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ナチ映画

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“正義とは赤いリボンや金モールには目をやらないもの。殺された女の叫びのみ耳にするもの。“_“THE NIGHT OF THE GENERALS”(1967)

“正義とは赤いリボンや金モールには目をやらないもの。殺された女の叫びのみ耳にするもの。“_“THE NIGHT OF THE GENERALS”(1967)

オープニングだけは”ヌーヴェル・ヴァーグの父”アンリ・ドカエのカメラが冴え渡っていて、あとはなんというかひたすら重苦しいだけのジメジメした(142分も必要だったか?)映画「将軍たちの夜」より。
ドイツ国防軍として実際に前線に出た東プロイセン出身のハンス・ヘルムート・キルスト原作。また、ハリウッド作品ながら、出演者は全てイギリス及びヨーロッパの俳優であり、そのことが本作に一種独特の雰囲気を与えている

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思い出踏みにじるナチどもに復讐を。フランス映画「追想」(1975)

思い出踏みにじるナチどもに復讐を。フランス映画「追想」(1975)

第二次世界大戦中の1944年、医師であるジュリアンは、田舎に疎開させていた妻クララと娘フロランスをドイツ兵たちに惨殺されてしまう。ジュリアンは憎きドイツ兵たちに復讐するべく立ち上がり、古いショットガン1つでドイツ兵たちを殺害していく。
以上、設定は愛するものを殺された復讐という「狼よさらば」「コフィー」同様、70年代はやりのヴィジランテ映画の系譜なのだが、そこはフランス映画。一ひねり加えているのだ

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