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ドイツのバレンタイン

バレンタインの前日。
彼と何となく昔の話をしていて、記憶が蘇ってきた。
そういえば前付き合ってた人とは
バレンタインがきっかけだったんだよ。

バレンタインにチョコレートを渡して、
ホワイトデーにお返しをもらうときに
恋人になってくださいって言ってもらった。

懐かしい、冬の夜の帰り道。
京都、四条烏丸の交差点。
別れ際に信号を渡る前のことだった。

まあ、そんなことはいいのだが
バレンタインの文化って国によって全然ちがう。
from 誰 to 誰なのか、何を贈るかも。
でも、わたしは
日本の女の子として過ごしてきた身としては
バレンタインて、正直ちょっとおいしい行事だと思う。
さりげなく贈りものができる日って、ちょっと、ありがたいとまでは言わないけれど、わるくない。笑

何年も前、日本の花屋でお花を買ったときに、ついてきた冊子で読んだ。ヨーロッパのバレンタインはお花を贈る。特に赤いバラ。男性から女性へ、と。へえ…。興味が湧いて色々調べた当時のわたしが一番かわいいと思ったのは、タイだったかな、テディベアを贈るんだって。

そんなわけで、バレンタイン文化の違いについて面白いなーと思っていたのだが、昨年、運良くバレンタインのシーズンをドイツで過ごす事が出来た。

滞在の最終日、昼食を調達しに宿の近くを散歩がてら何となく歩いていると、お花屋さんを発見。

お!
一気にわくわくする心。
なんて言ったって今日はバレンタイン当日。
ドイツのバレンタインは
男性がパートナーや奥さんに感謝の気持ちを花束で届ける日なのだと話には聞いてはいる。それを運良く、この目で確かめられるとは。なんと恵まれた素晴らしい機会が巡ってきたものか。
しばらく観察していると、
会社のお昼休みの時間帯なのかしら、
確かにやって来る来る、お兄様おじさま方。
なんなら、予約者が受け取りに来るの待つ花束たちや、日本の母の日のカーネーションの立ち位置なのであろうバラの花束たちも見っけ。笑
お花屋さんにやって来るおじさま、お兄様方が、とってもかわいい。
だって、素敵な文化だよなあ。
夫婦でもcoupleなんだなって、すごく感じる。
白髪になって腰が曲がっても、手を繋いで歩いている彼ら。
marriedついてもcouple。
日本語だと恋人と夫婦って完全に違う言葉だけど。
まあ、ドイツ語は忘れてしまったが。笑

ひとりにやにやした昼下がり、
短いドイツ滞在でも、その土地の人々の暮らしを見つけられてわたしは大満足した。

今年のバレンタインも、
彼らは変わらず、あのお花屋さんに向かったのだろうか。

たった今の思いつきで書くが、バレンタインをきっかけに付き合った学生時代の彼は、また違う誰かにチョコ、貰っているだろうか。笑

そして、今からホワイトデーまで
そわそわする女の子たちがこの国にはいっぱいるのかな。

良いこと、待ってるといいね。

やっぱり、ちょっと、わるい日じゃないよね。笑

呑気にこんなことを書く、今年のバレンタイン。

写真の花屋さん、切り取り方がイマイチかと思ったが
かわいいおじさんたちが、お店の中に
ちゃんと映っている、ね。笑

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