人には人の生き方がある。何者かになっても、ならなくても得られる人生の充実 〜私の周りの等身大の人たち/様々な人の人生とキャリアの変遷〜

ここの記事では、
様々な人たちにそれまでの人生やキャリアを振り返ってもらい、
そこでの内容をインタビュー形式で掲載しています。

多様な生き方や選択肢がある現在、
選択肢が多くありすぎるがために、何をすれば良いのかとわからなくなったり、
同世代にしてすでに活躍している人たちがやたらキラキラ輝いて見えたり、
でも、自分の人生プランみたいなものが型にはまったものしか思い浮かばず、そこからはみ出してしまったらどうしようとか思っちゃったり、
自分の等身大の充実とか幸せというものをどこか見失いがちなような気がしています。

僕自身、以前は自分の周りにいる、自分よりもある観点で勝る人と比べ、深い劣等感を抱きながら、
「何者かにならなければいけない」とか、「自分が本当にしたいことは何なのだろう…」といった感情に焦り、押し潰され、途方もなく空回りしていた時期がありました。(じゃあ、今そういう感情から完全に解放されてるかと言わるとそれはまだなんとも言えないですが…。当時に比べるとマシにはなっているかと。)

もちろん、何者かになることであったり、自分が本当にやりたいことを見つけることは非常に良いことであり、素晴らしいと思います。ただ、それが見つけられていない、叶っていない今は不幸せなのかな?とも思うのです。
心から自己実現を果たせている仕事ではないかもしれないけれど、それでも平日は仕事に行き、特に予定もない休日にはNetflixで映画を観たり、漫画読んだり、ふらっと食料品を買いに行ったり、銭湯に行ったりするだけでも十分に幸せだと思うのです。

よくメディアに出てくる方々は、「自分がしたいことを実現し、何者かになっている人」が多いと思います。そしてその人たちの生き方や考え方が勉強になることもあります。
たとえば、自分が本当にやりたいことを見つけるにはとにかく動き続け、様々な人と交流し続けることが大切というようなことをメディアによく出る方が言っていましたが、それは確実に一理あるなと純粋に思います。

ただ、自分の人生を考える上でなによりも重要なのは、
今、自分(もしくは、自分に加えて自分の親しい人たち)が充実していて幸せなのかどうかだと個人的には思っています。
そのことを考える上で、自分自身が何者かになっている必要もなければ、絶対的に自分のしたいことを見つけている必要もないとも思うのです。

ここの記事に出てくる人たちの生き方は、明確にやりたいことがあって生きてきた人(いわゆる自分のしたいことを見つけて生きている人)もいれば、そうではない人もいます。
ただ、いずれにせよそれぞれの人生を“自分らしく”生きていることに満足している人たちです。

今、もしくは将来、ふと自分の生き方や人生の進め方に迷った時、ここに出てくる人たちのことを思い出してもらえればと思っています。
様々なロールモデルが存在していることを改めて確認して、
自分には自分の生き方があり、誰かと比べる必要はないし、なりたい自分になれていないと、焦る必要もないと思い直して頂けたら嬉しいです。

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