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わかおの日記89

今日もぼくはやる気に満ちあふれていた。7時前に飛び起きて直ぐに例の遊水池まで赴き、トレーニングに勤しんだ。ジャンプや短距離走を中心とした瞬発力系のトレーニングである。やってみてすぐに、ジャンプというのはこんなに大変な運動なのかということに気づきあ然とした。正直舐めていた。しかしこれは伸びしろである。ぼくは腐らずにとりあえず設定した分だけのジャンプトレーニングをやりきった。運動神経が悪すぎて、空中で足を入れ替えるシザースジャンプが出来なかった。ただ空中でジタバタしてるだけになってしまってとても惨めだった。これも伸びしろである。

トレーニングを終え、爽やかな気分で帰宅して1限を受けた。国文学の授業はワークシートを課されるため作業量が異常に多いが楽しいことは楽しい。お恥ずかしながら初めてきちんと川端康成の文章を読んだが、しっとりとした情感があって非常によかった。美文とはまさにこのこと。こんなしょうもない日記とは雲泥の差である。

2限のドイツ語の授業は出席したことにして、その間に大学に行った。大学であれやこれやした後、多摩川の河川敷に行って、スピードガンを初めて使った。もう既にほぼ日が暮れていたので、全力投球はできなかったが、しっかり球速が測れていて感動した。これで目標との距離を測ることができる。

そのあとは友人が行きたいと言っていた、大学近くのラーメン屋に行った。大学近くのラーメン屋と言ったが、ひようら(日吉駅の大学側じゃない方)のラーメン屋ではない。日吉キャンパスの山を超え、さらに東へ突き進んだところに存在するのである。この道のりは、想像を絶する険しいものだった。体育会の施設が密集する山道の階段を登ってキャンパスを抜けて、川崎へと至る県道14号沿いを歩くと目当ての店に行きあたる。最近ラーメン界を席巻している名店「日陰」である。

結論から言うと、かなり素晴らしい店だった。うどんのような食感のどこか懐かしい極太麺に、一見薄味のように見えるがしっかりと出汁の旨みが出ている塩スープがとても合う。チャーシューはこの系統のラーメンでは珍しい角煮タイプで、ご飯と一緒に食べても美味しい。ラーメンのクオリティだけをみても、正直日吉近辺のラーメン店では頭1つ抜けているのではないだろうか。

個人的には、ラーメンの味にはその店の清潔感や接客態度が大きく関係していると思っている。いくらラーメンだけが美味しくても、店が汚くて店主が横柄だったらまずいように感じてしまうのが人間である。その点もこの店は素晴らしかった。ぼくから何らかの賞を贈呈してあげたいくらいである。

今日は眠いのでこの辺で、一旦やめさせてもらいます。


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