マガジンのカバー画像

アドラー心理学/臨床心理学

58
アドラー心理学についての記事。学びや考えたこと等。
運営しているクリエイター

記事一覧

<国際アドラー心理学会2024>参加記(4)

発表 この日も午前中が講演、午後が一般演題となっていた。午前中の講演が終わった後、ホテル…

4

<国際アドラー心理学会2024>参加記(3)

学会開始学会の会場はRautenstrauch-Joest-Museum Cologneという博物館の1階にあるホールを中…

13

回想:精神科クリニック

心理士の資格を取得してすぐに、非常勤として精神科クリニックで勤務することになった。 精神…

Takehiro Nagata
1か月前
9

<国際アドラー心理学会2024>参加記(2)

ホテル ホテルはモダンな外観と内装で、部屋はシンプルな作りだった。日本のように冷蔵庫や電…

Takehiro Nagata
2週間前
10

<国際アドラー心理学会2024>参加記(1)

2024年7月3~7日まで、ドイツのケルンにて国際アドラー心理学会による『29th International Co…

Takehiro Nagata
2週間前
12

回想:ペアレント・トレーニング(教育センター)

とある公的機関で、ペアレント・トレーニングのプログラムを担当していた。ペアトレは最近それ…

7

回想:適応指導教室

一言に適応指導教室と言っても、その内容や環境はおそらく地域ごと、施設ごとに異なると思うが、私が携わったのは廃校の校舎を再利用したところだった。 そこは地域の学校にうまく通えなくなった子どもが、コミュニケーションや学習の支援を受けながら学校生活への復帰を目指す場所で、適応指導教室に来室することで出席にもカウントされる。 適応指導教室での仕事 勤務していたのは大学院生の頃から院修了後心理士資格を取るまでの間だった。資格を持たない私の主な担当は、先輩心理士の管理のもと、子ども

回想:児童養護施設

臨床心理士の仕事は常勤職がまだまだ少ない。心理士の資格を取ってからこの10年間ほどで複数の…

6

共同体感覚とおおやけ心

公は「おおやけ」と読み、元々「大宅」すなわち”大きな家”を指す。 どうやら「大きな宮殿」…

5

アドラー派の事例検討会

先日、中島弘徳先生による事例検討会についての研修会が開催され、その内容が非常に面白かった…

3

エピソードとレポートの区別

アドラー心理学では『レポートではなくエピソードを扱う』ことで、具体的に問題を取り上げて検…

3

カウンセリング中に笑いを3回取れ

先日、アドラー心理学の研修会に参加して、改めてアドラー心理学から見たアセスメントや事例の…

11

真のアドレリアン:アドレリアンの分類

前回からの続きで、本論文内容の紹介はこの記事で最後となります。 真のアドレリアン アドレ…

5

その他:アドレリアンの分類

前回の記事からの続きです。 隠れアドレリアンⅡ 以下が特徴です。 ・アドラー心理学に基づくアプローチであると自認しない ・アドラーの功績を認めない ・アドラーの概念や技法の一部を修正し取り入れている 隠れアドレリアンⅠの人々よりもポストモダンの人生観にコミットしており、ナラティブ、構成主義、マインドフルネス、アクセプタンスセラピーのほとんどはこのタイプの特徴を持っているとしています。例えば、ソリューション・フォーカスト・セラピーの『マジック・クエッション(The Mag