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▍本が読めないあなたへ。

忙しくて”積み本”が減らないみなさん。
働く中でなかなか本が読めなくなった。インプットが必要なのに忙殺されている。そんな声を周りでよく耳にします。

かくいう私も、社会人1年目、馬車馬のように働いていた時期は全くと言っていいほど本が読めませんでした。

ただ今はそういった忙しさとの戦いにも慣れ、
年間100冊ペースの書籍をコンスタントに消化できています。

今回はそのノウハウを少しでもお伝えできればと思います。



■結論、本は一冊ぜんぶ読まなくて良い


なかなか本を読む気になれない皆様に贈る言葉はこれに尽きます。

私は働くうえで、マインド系の自己啓発本から、法人営業・マネジメント・人材/キャリア論・経営・コンテンツなど幅広く書籍から学んできました。

毎月10冊ほど書籍を購入し、年間100冊程度読んでいるのですが、
そのうち隅々まで1文字ずつ読破した本は数冊です。

それでも、それらの書籍の学びを仕事に活かす事ができています。

まるごと一冊読まなくても、
いくつかの学びが得られるように「重要なところだけ」読めば十分なのです。
今日は「重要なところ」だけを抜き出すためのノウハウについて、自分なりに書き示しておきます。

■本を読む目的は「知識」ではなく「行動変容」

皆さんはなんのために苦労して読書をしているのでしょうか。

多くの場合は「業務遂行に必要な知識を得るため」ではないでしょうか。

本を読む目的は単に「知識」を得ることではなく、「行動変容」を起こすことにあります。多くの人は「本を読むことそのもの」を目的にしがちで、得た知識を実際の仕事にどう活かすかを考えずに終わっているのだろうと思います。(1年目の私もそうでした、、、)

しかし、本当に価値があるのは、そこで得た知識を活用して具体的な行動を変え、成果を上げることであって、本を読むことではありません。

つまり、行動変容をしなければ読書をする意味はそれほどなく、
逆に言えば行動変容できるだけの学びがあればそれでよいのです。

多くの書籍には膨大な情報が詰まっていますが、
実際に仕事に活かすことは簡単ではないですから、本当にすぐに使える知識はその一部に限られるかと思います。

言い換えれば全てを覚える必要はないと言えるでしょう。

自己啓発書やビジネス書の中から、具体的なアクションプランや新しい視点を一つでも見つけ、それを実行に移すことを意識してみてください。このようなアプローチを取ることで、読書が単なる知識収集から、実際の成果に繋がるプロセスに変わります。

ぜひ気軽に本を手に取り、そこから一つでも実行に移すことを目的としてみてください。

なかなか腰が重たい人は「読んでもどうせ覚えているのは数行」というマインドで、まずは手に取るところから始めましょう。

■効率的な読書の3ステップ

ここまで書いた内容を踏まえ、個人的に、読書をするときに意識しているポイントは3つあります。

①読みたい書籍に関する動画コンテンツを倍速で見る
②いったん最後までパラパラめくる
③気になったフレーズだけ書き出す、マーカーする

これを徹底するだけで、かなり読書量が増えました。

私は多くの書籍の言葉に支えられて今の自分がありますが、
残念ながら、書籍の3~4割程度は情報量を持たない「書籍の体裁を成り立たせるための文字列」であることが多いです。

著者の華やかな経歴を語ることで権威性を持たせたり、
あとがきや前提をつらつらと書くことで導入したり、
一度書いた内容をよりわかりやすくするために具体度を変えて繰り返したり、

ある程度のレイヤーのビジネスパーソンであれば読み飛ばしてなんら支障のない部分が、けっこうあるのです。

①読みたい書籍に関する動画コンテンツを倍速で見る

これは「重要なところ」がどこなのかをパラパラめくる段階で判断できるようにするためのTipsです。
特に有名な書籍や人気の作品については、多くの場合Youtube等の動画投稿サイトに解説動画やまとめ動画が載っています。

例えば私が社会人2年目のときに読んで非常に学びの多かった『解像度を上げる』(馬田隆明氏著)であれば、画像の通りに解説動画がヒットします。

Youtube上にて『解像度を上げる』で検索した画面

このようなコンテンツを、まずは会社の行き帰りやお風呂、待ち時間などで1.5倍速でとりあえず2~3本視聴します。

そうすると、「だいたいこの本はこんな事が言いたいんだろうな~」という、コアメッセージが存在することが見えてきます。

このコアメッセージをいくつか持った状態で、いよいよ本番、書籍を手に取るのです。

②いったん最後までパラパラめくる

次の障壁は「書籍を読むこと」という、
業務でつかれた脳にとって非常に負担のかかる作業です。
ここで挫折している方も多いのではないでしょうか。

安心してください。いったんパラパラめくるだけで大丈夫です。

①の工程で「コアメッセージ」をある程度握った状態でこの作業をすると、
ある程度大事な部分がどこかわかる様になっているので、パラパラめくる中でも気になる点が出てくるかと思います。

そして新設なビジネス書であれば、著者の方が考える「重要な内容」は太字になっていたり配色されていたりします

その周辺だけしっかり読めば良いのです。
それ以外は軽い気持ちで読み飛ばして問題ありません。

前述した通り、多くの人にとって、書籍一冊から実際に学びとして抽出できる量はそれほど多くありません。ましてや行動変容まで繋げられる学びは1つか2つでしょう。

であれば最初から4つも5つも学びを得る必要はないのです。

③気になったフレーズだけ書き出す、マーカーする

これは②の作業と同時並行です。
とにかく大事そうなところだけ盛れないように意識すると良いかと思います。

もちろん、毎回書き出しながら進めていくとなかなか読み終わらないので、もし難しい場合は意識的に重要点を探すだけで問題ありません

とにかく「本を読むこと」ではなく「学びを得ること」が重要ですので、
重要な学びが転がっている箇所だけ見逃さなければよいのです。

1つずつ学びを意識の中に貯めていき、
それらの中で最も行動に移しやすいもの・重要なものを仕事に活かすイメージで読みましょう。

これらの方法で、1年かけて読んでいた量を、社会人になってから月単位で読破できるようになりました。個人差はあるかと思いますが、是非参考になれば幸いです。

■(おまけ)読書の阻害要因

最近PIVOTさんで【なぜ働いていると本が読めないのか】というテーマのコンテンツが配信されていました。

読書を阻害する要因に対し、
期待していない情報が入ってくる不快に対して、
働くことで疲弊した脳が拒絶をしているという内容でした。

まさしく耳が痛い内容でした。
ぜひ本記事と合わせて、上記動画もご覧になってみてください。

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