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ユネスコ無形文化遺産に登録された細川紙の歴史

細川紙の歴史

2014年11月、「細川紙」(埼玉県小川町、東秩父村)が、「石州半紙」(島根県浜田市)、「本美濃紙」(岐阜県美濃市)とともに、ユネスコ無形文化遺産の「和紙・日本の手漉和紙技術」として登録されました。これらの紙は、原料に楮のみを用い、伝統的な製法と製作用具によってつくられています。
 小川町周辺の製紙の歴史は非常に古く、奈良時代の「正倉院文書」には「武蔵国紙480帳」が納められたという記述が登場します。この武蔵国には現在の小川町周辺も含まれ、当時からこの地で紙漉きが行われていたのではないかと考えられます。  
その後、江戸時代にはこの周辺が和紙の一大産地となり、障子紙をはじめさまざまな種類の和紙が漉かれていました。 

P5 纸张

▲細川紙

P5细川纸

▲重要無形文化財「細川紙」の技術保持者で手漉き和紙職人の久保征一氏

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