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認知行動療法では、まず誤った前提と向き合ってから、それを変えるための実用的な戦略を患者に教える

仕組みを考える時に数学者を混ぜれば、一瞬で「こういう仕組みにすれば圧倒的に速い」と言ってくれます

数学者

アルゴリズムとは、インドの数を素早く掛けたり割ったりする技だ。アルゴリズムという言葉はアル=フワーリズミの名前が訛ったものである。アラブ人はこの記数法をインドから取り入れたのだが、この新しい方式は世界中でアラビア数字と呼ばれることになる(中略)アラブ人がインド・アラビア数字を採用したとき、ゼロも採用した。インドでゼロを指した言葉は、sunyaで、「何もない」という意味だった。アラブ人はこれをsifrに変えた。西洋の学者のなかに、この新しい数を他の学者に伝えるときに、sirfをラテン語らしい響きのある言葉に変えたものがいた。こうして zephirus という言葉が生まれた。ゼロという言葉のおおもとだ(中略)イタリアの商人はアラビア数字を使いつづけ、暗号文を送るのにも使った。英語の cipher(※sirfが変わったもの) が「暗号」を意味するようになったのはそのためだ ※引用者加筆.

あなたがもし、「検索エンジンは便利」と思い込んでいるのであれば、まさにそれがスコトーマです。検索エンジンは「意図的な情報操作を受けるリスクのある情報」を信じさせられる可能性があるうえに、「決して知識が増えることのない」ものだということを知ってください───苫米地英人博士(著書名失念)

真の知識を持たないとき、精神は容易に思い込みを提供する

フリードリヒ・ニーチェは、経験によって理解できない事柄に対して、人は聞く耳を持たない、と指摘した。知識をアウトソーシングするためには、知識が必要なのだ。

脳の腹側帯状回と呼ばれる部位が、「周りに合わせる」という反応を生む物質を分泌している。または、これを集団的な尖(せん)度と考えることもできる。これが意味するのは、周りの人の可能性の空間が、自分の可能性の空間に影響を与え、自分だけなら自然に生まれるような知覚が制限されるということだ。

致命的な欠陥を抱えたモデルや手順にコンピュータが従ってしまうと、どんなにうまくいこうが答えには手が届かないかもしれない(いわゆる「局所最適点」にはまってしまうことが多い)(中略)機械学習の研究者は、ごく一部のデータ点を抽出することで大きなデータセットに関する予測をおこなう方法を探してきた。しかし実は、少数のサンプルだけでそのような推定をおこなえるかどうかという問題は、整数(可算無限)と実数(不可算無限)の中間の「大きさ」の集合が見つかるかどうかという問題と同値であって、この問題は何十年も前から決定不能であることが知られているのだ(中略)知識の重大な欠落をそのまま放っておくと、学習もカオスになってしまう

神経可塑性は雪の斜面のようなものだ。ソリで丘を滑り降りるときには応用がきく。やわらかい雪の上を、どのルートを使って降りてもいい。しかし、二度、三度と同じ場所ばかり選んでいるうちに、跡がしっかりついてしまって、そこしか通れなくなる。神経回路も、いったん確立してしまうと、自動継続していくようになる。神経可塑性は、精神の柔軟性と硬直、どちらにもつながる。ほとんどの人は柔軟性をわずかな瞬間にしか経験しない。だから過小評価してしまうのだ。

辻褄の合わないことがあった時には、「どうもおかしいなあ。変だなあ」と疑うことが大事です。自分の脳で考えてみて、大きな企て、たくらみ、はかりごと(謀)がたいていの政治問題、社会問題、大きな事件の背景にはあるのだろうと考えをめぐらすべきだ。話の辻褄が合わない時には、やはりそこは疑ってかかり、裏側の真実が、ストーリーがあるはずだと考える(中略)権力者たちの共同謀議がここにもあるのではないか、と疑うことが大事です。

言語は心にとって、知覚されるものへの道筋を構造化し、はっきりさせ、さらに見直すためのツールだ(中略)何が知覚されるかは、経験と学習しだいである。

「コンピューター・システムで最も重要なのは、もはやプロセッサでもなく、メモリーでもなく、ディスクでもネットワークでもなく、人間の注意力である」と、カーネギーメロン大学の研究グループが指摘(中略)コンピューター・サイエンス教授だった故ハーバート・サイモンから、何年か前にこういう話を聞いた。「その道のエキスパートは誰でも、このような記憶能力を身につけている。記憶は索引のようなものだ。エキスパートは五万にものぼる情報のチャンク(かたまり)を頭に入れている。たとえば医者ならば、それはさまざまな症状ということになる」

網膜で捉えた視覚情報は凄い情報量だけど、それを認識するには自分の重要度によるわけでしょ。重要と思わない情報はそこでカットされるわけだ。ただし、重要度によってカットされた情報は消えてしまうかというとそんなことはなくて、側頭葉その他に記憶されているわけね。だから、重要度が変わると過去も変わるわけだ。それまで意識していなかった過去情報が引っ張り出されて、過去の解釈がガラッと変わる。ということは、情報はすべて受けて次第ってことだよ。

ウィキペディアはアメリカCIAが制作して管理している世界規模の情報収集体

アルゴリズムが選んだデータを精査し、意味づけをするには、やはり人間の情報分析官が必要だ。

情報分析官

エージェントや工作員と違って分析官が映画に登場することは滅多にないが、だからといって分析官の仕事の重要度が低いわけではない。分析官の仕事は戦略を立てることだ。エージェントや工作員が集めてきた情報はすべて、最終的に分析官の手に渡る(中略)注意力とは、情報を選択的に認知し、必要なことだけ見聞きし、余計なことは無視できる能力(中略)まず必要なのは、物事に気付く注意力と、その情報を既に知っていることに関連付けられる想像力(中略)分析官の仕事に危険が伴うことはほとんどない。それでいて興味の尽きない、探偵のような仕事だ。発生した出来事を再現し、あちこちから拾い集めた相反する情報の断片を元に、事態の因果関係を見極めるのだ(中略)最も次元の高い仕事になると、分析官は緻密に策略を練る

情報分析官

本当に必要なのは、私たちが子どもの頃から教えられてきた神話を見抜けるようになること。これに尽きる。その神話を吹き込んだのは医師・両親・教師

情報分析官

豊かな人も貧しい人も、生まれたときから洗脳される。豊かな人は貧しい人を無視するように教えられ、一方、貧しい人は自分の本当の関心を無視するように教えられる。どれだけ自分を見詰めても、どれだけサイコセラピーを受けても、役に立たない。なぜなら、サイコセラピストたちもまた、資本主義体制のために働いているからだ(中略)今日では、力があるというのは何を無視するかを知っていることを意味する。

情報分析官

精神科医や臨床心理士の資格を得ている人のセラピーの力量は、最小限の訓練しか受けていない素人とまったく変わらない(中略)大方の予想に反して、医師や看護師の仕事の多くでは経験を積むことが技能の向上につながらないのだ。ここから学ぶべき教訓ははっきりしている。目標とするエキスパートは慎重に選ぶ必要がある、ということだ。

情報分析官

意外に思うかもしれませんが、データを正しく理解できるかどうかは、知能の高さとは関連しません。

情報分析官

トッププレーヤーやエキスパートは、つねに限界的練習をしている。彼らは、学校とはまったく違うやり方で、精力的に作業する。

情報分析官

正しい分類法がわかれば、ただの情報からいちばん役に立つ意味を引き出すことができる。

情報分析官

課題分解の作業は、思った以上に時間と思考、調査を要する取り組み(中略)あなたの発想のもとになるのは、あなたが学習したことの蓄積だけ(中略)多様な文化を理解する人は、柔軟で開かれた心を持っているから、創造性が高い

情報分析官

私たちが、複雑な問題を解こうとするときにはいつも、どんな解決法でも、自分がすでに知っている特定の技法はあまり適当でなくなり、新しい知識や技能を身につけられるようにすることが、それよりも重要になってくる。そして、最後には、望みの高い上位の目標を達成するのに必要なメカニズムは、他のいろいろな目標の達成に要するメカニズムと、ほとんど共有されることになるのである

情報分析官

優れた科学的説明は、相互に何の関係もないように見える数千の観察を結びつけ、相互に関連のある1つの意味あるパターンにすることができる(中略)事実を集めただけでは科学にはならない」。 既存の観察を結びつけて整理する科学的説明は、理論と呼ばれる。既知の知識を整理することに加えて、科学的理論は次に何を見るべきかのヒントを与える。

情報分析官

みんなが勘違いするのは、「観察力」イコール「細かいところを見る力」と思っていることです。観察力とは、ぼんやりと全体を見る力です。細かいところを見ていると、見落としが生まれます。ぼんやり見ている人は全体が見えているので、そのなかでなにか違和感があったときに気づけるのです。

情報分析官

チャンキングという作業は、数多くの情報の中から調和のとれた論理的一貫性のある特徴を見いだしたら、それらを頭の中で一冊のファイルとしてまとめ入れておき、これをあたかも単一の情報であるかのような形でアクセスできるようにすることだ(中略)一見すると共通点があるようには見えない物どうしでも、その関連性を発見できる(中略)一つの技法についての洞察を徹底的に深めようとする道筋は、往往にして別の事物への深い考察をはらんでいるものだ。数々の断片的な思考が、直感的に見いだされた不思議な関連性をたどって一つの像を結んでゆく。

情報分析官

人と違っていることを自覚しているからこそ見えてくる

情報分析官

「陰謀論は多くの魅力的な疑問にスポットライトを浴びせる───だが、意味のある答えには、ほとんど光を当てない」(中略)陰謀論は、架空の陰謀家という生贄をつくることで、現実的で修正可能な人々の注意をそらす。存在しない陰謀と戦っている。だから、あなたは陰謀論に勝てないのだ

情報分析官

因果関係、物理的な原理も含むものが見えている。これが、宇宙をイメージできるということだ。頭がいいとは、このイメージができることをいう(中略)豊富な知識を使って立体的なイメージとして捉える。そうやって世界を見る。すると無知な人と知識のある人では見えている世界が違ってしまう(中略)「人は本来事なかれ主義」

情報分析官

学習することは除去すること(中略)階層的に抽象的規則を立てることは、貴重な学習時間を節約する(中略)この意味で、学習とは、規則どうしの内的階層構造を管理し、できるだけ早く、それまでの観察結果全体を要約する最も一般的な規則を推測しようとすることだと言える

情報分析官

資金援助を受けると「700%」スポンサー寄りの結果が出る

情報分析官

「知識」とは推論エージェントの過去の経験の痕跡である

情報分析官

すぐれた判断者は、経験豊富で賢明であると同時に、さまざまな視点を積極的に取り入れ、新たな情報から学ぶ(中略)精度の高い人は予測に必要なデータを見つけて分析

情報分析官

ある企業を徹底的に調べ上げるやり方は、「ファンダメンタル分析」として知られており、一方、他の人々がその企業をどう見ているのかを時間をかけて観察する方法は、「テクニカル分析」と呼ばれる(中略)嘘の上手な人は嘘を見破るのも上手であることも判明した。まさに「蛇の道は蛇」

情報分析官

研究報告のなかでも指摘されているように、嘘のつき方をある程度知っておくことは、重要な社交スキルのひとつとなる。

情報分析官

ウィキペディアンたちがボランティアで書いてます、は人々を欺く謀略言論である。書き手は名無しのゴンベエだ(中略)それなのに、日本の出版業界と知識人層は疑うことも知らず、このウィキペディアにべったりと依存している

情報分析官

インターネット上での情報の流れを支配しているのは、わずかな数の大企業です

情報分析官

ウィキペディアに書いていないことを語ろう(中略)同調圧力に流されない(中略)与えられた情報を疑い自分で確かめる視点を持つ

情報分析官

リサーチでは、ギバーはマッチャーやテイカーより、直感的に相手の真意を見極め、他人を正確に判断できることがわかっている。ギバーのほうが、人の振る舞いや考え、気持ちに敏感なので、テイカーのてがかりを見つけやすいのだ。また、ギバーはふだんから人を信用しやすく、そのせいで他人のさまざまな振る舞いを見る機会が多いというのも、真意を見極めるうえで有利になっている。

ギバー(情報分析官)

「状況が手がかりを与える。この手がかりをもとに、専門家は記憶に蓄積されていた情報を呼び出す。そして情報が答えを与えてくれるのだ。直感とは、認識以上でもなければ以下でもない」(中略)適切な行動を起こすことを学んだとき、いざというとき役に立つ直感が育まれる(中略)素人とはちがう目で見られるようになるのは数千時間におよぶ鍛錬の賜物(中略)何年か過ぎてから、私はようやく教授がサイコパスの魔力を警告してくれたのだと理解した。

情報分析官(サイコパス)

直感は、自分の経験が豊富にある分野においてのみ正しい(中略)知識がない場合は、じっくりと分析したときのほうがより確実な判断ができる(中略)直感が頼りになるのは、予測可能な環境で判断を下す経験を積んだときだけ

情報分析官

プロフェッショナルの直感的スキルの習得は、基本的には、質の高いフィードバックをすぐに得られるかどうか、そして練習し実践する機会が十分にあるかどうかにかかっている。専門的なスキルというものは、単一のスキルではなくさまざまなスキルの集積である。

情報分析官

直感を裏づけているのも膨大な量の専門知識と経験(中略)パターンが蓄積されているからこそできること。経験値のなせる業(中略)「チャンスは準備している人にのみ訪れる」というのは生化学者ルイ・パストゥールですが、その分野について学習や経験でしっかりと準備ができていることは、直感を発揮する上でとても重要な条件なのです。知識と経験があってこそ直感は生まれる。何もないところから湧いて出るヤマカンは直感にあらず。

情報分析官

信条を証拠に合わせるのではなく証拠を信条に合わせてつくりあげ、二重思考を活発化する

情報分析官

認知機能を総合したものが、「知性」

情報分析官

独創的な才能とはどういう能力か(中略)さしあたり「全体的な状況を把握し、顕在知(顕在認知過程)と、暗黙知(潜在認知過程)との間を自由に往環しつつ、考え続けられる人(能力)」(中略)さまざまな視点からの分析や知見を、潜在知の領域に溜め込んでいく。その結果として、関連する事柄について、顕在知より潜在知の領域に圧倒的な物量が

情報分析官

鳥の視点ではなく虫の視点で世界を見る。

情報分析官

関連知識が多ければ多いほど、新しい情報は忘れにくくなる。つまり、どんどん知識が増え、どんどん学ぶことができるということになる。そして憶えていることが多ければ多いほど、世の中を知ることができる。世の中を知ることができるようになれば、もっと記憶できるようになる(中略)自分の人格と行動は、基本的に、自分が憶えていることによって決まる(中略)記憶が人格を作る(中略)世界をどう認識し、その世界でどうふるまうかは、何をどう記憶したかによって決まる

情報分析官

うそと真実を区別する方法、私たちの世界モデルに誤りがあるかどうかを確認する方法は、知られているかぎりひとつだけである。それは、自分の信念と矛盾する証拠を積極的に探すこと

情報分析官

何が一番、賢い考えなのかは、その人が、どこまで遠くを見据えて、先へ先へと考える能力(知能)を持っているか、である。

情報分析官

『ルパン三世』シーズン5に、ITオタクの女の子がライバルとして出てきます。その子がルパン三世に惹かれた理由として、「とんでもなくアナログなオヤジがあらわれた」というセリフがあります。これがルパン三世の美学です。「とんでもないアナログなオヤジ」は、デジタル社会の中では絶滅危惧種です(中略)デジタルが基準になった社会においては、アナログで勝負がつくのです。効率化できるところはみんな同じなので、デジタルでは差がつきません。効率化できないアナログのところで差がついてくるのです。

情報分析官

なぜ経験は役に立たないのか? 意外にも年長の医師は、若手の医師と比べて医療の知識に乏しく、適切な治療提供能力にも欠けていることがわかっている(中略)傑出した技能を持つ人々とふつうの人との違いは、心的イメージの質と量である。長年にわたる練習を通じて、エキスパートは現場で遭遇しそうなさまざまな状況に対応するきわめて複雑で高度なイメージを作り上げる(中略)こうしたイメージによって、特定の状況によりすばやく正確な判断を下し、迅速かつ有効に対応できる。初心者とエキスパートのパフォーマンスを分ける最大の要因がこれだ。

情報分析官

構築力の高い学習者は、基礎的な概念や重要な構成要素を見きわめ、新しい情報を整理して、より大きな構造や既存の知識に加えるか、それとも脇によけるかを判断する技術を発達させる(中略)最高レベルの人は、ほかの人たちより、ひとりでする計画的な練習に長い時間を割り当てていた。要するに、専門技術は遺伝がもたらすものではなく、練習の量と質の成果であり、平凡な才能の人であっても、意欲や時間、ひたむきに続ける規律があれば、優秀な専門家になれる可能性はある(中略)むしろ自制心、決意、粘り強さによるところが大きいということも単純な事実だ。

情報分析官

突然の閃きは、多くの情報をもち、事実間の関連づけが行なわれた結果として生じる。

情報分析官


神経生物学者のホレス・バーローは、知性とは「よく推測する」ことだと言う
(中略)「認知」とは、言葉やイメージや論理的プロセスを媒体として、理性と意識的思考を意味する。一方の「情動」とは、肉体や環境への反応、また記憶によって蘇ったイメージに対する反応としての肉体上の変化に関係がある。認知は細かい計算や抽象的な識別ができ、一方の情動によって、強烈な肉体行動が可能になる。

情報分析官

注意力が非常に重要であること、自然が認知機能を向上させるうえで注意力が大きな役割をはたしている

情報分析官

グルタミン酸は脳の馬車馬となってはたらいているが、精神医学がそれよりも重視するのは、脳の信号操作とすべての活動を調整している一群の神経伝達物質だ。すなわち、セロトニン、ノルアドレナリン、そしてドーパミンである。それらを作りだすニューロンは、脳におよそ一〇〇〇億個あるニューロンの一パーセントにすぎないが、影響は甚大だ。ニューロンに命じてもっとグルタミン酸を作らせたり、ニューロンがより効率的に情報伝達できるようにしたり、受容体の感度を変えたりする。また、余計な信号がシナプスに伝わらないようにして脳内の「雑音」を小さくしたり、逆にほかの信号を増幅したりもする。

アロスタシスが体を保護する機能を果たしているときは、ストレスの反応として睡眠が訪れる。睡眠が十分とれないのはアロスタティック負荷の徴候である。 心身症、またはストレスと関連するとされる線維筋痛症(慢性的な痛みを伴う炎症)(中略)ウミウシに似たアメフラシとマウスに、触れると弱いショックを受ける経験をある程度くり返させると、海馬の主な細胞の核にあるタンパク質が活性化することをカンデルは示した(中略)CREBの研究は、外界の出来事(ショック)が遺伝子を活性化する科学的変化をもたらし、DNAという鍵盤を演奏することで、長期的記憶が形成されることをはっきり裏ずけている(中略)刺激が繰り返されると(たとえば人間なら九九算をするときや、アメフラシなら尻尾に衝撃を受けたときなど)ある境界値を超えるまで脳の細胞に一時的に大量のグルタミン酸を送り込む。その結果、ひとつひとつのメッセージを送るのに、前より少ないグルタミン酸ですむようになる。メッセージを受け取る細胞はグルタミン酸に対してもっと敏感になっている。つまり興奮が高まり、シナプス接合が強化される。これによって学習が達成されるわけだ。ストレスが脳にこのような働きをすると考えるのは理にかなっている。グルタミン酸に対しもっと敏感になり、グルタミン酸レセプターが増えれば、グルタミン酸が介するメッセージがより多く伝わることになる。その結果、脳はより早く学んだり記憶したりできるようになり、急性ストレスのある時点まで役に立つ。しかし、グルタミン酸は大量になると神経細胞にとって毒になる

どのようにして伝達物質の大量放出が引き起こされるのか?その答えは、感覚ニューロンの発火と伝達物質放出の間で起きる、一連の分子的プロセスの中にある。

ストロンチウム90が骨の中に居座ると、崩壊しながら放射線を出しつづけ、細胞のDNAを破壊

短い期間に何度もショックをあたえると、アメフラシは「敏感になり」、「学習された恐怖」をもつようになる。それで、以前より弱い刺激にも過剰に反応する傾向がでてくる。

分析することで傷つけるのだ。───ウィリアム・ワーズワース「反論」

自分のつくったモデルがどれくらいうまく現実世界に適合するかは、とても重要な問題だ。モデルがお粗末なら、未来についてまちがった予測を立て、その結果、まちがった選択をしてしまう。現実のモデルがお粗末なものになってしまう原因としては、多くの要素が考えられる。十分な情報がない、抽象的思考がうまくできないといった要因のほか、誤った前提に頑固にしがみついている場合(中略)認知行動療法では、まず誤った前提と向き合ってから、それを変えるための実用的な戦略を患者に教える。

情報分析官

骨は破骨細胞による分解と吸収、骨芽細胞による合成を繰り返す新陳代謝をつねに行っています。これを「リモデリング」と呼び、1年で全体の20〜30%が新しい骨に入れ替わっています(中略)「がん」などにビタミンDが関与する

女性のほうが潜水に向いているのは、生理学的な理由がある。男性より長く息を止めることができ、寒さにも強いのだ(中略)潜る前に肺から空気を抜かなければならない。呼吸を誘発するのは体内の二酸化炭素なので、肺から余計な二酸化炭素を吐き出しておけば、次の呼吸は必要となるレベルまで二酸化炭素濃度が上がるのに時間がかかり、それだけ長く潜っていられる

なぜ雌は、活性酸素を消去する酵素の活性が高いのだろうか(中略)なぜ同じ人間でありながら女性のほうが、寿命が長く、老化も遅いのか(中略)主な女性ホルモンとしてエストロゲンがあります(中略)このエストロゲンが間接的にではありますが、活性酸素を消去する役割を果たしている(中略)しかも完全になくしてしまうことはないという「調節機構」が備わっている(中略)活性酸素をまったくなくしてしまうと、活性酸素に対抗するシステムが弱くなって、かえって活性酸素の害を受けやすくなってしまうのです。女性ホルモンはこのバランスをうまく保ってくれます(中略)その仕組みの有無が男女で七歳もの平均年齢の差となってあらわれている

情報分析官

ひとつだけ、明確なことがある。人間の脳はそれなりの時間を戸外で過ごしているときにもっとも成長する、ということだ。

多くを知る者は、しばしば人々から憎まれる(中略)カサンドラには、真実が見えるかもしれないが、真実は強い力を持っているから隠しておかなければならなかったり、真実を暴くことによって変化を迫られたりしたせいで、怒りを買う(中略)物事を見通せる力のせいで、このカサンドラたちはみな自由を制約されている(中略)正しかったと立証され、その先見の明と勇気と忍耐を尊敬されるまでには長い時間がかかる

免疫細胞やミトコンドリアを増やし強化するなど、骨のリモデリングを妨げない治療法を選択しながら、骨のリモデリングを促進することに焦点を当てるのである。福島原発事故以前にストロンチウムの影響について理解がなかったら、ストロンチウムが骨に取り込まれている可能性があるからだ。貧しくてもがんを治そうとしている人へのアドバイスとしては、UVB吸収減る冬季でもUVBを吸収できるように、秋の終わりまでは黒く日焼けし過ぎないようにすること。富裕層は(日本の)冬季、南半球で過ごすことでリモデリングを促進させることができる。私自身、個別にお返事する時間がないのですが、「マインドウィスパリング スペース 調べたいワード」でnote内検索していただければ、詳しく検証した記事が見つかると思います。


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