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子育てママの元気の秘訣

「子ども産んで、1年経ってもずっと体調はあまりよくないよ」

大学時代の友人の、衝撃的なひとこと。


このひとことは、私にとって大切なものを気づかせてくれるきっかけとなった。




つわり、エネルギー切れによる貧血、回転性のめまい。

妊娠していた時、私は体調不良のオンパレードだった。


そりゃそうだ。

子どもを身ごもることなんて一大事。

赤ちゃんを自分の中で育てなきゃならないのだから、体も驚くにちがいない。


『今はずっと体調不良。でも、子どもが産まれたら前のように元気になる』


そう思っていた私にとって、友人のひとことはまさに青天の霹靂。

『え、この体調不良がずっと続くということ……?』

という不安が全身を駆け巡ったのだった。


なんやかんやあり、私は無事出産。

今では一児の母である。


子どもが産まれ、はじめての子育てにてんやわんや。

あわただしく過ぎる毎日を、なんだかんだ言いながら楽しく過ごしていた。



そんなある日のこと。

大学時代の友人のひとことを鮮烈に思い出すできごとに遭遇する。


ふいに襲われた回転性のめまい。


それは、生理がはじまる数日ほど前のことだった。

朝、目が覚めて起き上がろうとした瞬間、私の世界がぐるりと回ったのである。


驚きはしたが、口からでた言葉は

『うわぁ、またこれか』

だった。


妊娠時代にも世界がぐるりと回る経験は何度もしていた。

だからこそ、口をついて出た感想が『またこれ』だったというわけだ。


とはいえ、やはり回転性のめまいが起きたことはショックだった。

妊娠中には何度か襲われためまいだったが、子どもが産まれてからしばらく、めまいになることはなかった。


それがどういうわけか。

子どもがもうすぐ1歳になるかという頃合いで、急に私の世界は再び回りはじめたのだった。


『子ども産んで、1年経ってもずっと体調はあまりよくないよ』


大学時代の友人の言葉が、世界と一緒に私のまわりをぐるりと回る。

なるほど、子どもを産んで1年が経とうとしているのに、このタイミングでこう来るか。


「うんうん、友達も体調悪くなるって言ってたし仕方ないか~」

なんて、自分に言い聞かせるほど私は柔軟な人間ではない。


それに何より負けず嫌いだ。


「こんな、よくわからんタイミングでよくわからん原因で体調不良になってたまるか!!」


私は自分の回転性のめまいについてアレやコレやと調べはじめた。

その結果をここに書くと、また話が長くなってしまうので、その点についてはブログに書くとして……。



いろいろ調べているうちに、ひとつ、思い当たることがあった。


回転性のめまいを起こす前の私。

生理予定日数日前の私。


「……あれ、すこし頑張りすぎてない?」


自分で言うのもなんだが、私はけっこう頑張り屋さんだ。

それにまじめで責任感もある。

(たまにはこうして自分をほめてあげることも大事)


思い起こしてみると、家族のため自分のためにと、毎日の暮らしを頑張りすぎていたように感じる。


家族のため、というのはもちろん子育てと家事。

子どもに関する8割のことを行い(夫に言わせると6,7割かもしれないが)

家事もきちんとこなす(夫に伝えると困ったように笑うかもしれないが)。


そして、自分のためというのは、主に『明日の自分のため』だ。

「今日中にこれを終わらせておけば、明日は楽になる。」


明日の自分が楽になることを想像しながら、私は『今日』という一日を頑張りすぎていたのだ。


子どもの朝ごはんの支度。

大人の朝ごはんももちろん用意する。

子どもと大人の洋服やタオルの洗濯。

子どもの離乳食用の食材の冷凍。

気になるところの掃除。

ぐずる子どもをあやしたり、寝かしつけたり。

子どもと大人のお昼ごはんの用意。

大人用の作りおきおかずの料理。

宅配便で届いた段ボールの取りまとめ。

……などなど。

これらは、すこし前の私が午前中にやっていたこと。


書き出してみると、私の1日は『しなければいけないこと』で埋め尽くされていた。


もちろん、『しなければいけないこと』は誰かがやらなければならない。

この世界には適材適所という言葉があり、わが家の『しなければいけないこと』は、私が適材適所なのだ。


だから、私がやっている。

でも、『しなければいけないこと』で終わった一日は、なんだかとっても疲れる気がする。


自分の役目をきっちりこなしているのだ。

「あぁよく働いたなぁ!」

と自分を褒めたたえてよいはずなのだが、どうにもそんな気持ちにはなれない。


ただただ、疲れた。

今日もどっと疲れた。

そんな風に思ってしまうのである。


果たして、これは本当に家族のため、自分のためになっているのだろうか。


よく考えてみてほしい。


自分の大切な人が

「あぁ……今日も疲れた……」

とグッタリとソファに倒れこんでいる。


そんな様子をみて、気持ちがよいものだろうか。

否。答えは否である。


大切な人には笑っていてほしいし、

何より元気でいてほしい。


誰でもそう思うのではないだろうか。


しかしながら、私は『誰かのため』といって

粉骨砕身で子育てや家事をこなし、

その結果、誰かに心配をかけ、悲しませてしまっていたのだ。


大切なことは、『しなければいけないこと』をある程度こなしつつ、

明日の自分に元気にバトンを渡すこと。

明日を楽にするという名目で今日を頑張りすぎないことなのだ。


だって、今日頑張りすぎて、もしも明日疲れすぎて寝込むことになったとしたら。

明日の自分は、今日の自分に「なんで無理したんだ!」と言うにちがいないのである。


だから、頑張りすぎるのをやめてみた。


すこし前から、子育ても家事も頑張りすぎない。

一日のどこかに、必ず『自分がやりたい!』と思ったことをする。

自分を楽しませる。


そうしてみると、どこか一日の最後にちょっとした充実感が生まれる。

「自分のやりたいこともできたし!家事も子育ても頑張ったぞ!」

と胸を張って一日を終えることができるようになったのだ。


心なしか、体調もいい。

生理前だというのに、私の世界が回らない。


体の不調は、心の不調とつながっているのかもしれない。


「やらなきゃいけないことが、たくさんある」

「あーーー今日も疲れた」


そんな思いを抱えながら毎日を暮らしていると、やっぱりどこか、心のすみっこのほうが万全ではない感じがしてくる。


そんなちょっとした『万全ではない』感が、体にも作用してしまうのかもしれない。


そういえば、大学時代の友人も、とても頑張り屋さんだ。

優しくて、よく気がついて、いつも大学時代に励まされていた。


しなければならないことが多い人に対して、

「頑張りすぎないでね」

と声を掛けるのは無責任かもしれないけれど。


それでもやっぱり、家族のため、

何より自分のために、無理はしないでほしいと思う。



『シンママさんは、ワンオペママさんは、私よりもっと頑張ってるんだ』

『私はもっと頑張らないと』


そんな風に思う人もいるかもしれないが、

私たちは『子育てママさん、誰が一番大変か選手権』をやっているわけではない。


誰がなんと言おうと、自分が大変だと思えば大変だし、

疲れたと思えば疲れているのだ。


だから、他のママさんのことはまったく気にすることがなくて、

とにかく『自分はどう感じているか』を大切にしてほしいなと思う。


そうすることで、

『自分は今疲れている!休もう!』

『自分は大変だと感じている!明日に回してしまえ!』

と思えるようになる。


「明日の自分、後は頼んだ!」

と元気な内に、明日の自分にバトンタッチしてしまえばいいのだ。


子育てママさんの元気の秘訣は、頑張らないこと。

元気を温存して、これからたくさんあるだろう人生のイベントを、どんどん楽しんでいこう。

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