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アドラー心理学/臨床心理学

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アドラー心理学についての記事。学びや考えたこと等。
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記事一覧

回想:ペアレント・トレーニング(教育センター)

とある公的機関で、ペアレント・トレーニングのプログラムを担当していた。ペアトレは最近それ…

Takehiro Nagata
8か月前
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回想:適応指導教室

一言に適応指導教室と言っても、その内容や環境はおそらく地域ごと、施設ごとに異なると思うが…

Takehiro Nagata
9か月前
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回想:児童養護施設

臨床心理士の仕事は常勤職がまだまだ少ない。心理士の資格を取ってからこの10年間ほどで複数の…

Takehiro Nagata
9か月前
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共同体感覚とおおやけ心

公は「おおやけ」と読み、元々「大宅」すなわち”大きな家”を指す。 どうやら「大きな宮殿」…

Takehiro Nagata
9か月前
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アドラー派の事例検討会

先日、中島弘徳先生による事例検討会についての研修会が開催され、その内容が非常に面白かった…

Takehiro Nagata
11か月前
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エピソードとレポートの区別

アドラー心理学では『レポートではなくエピソードを扱う』ことで、具体的に問題を取り上げて検…

Takehiro Nagata
11か月前
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カウンセリング中に笑いを3回取れ

先日、アドラー心理学の研修会に参加して、改めてアドラー心理学から見たアセスメントや事例の考え方について学んだ。 その内容についてもまとめていけたらと思っているが、懇親会で聴いた「カウンセリング中に3回は笑いを取らなければ不合格」という野田俊作先生の言葉について少し忘れないように書いておきたい。 この言葉についてはおそらくは本気半分・冗談半分なのだろうけれど、アドラー心理学の持つ大切な特徴はここに現れているようにも思う。 カウンセリングは深刻になると決まって失敗する。それ

真のアドレリアン:アドレリアンの分類

前回からの続きで、本論文内容の紹介はこの記事で最後となります。 真のアドレリアン アドレ…

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その他:アドレリアンの分類

前回の記事からの続きです。 隠れアドレリアンⅡ 以下が特徴です。 ・アドラー心理学に基づ…

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『アドレリアンⅢ』:アドレリアンの分類

前回からの続きです。 アドレリアンⅢ 以下が特徴とされます。 アドレリアンと自認している…

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『隠れアドレリアンⅠ』:アドレリアンの分類

前回からの続きです。 元々の英語は『Crypto-Adlerian』で、cryptoはギリシャ語に由来してお…

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『アドレリアンⅡ』:アドレリアンの分類

引き続き、アドレリアンの分類について。今回は『アドレリアンⅡ』です。 ▼最初の記事はこち…

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『アドラーの友人』:アドレリアンの分類

前回の記事から、順にアドレリアンの分類について書いています。 今回は「アドラーの友人」と…

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アドレリアンであるかどうかの判断基準

先日から取り上げている翻訳論文について、『アドレリアン』の購読者も少ないので少しずつ内容をここで解説していきたいと思います。全文は雑誌をご覧ください。 アドレリアンというオリエンテーション 臨床心理学において、ある特定の理論を根拠にして活動する際、その元となる理論を「オリエンテーション」と言います。アドラー心理学をオリエンテーションにしている人のことを通例、アドレリアンと呼び、フロイト派ならフロイディアン、ユング派ならユンギアン、ロジャース派ならロジャリアンと呼びます。と