マガジンのカバー画像

宇野常寛の個人的なノートブック

宇野常寛が個人的なことと社会的なことを往復しながら書いていくマガジンです。今考えていることをリアルタイムでシェアします。日々のことを綴ったエッセイ、未公開の原稿の先出し、いまは手…
月8回程度の更新を予定しています。時々更新しているエッセイのようなものは無料公開を続けますが、2…
¥980 / 月
運営しているクリエイター

記事一覧

マガジン統合のお知らせ

こんにちは。宇野常寛です。 この3月末をもって「宇野常寛の個人的なノートブック」の更新を…

宇野常寛
4年前
73

「遅れてきた」読者にとっての『アニメック』

今回は、昨年、ガンダム40周年記念号として復刻した雑誌『アニメック』についての寄稿をお届け…

500
宇野常寛
4年前
28

「わたしは分断を許さない」とひとは言うけれどーー堀潤さんとの対話(後編)

堀潤さんが監督をつとめる映画『わたしは分断を許さない』が公開中です。映画の公開にあわせて…

500
宇野常寛
4年前
37

秀才の天才への「片思い」としての『ハチミツとクローバー』

——今回お聞きしたい作品は、羽海野チカの『ハチミツとクローバー』になります。僕はノイタミ…

500
宇野常寛
4年前
46

「遅いインターネット(先行公開)」#9 民主主義と立憲主義のパワーバランスを調整する

 そこで本書では三つの提案を処方箋として示したい。そのうちふたつは、既に議論されているも…

500
宇野常寛
4年前
20

キキが魔法を取り戻すために必要だったものはなにか? ーー『魔女の宅急便』

■宮崎駿がうっかりバブル社会を肯定した『魔女の宅急便』ーー今回取り上げる作品は宮崎駿監督…

500
宇野常寛
4年前
46

「遅いインターネット(先行公開)」#8 民主主義とリベラリズムとの対立

これまで考察してきたように、民主主義はもはや構造上リベラルなものではあり得ない。いま、政治を必要としているのは20世紀の先進国の中流層のうち、グローバル化で没落した「Somewhere」な人々だ。没落を免れたあたらしい「Anywhere」な人々(クリエイティブ・クラス)は既に多くの場合グローバルな市場のプレイヤーとしての自意識をもち、国家の保護を精神的にも経済的にも必要としていない。したがって民主主義国は基本的に排外主義的で、反リベラルな選択に引き寄せられやすくなる。  た

¥500

「遅いインターネット(先行公開)」#7 「壁」としての民主主義

そしてこうした状況を俯瞰した上で、本書ではもう一度民主主義について考え直してみたい。たし…

500
宇野常寛
4年前
31

「遅いインターネット(先行公開)」#6民主主義を半分諦めることで、守る(後編)

その結果として世界はいま、まるでグローバル資本主義のプレイヤーである新しい「境界のない世…

500
宇野常寛
4年前
27

「遅いインターネット(先行公開)」#5民主主義を半分諦めることで、守る(前編)

2016年11月8日ーードナルド・トランプがアメリカ大統領に当選した日に、軽いめまいを覚えた。 …

500
宇野常寛
4年前
36

「遅いインターネット(先行公開)」#4 走りながら考える

もう忘れてしまった人も多いと思うけれど、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックのクロージ…

500
宇野常寛
4年前
39

「遅いインターネット(先行公開)」#3 平成の「改革」はなぜ失敗したか

平成とは「失敗したプロジェクト」である。それが僕の基本的な認識です。そしてその巨大な失敗…

500
宇野常寛
4年前
38

「遅いインターネット(先行公開)」#2 平成という「失敗したプロジェクト」

このマガジンでは僕が来年2月に出版する「遅いインターネット」(幻冬舎)の草稿を特別に先出…

500
宇野常寛
4年前
47

「遅いインターネット(先行公開)」#1 オリンピック破壊計画

これから、僕が来年の2月に出版する新刊「遅いインターネット」の原稿の一部を発売までに10日に1回くらいのペースで公開していこうと思う。出版まではまだ少し時間があるのだけれど、先行公開して反応を見てみたい、という気持ちが強い。原稿はいまブラッシュアップしているところなので、実際に本になって読者が手に取るものとはもしかしたらだいぶ変わってしまうかもしれない。仮にそうなったときは、思考の原型というか製品のプロトタイプが公開されていると思ってほしい。結論ではなく思考の過程を追うこと、

¥500