
どこが「すごい」のか。
具体的に自分が知らなかったことは何で、なんで「ためになった」のか。
これらが表現されることではじめてその学生の頭の中がexpressされる言葉として落とし込まれます。
普段の会話の中で、このような「表面的な言葉のやり取りだけをしている」とレポートに書く言葉もそちらに寄ってしまうようです。
読んでいるこちらの立場からすると、浅いexpressで、「ああ、この学生はimpressも浅かったのかな」と感じてしまいます。
本当は感じ取ったことも、頭の中で考えたこともより深い部分までいっていたのかもしれないですが、貧相なexpressをすることで、それが全く伝わらないと、その文字列しか見ることのできないレポートを読む側は、その言葉をimpressの最大値として読み取ることしかできません。
今月来月が期末レポートの締め切りだという人が大学生では多いでしょう。
その際に覚えておいて欲しいのは、「相手がわかるだろう」と思って書く言葉は大抵わかってもらえません。なるべく抽象的な表現は具体的に。
自分が思っていることは読む相手がわかるようにアレンジをして言葉に。
そして、かしこまりすぎた文章やコピペの文章ではなくて、自分が考えたこと・調べたことを読んでいる相手が「おもしろい」と思えるようなシンプルさと熱量で書ききることが大切なのだと思います。
これからも学生のレポートは、とても楽しみに読ませてもらいます。
頭の中をこれほどまで覗くことができるのはなかなかないので、その見えない世界を見ることができることを楽しみにしております。
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今日はここまで。
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●藁科 侑希(わらしな ゆうき)
大学教員として、教育・研究現場で活動中。また、スポーツ現場でもトレーナーやコーチとして活動。選手や学びたい人にとって、最良のアドバイザーであることをモットーに、肩書きにとらわれない現場目線のサポートを模索中。
#西野亮廣 さん #けんすう さん #堀江貴文 さん #落合陽一 さんによく影響を受けています。
#西野亮廣エンタメ研究所 #タムココサロン #アル開発室 サロンメンバー
【現在の大学担当授業】東京経済大学・千葉大学・日本女子体育大学
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博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
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NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
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