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月刊「ぶんぶくちゃいなノオト」

メルマガ「「§ 中 国 万 華 鏡 § 之 ぶんぶくちゃいな」(祭日を除く第1、2,4土曜日配信、なお第2,4土曜日が祝日の月は第3土曜日に追加配信/月ほぼ3回/年始年末は配信お… もっと読む
中華圏の現地でどのような注目の話題があるのか。必ずしも日本とは関係のない、また日本では話題にならな… もっと詳しく
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2018年2月の記事一覧

【ぶんぶくちゃいな】都市と故郷:戻れない現実

中国では春節大晦日の15日から正式に始まった1週間の春節休暇が明けて、22日頃から少しずつ日常の生活への復帰が始まった。とはいえ、有給休暇を合わせて休日を満喫する人も増えてきており、都会にいつもの活気が戻ってくるのは26日の週明けになりそうだ。

ネットでも「日常復帰」に合わせて、春節見聞録のような記事が上がり始めた。それらには都会に戻ってきてやっと「仲間内でできる、故郷ではできない話」のような、

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【ぶんぶくちゃいな】「香港衆志」:政治青年たちの青春残酷物語

月刊「ぶんぶくちゃいなノオト」の「すり替えられた、中国政権下の『香港』『民主』『選挙』」で、3月に行われる香港立法会選挙に政党「香港衆志」から立候補した周庭さんが、その参選資格を剥奪されたことを取り上げた。香港の若者たちを中心に盛り上がる民主化運動にとって大打撃ともいえる事件となっている。

2月12日に香港のネットメディア「端伝媒」が「香港衆志」のメンバーたちに詳細なインタビューを行い、最新の状

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【ぶんぶくちゃいな】春節:「故郷は遠きに在りて思うもの」ある中国人の帰郷

中華圏は2月16日に春節を迎える。今はメディアも春節前の話題で盛り沢山である。昨日冬季オリンピックが始まった韓国でも、オリンピック会期中にやはりお正月を祝うことになり、これはこれで珍しい光景が日本の家庭にも流れてくるかもしれない。

とはいえ、中国では春節は楽しいばかりではない。日ごろは故郷を離れている人たちが大挙して故郷に戻ってきて楽しいお正月を過ごせる人たちがいる一方で、さまざまな理由で帰って

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【ぶんぶくちゃいな】 すり替えられた、中国政権下の「香港」「民主」「選挙」

1月初め、中国の国営通信社、新華社は香港特別行政区の司法長官にあたる律政司長の袁国強(リムスキー・ユン)氏がその職を辞し、その後任に鄭若驊(テレサ・チョン)氏が就任すると伝えた。

香港の主権が1997年にイギリスから中国へと返還された際、期待と不安を抱えつつ、香港及び世界が最も注目したのが司法制度の今後だった。中国国内における司法は強権のもと常に疑義にさらされている。西洋司法体系からその体制下に

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