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就職にあたっての会社情報の調べ方

就職活動や転職活動をするにあたって、応募先の会社について事前に調べておく必要があります。とは言っても時間をかけ出したら無限に調べられちゃうので、会社情報を調べるポイントを解説します。
私がコンサルタントとして提案活動や案件に入る時に、お客様の情報をできるだけ早く、ざっくりと調べる時に使った手法を紹介します。

就職活動において相手を知る意味

就職活動において、応募先の会社を知る意味は何でしょうか。面接において問われるのは「何がしたいのか」「何ができるのか」「どんな人か」の3点です。その3点について面接で会話をしながらお互いに擦り合わせていきます。
この会話をするにあたり、共通認識となる情報が「会社情報」と「職務経歴書/エントリーシート/履歴書」になります。
応募者目線では、この会社がどんな会社なのか、そこでは何が求められるのか、を知らないと、話がピンボケし噛み合いにくくなります。面接する側としても、公表されている自社の情報も調べていないのかな、と思うと、あまり興味がないのかな、と感じてしまいます。

会社情報を調べるにあたり、1.基礎情報、2.最近の動向、3.内部情報の3点が大事です。

1.会社情報の調べ方(基礎情報)

会社の基礎情報を調べましょう。基本的に公表されている会社のHPで充分ですが、業界を知らない場合は業界に関する本を流し見することが有効です。
基礎情報では、その会社がどうやって儲けているのか(ビジネスモデル)を押さえることが大切です。ビジネスモデルを確認するにあたり、以下の3点を注意して確認することが大事です。
1. 提供しているサービス(商材)はどんなサービス(商材)なのか
2. そのサービスを提供するにあたりどんな会社と取引をしているのか(業界の仕組み)
3. 誰からお金をもらい、誰にお金を支払っているか(お金の流れ)
提供しているサービスを確認するにあたり、実際にサービスに触れることができるならば触れてみましょう。Webサービスを提供している会社ならばそのサービスを実際に触ってみましょう。店頭に商品が並ぶ会社ならばその商品を手にしてみまししょう。その会社で働くにあたり顧客理解をすることは、その会社で働く目線を合わせることに繋がります。

ビジネスモデルを把握したら、競合他社の情報も調べましょう。
市販の業界地図などの業界本でも調べられますが、Googleを駆使して、ライバル会社はどこか、業界内の位置付け(何番手なのか)、競合他社と比較した時の特徴を調べましょう。
競合他社と比較した時の特徴は調べてもよく分からん!ってことも多いと思います。正直、他社との差別化が難しく困っている会社も多いのが現実だったりします。一旦自社のHPで謳っている特徴を押さえた上で、明るく聞いてみるのも大事です。

2.会社情報の調べ方(最近の動向)

会社の最近の動向を調べましょう。最近のニュースや今後の取り組みとして公表しているものは押さえておいた方がいいです。コロナ禍の影響もあり、新しい取り組みやビジネスモデルの転換を図っている会社も多いです。
何か新しい取り組みを行おうとしている場合、既存の人材のスキルセットでは対応できなく、そのスキルを持った人を採用したり育成する必要があります。どんな人材が求められるようになるのか、も見えてくる場合があります。
投資家向けに公表している決算資料や中期経営計画など、会社の方針が書かれている資料を読むと、業界の動向や会社として今後こうしていくという意志が読み取れます。
決算資料というと、財務諸表や会計の難しい資料も出てきますが、短い時間でいかに会社の情報を集めるか、という点を考慮し、発表資料(説明資料)などの分かりやすい資料だけで構いません。

3.会社情報の調べ方(内部情報)

内部情報は公開されていません。しかしそれに近しい情報を入手する方法はあります。その会社の中の人と接点を持ち、話を聞くことが一般的な例です。学生時代の繋がりや仕事での繋がりなどで中の人を探したり、最近ではカジュアル面談も多く、どこまで本音を引き出せるかはコミュニケーション能力が問われますが、気になることは事前に聞くことが大切です。
就職はあくまでマッチングで始まりにすぎません入社して思っていたのと違ってすぐ辞めるのはお互いにとって不幸です。お互いに隠し事がなく、気持ちよくマッチングするために、失礼のない範囲で情報公開をお願いしましょう。

中の人に話を聞くのは時間も労力もいるので、志望するすべての会社に使える手ではありません。そんな時は、openworkがおすすめです。
いわゆる会社の中の人や辞めた人の口コミサイトです。この口コミをざっと目を通すと、会社の雰囲気や会社内の変化などが読み取れます(もちろん部署や口コミした人によってブレは大きいですが、拾える情報は生の情報です)。
私がコンサルタントとしてお客様のところに入る時もざっと目を通していましたが、経営陣が変わってトップダウンが強くなった、大規模プロジェクトで疲弊している、などの口コミからお客様にそれとなく話を聞いて内情を深掘りしていました。

上記のような会社情報を、できるだけ早く、ざっくりと調べることができると、就職活動だけではなく、会社に入った後の他社の調査などにも応用が効くので身につけておくと良いスキルです!


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