2022年のe-sports業界と2023年に向けて
2022年の出来事
ざっとですがFPS界隈を中心に2022年のe-sports関連の出来事を振り返ってみましょう。
4月 Valorant世界大会でZETAが世界3位の快挙
5月 Valorant国内でコロナ後初の大規模オフラインイベント開催
5月 Apex コロナ後初の世界大会開催。PVXが世界3位の快挙
6月 Valorant国内公式大会をオフラインにて開催
7月 Apex世界大会でFNCが世界4位の快挙
7月 Valorant世界大会にNTHが初出場
8月 Apexコロナ後初の大規模オフラインイベント開催
9月 Valorant世界大会にZETAが出場
10月 Valorant大規模オフラインイベント開催
12月 Valorant &LoL大規模オフラインイベント開催
振り返ってみると世界大会に湧き、オフラインに湧いた1年だったかと思います。
先日e-sportsチームのオーナーの座談会が開催され(esportsオーナー会)、ながら見していたのですが、今年の振り返り/来年の動向としてオフラインの話が上がってました。
2022年から見えてきたこと
コロナによる巣篭もり需要でゲームをする人や配信を見る人が増えた波に乗り拡大していったe-sports市場でしたが、コロナ禍の影響もありオンラインに閉じた世界が中心でした。しかしコロナ対応の沈静化に伴い、2022年にオフラインの場が増加しました。コロナ対策をしながらのオフラインという運営上難しいことも多かったことが推測されます。
上記に記載したような大規模なオフラインイベントだけではなく、アパレルのポップアップストアやファンミーティングなど、選手とファンが交流する場が多く企画されました。
前述のesportsオーナー会でも2023年はよりオンラインとオフラインの融合が進む、といった内容が触れられており、オンラインとオフラインの接合をどうするか、がテーマになりそうです。
マーケティング(EC,小売)の世界では10年以上前くらいからO2O(Online to Offline)という言葉が使われ、最近だとOMO(Online Merges with Offline)という表現も使われています。オンラインでの接点からオフラインへの送客だけでなく、オフラインとオンラインで最高の顧客体験を生もうぜ!っというフェーズに入ってきています。
2022年の様々なオフラインイベントからesports業界の特色も見えてきました。もともとオンラインで誰でもどこでも無料で見れる(応援できる)という比較的受け身でいられるファン像だったのが、オフラインの場所に足を運びお金を払い選手と交流するという積極的なファン像が見られるようになりました。
今までのオンラインファン層と2022年に見えたこオフラインファン層は、性別/年齢/居住地などのセグメントで分けたら異なる色合いになっているかと思います。
今までは顕在化しにくかった積極的なファン層へのターゲティング、積極的ファン層の拡大(オンラインファン層からの移行や新たなオフラインファン層の獲得)、オンラインファン層への購買喚起など2022年のオフラインで見えてきたことをベースに2023年は新たな一手を打ち出す年になるかと思います。
e-sports業界の不祥事
2022年はe-sports業界の不祥事が世間(業界の外)からも指摘される(炎上する)ことが増えたように感じました。良くも悪くも注目を浴びるようになった(esportsネタはインプレッションを稼ぎやすい)のでしょうか。炎上した=悪いことした訳ではないものの、悪いことをしたのであるならば是正されるべきかと思います。
SNSや配信上での発言やゲーム内外での振る舞い、法令遵守の意識など社会人として身につけるべきことを一社会人として身につけるという、当たり前のことを当たり前にやれる業界になる、ということが今後のテーマになるかなと思います。
最後にボソッと
コロナの熱が収まったことで、オフラインイベントが開催されることになりましたが、飲み会や海外旅行など自粛気味であった活動も活発化しています。巣篭もり需要の余波から拡大したesports市場に対して、この巣篭もり解除が逆風にならないように2023年も盛り上がることを願ってます!
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