見出し画像

バスに乗れば、その国の「優しさ」が見える~タイ、オーストラリア、日本の比較から見えた世界~

私はバスが好きです。

大きな観光バスではなく、市民の足として使われている路線バスが好きです。

なぜなら、

その国の性格がよく見えるから。

自家用車やタクシーと違って、他の人も相乗りしてくるので、色んな人と出会えます。

だったら電車と変わらないじゃない?

と、思われる方もいらっしゃると思いますが、電車はどの地域にもある乗り物ではありません。バスさえも通っていない地域もありますが、バスは電車よりは広範囲で乗れる乗り物ではないでしょうか。

そんな「庶民の足バス」について、オーストラリア、タイ、日本に住んだ経験から書きたいと思います。アメリカにも住んではいましたが、私の記憶が定かではないのと、同じ英語圏のオーストラリアと似ているので省きます。

タイのバス

タイのバスって言っても、私が住んでいるナコンパトムとバンコクについて書きます。

タイのバスの特徴は、安い料金で遠くまで行けることです。

私の家からバンコクの中心地まで約20キロほどあるのですが、エアコンなしのバスだと日本円で50円ほど、エアコンありだと80円ほどで行けます。タクシーの1/4ほどの値段で行けます。交通状況や場所によっては、タクシーと変わらないスピードで目的地に着くことができます。

タイのバスにはエアコンがついているバスと、そうでないバスがあります。エアコンありの方は、その分値段を高めに設定されています。エアコンなしはエアコンがない分、窓を全開にしていて走っています。止まっているときは、暑いですが、走っているときは、涼しい風が入ってくるので、意外と暑くないです。

エアコンなしのバスは車体が古いものが多いので、途中で故障してしまうこともあります。私も今まで2回、故障のため、途中で降ろされた経験があります。故障したときも、乗客は誰一人文句を言わず、素直にバスから降りて別のバスをつかまえる姿に、タイ人の大らかさを感じます。

あともう一つタイ人の大らかさを感じるエピソードがあります。

キャリーオンのスーツケースなど少し大きめの荷物を持って、バスに乗ったとき、車内が急に混んできて焦ることってありますよね?

そんなとき、「私の足のところに置いていいわよ。」って荷物を置く場所を提供してくれたり、自ら率先して私の荷物を持ってくれる人が現れることがよくあります。

ある意味、狭いバスのスペースを効率的に使えるので、私はとても良いことだと思っています。

オーストラリアのバス

次はオーストラリアについてです。オーストラリアと言っても、私は首都キャンベラに住んでいましたので、キャンベラの話が中心です。

オーストラリアのバスで驚いたことは、バスが時刻表より早く来ることがあることです。バスが遅れるっていうのは、どの国でも経験がありましたが、早く来るのはとても驚きました。

なので、「どうしてもこのバスに乗りたい!」というときは、時刻表の10分までに行くと安心して乗ることが出来ます。ギリギリでは乗り遅れて、次のバスまで待たなくてはならないことがよくありました。

もう一つオーストラリアのバスで驚いたことは、バスに乗り遅れても全力疾走でアピールすれば、途中で乗せてくれることです。手を振ったりアピールすれば、運転手か他の乗客が気づいてバスを停めてくれることがあります。また、乗客が私一人のとき、別に頼んでもないのに、わざわざ大学の寮の前まで連れて行ってくることもありました。

このエピソードはタイやアメリカでもあったので、意外と時刻表通りに来ないのが世界標準なのかもしれませんね。

日本のバス

なんとなく想像がつくかもしれませんが、海外暮らしが長めの私が、日本のバスで感動することは、バスがいつも時間通りに来ることと、バスの中がいつもキレイだということです。

東南アジアのようにボロボロの車体のバスは見たことはありませんし、車内にゴミが落ちているのもあまり見たことはありません。バス会社が定期的に掃除しているってこともあるんだと思うのですが、きっと自分のゴミをしっかり持ち帰るお客さんの力でもあると思います。

そんな環境だからこそ、安心して居眠りができますね(笑)

こんな感じで私のバスの思い出について綴ってみましたが、どうだったでしょうか?

あなたの面白バスエピソードがありましたら、是非教えてくださいね~!


今日のまとめ

人の優しさがよく見えるので、やっぱりバスが好き!


この記事が参加している募集

私の記事が役に立った、面白かった、笑ったと思った方のサポートお待ちしております!いただいたサポートは更に良い作品を作るためのインプットや、他の素敵なクリエーターさんへのサポートに使いたいと思います。